(バレンタインデー: 2月14日) | 日本には八百万の神様が住んでいるといわれています。どんなものでも神様を持っています。たとえば、かまどの神様、便所だって便所の神様を持っています。神様たちは、ときにけんかをすることはありますが、仲良くやっていました。そして、よその神様も友だちとして仲間に入れる広い心を持っていました。 そういうわけで、日本人はBuddha お釈迦さまを仲間にしました。そして次にはイエス・キリストというわけで、キリスト教の祭りであるクリスマスも祝いますし、バレンタインデーまでも祝います。 私はバレンタインデーがどのキリスト教の国でも祝われているのか知りません。私は一度、ロンドン郊外の家に滞在したことがありますが、その家の人たちはバレンタインデーが何か知りませんでした。 | |
バレンタインデーの日には女の子は好きな子にチョコレートを贈ります。あるチョコレートの会社がこのアイデアを考えついて広めたものです。そういうわけで、今では女性たちは仕事仲間にまでもチョコレートをあげなければなりません。今度は彼女たちはチョコレートを受け取った人は何かお返しをしなければいけないと主張します(代表的なのはランジェリー、つまり女性下着ですが、これは多分下着メーカーが考えついたのでしょう。)。それも少なくとも贈ったものの倍くらいするものを。 クリスマスはまた、コマーシャリズムの標的になっています。こうした現象が多分、日本経済の強さの秘密かも知れません。 | | |
* | このページで使っている絵はDYNAWAREという会社が出しているワープロソフトの"MacWORD" に付いていたものです。 | |
七夕が中国ではどう祝われているのか調べているうちに、もとの
故事は同じで、本来は乞巧奠(きっこうでん)というのですが、現代では「情人節」、つまり恋人の祭りになっているそうで、その「情人節」はバレンタインの呼び名でもあり、年に二回、恋人たちの祭りがあるのだそうです。
→刊児童文学翻訳2005年2月号に出ていたバレンタインデーの起源を紹介します。