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 佐藤渡辺のホームページを見に人に、舗装の話ばかりでは退屈だろうと、日本の祭りとか、外国の人に興味のありそうなことを紹介していたのですが、研究所のさる女性から何が書いてあるのか見たいとの仰せがあり、美女の言うことには一も二もない私は、逆に和訳することになりました。外国のひとにこんな感じで紹介しているのだな、と見てください。


Typical tanabata decoration*1
 ずーっと昔のこと、天の神様には Orihime (機を織る女の人、ベガという星が彼女です。)という名前の娘さんがいました。 彼女は毎日、tanahataと呼ばれる機(はた)を使って神様のために着物を作っていました。 神様は娘が、あまりにハードに働くものですから心配になりました。それで、ある日、一人の牛を飼い育ているKengyuhという名前(牛飼いという意味、アルタイアという星が彼です。日本名では彦星ですね。)という若者を紹介しました。二人は一目で恋に落ち、仕事のことは忘れてしまい、神様の着物はすり切れたまま、牛は病気になってしまいました。
 これには神様は怒ってしまい、二人をAma no kawa (天の川英語では the Milky Way、つまりミルクのような道ですね。*0)をはさんで別々に暮らすようにしました。その結果、 Orihime は一日中、泣き続けていました。 神様は彼女を哀れに思い、一年に一度、七月七日の夜だけ合わせることにしました。(その頃から七はラッキーナンバーだった訳です。).

 もし、この時に雨が降ると天の川が洪水になって二人が逢うのをじゃまします。ですから、人々は二人のために、この日は雨が降らないように祈ります。このときに捧げるのが Tanzaku (和歌というのを書く細長い紙です。) で、いろんな色で人々の望み(自分の望みも含めて)を書いて葉っぱのいっぱい着いた竹にさげて星に捧げるのです。


Typical tanabata decoration*2
 これは夏のクリスマスツリーと呼んでいいくらい魅力的なものです。これが "Star Festival"、たなばたです。この物語は中国の伝説です。もともとはこの祭りは宮廷のやんごとなき人たちの間で行われていたものです。この祭りが人々のあいだで広く行われるようになったのは江戸時代 (1603-1867) のことです。
at Sendai shopping street*3
 近頃では、仙台市などのようにショッピングストリートのアーケードを大規模なtanabataで飾って観光客を惹きつけています。

 このtanzaku は"家族の健康"・ "Wish family's health"*4を願ったものです。

伊勢崎の広場の七夕*5

*0ギリシャ神話ではゼウスが例によって人妻である女王アルクメーネに懸想して夫になりすまして子を産ませたのがヘラクレスで、ゼウスはその子を不死にしてやろうと妻の女神 ヘラが寝ているすきに、オッパイを吸わせようとするのですが、ヘラクレスの吸う力が強すぎてヘラは目を覚まして払いのけますが、そのとき飛び散ったミルクが天の川になったのです。ミルクは地上にも飛び散って、それはユリ 百合になったのだそうです。
*1,*5: http://www.kakaa.or.jp/uridasi/tanabata/tanabata.htmから借りてきたものです。
*2: http://www.intercraft.co.jp/tanabata-1996/wish/tanzaku.htmから借りてきたものです。リンク切れになりました。(04/Feb/17)
*3: http://www.geisya.or.jp/~demachi1/info/gazou.htmlから借りてきたものです。リンク切れになりました。(04/Feb/17)
*4: http://www.intercraft.co.jp/tanabata-1996/wish/tanzaku_photo.htmlから借りてきたものです。リンク切れになりました。(04/Feb/17)
 これらの URLに行くと、もっといろいろな写真が見られます。

 ところで、本家の中国では、また、お隣の韓国、北朝鮮では七夕はどう祝われているのでしょうか?
 調べてみると、七夕の話というサイトが見つかり、中国では乞巧奠(きっこうでん)と呼ばれていたそうで、元になる伝説は同じですが、日本と違って笹はまったく関係ないようです。韓国にも七夕はありますが、中国の方により近く、やはり笹は関係なさそうです。ですが、ふとしたことで見つけた北朝鮮の朝鮮新報の日本語サイトの春夏秋冬に因む行事などに関する記事で、笹飾りが行われていることが分かりました。でもよく調べたら朝鮮新報は在日の人のためのもので、単に日本の風習になじんでいるだけかも知れません。
 韓国の七夕で違うのは日本では雨が降ると天の川があふれて会えなくなると心配するのですが、韓国、中国もそうらしいですが、雨はうれし涙なのだそうです。もう少し調べたら朝の雨は「嘆きの雨」、昼の雨は「喜びの雨」、夜の雨は「別れ涙の雨」だということです。彦星と織姫が流す喜びの雨だ、というサイトもありました。
 実は日本でも雨が降ったときの救いがあって、カササギが大勢やってきて羽をならべて橋を作ってくれるというのがありますが、この話も中国、韓国から来た話でしょう。カササギは豊臣秀吉の朝鮮征伐に従軍した佐賀藩の鍋島直茂が「肥前勝々(ひぜんかちかち)」と鳴いたこの鳥を持ち帰ったというのが俗説です。このため、勝烏(かちがらす)の呼び名もあるそうです。
 では、大伴家持の作とか言われる「かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」は単に中国から聞き知ったことを題材にしたものなのでしょうか? この「かささぎの渡せる橋」の意味は諸説あるようです。私流に解釈すると「彼(彼女)が渡ってくるはずの橋に霜がおりてしまった」という待ちぼうけの歌です。
 現代の中国ではどうなっているか調べてみると、中国料理関係のコラムで、今は牽牛織女の故事から「情人節」と呼ばれて恋人どうしの祭りになっているようです。そして、その「情人節」というとバレンタインデーも、そう呼ばれているということで、中国では恋人たちの祭りが年に二回あるということになります。日本で七夕にデートするとどうなるのか、次の年までは会えない、あるいは単身赴任の夫婦のデートということになるでしょうか?
 ときどき、七夕の語源・由来を求めてこのページに来る人がいます。確かに、この漢字をタナバタと読むのは無理がありますよね。あちこちで、紹介されていますので、相補い合う二つのリンクだけを設けておきます。
七夕の語源・由来
七夕の節句|日本文化いろは事典
 もう一つ、私が気に入っている人気ブロガー 「さるさる日記 - きっこの日記」の2008/07/08の記事に『織姫ちゃんの下心』とあって七夕=棚機に関する面白い記事があります。この きっこ さんですが、とにかく権力機構には徹底的に反旗をひるがえして偏向的?に毒舌を吐きますが、面白い視点をよく見せてくれます。文才、料理の才、本業らしいヘアスタイリストとかの才もあって妙齢の美人のようです。自らのレイプ体験をあっけらかんと俳句にされていたのには驚きましたけど。無論、その後の記事を見れば、彼女が裁判員にでもなればレイプ犯は即刻、死刑ということになりそうですが。裁判員は被告側に忌避する権利もあるようですが、彼女の正体は多大な関心を呼びながら今もって不明のままであり、犯人が彼女を忌避することは難しそうです。架空の人物である可能性もありますけど、文体、思想の一貫性から見れば一人の人物だろうとは思います。趣味がパチンコ、猫かわいがり、F1で車に関してはそこらのマニアは歯が立たないと思われ、コンピュータとかプログラミングにも強そうで、あまりにも多彩なので複数の人物が関係しているという説もありますが、あくまで筆者は一人でしょう。複数のかかわっていると、たいがいは正体がバレてしまうものですが。

 話は変わりますが、中国のサイトでこのページの英語版を完璧に盗作したサイトがありました。今は消えていますけど。ついでに中国の七夕も紹介すればいいのに!と思いましたがありません。何で見付けたかというと、多分、tanabataを検索して両方が出てきて、中国のサイトの次に、こちらのページを見たためにこちらのログデータの記録が残って、はて?どこから来たのかな?と調べたら、このサイトにぶつかったというわけです。
 060710 「七夕 韓国」を検索して来た記録を逆にたどって、七夕の話には共通性はあるけど、中国、韓国、ベトナムと各国でいろんなバリエーションがあることが分かりました。 七夕〜中国・韓国・ベトナムに紹介されています。