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アングリカン(Anglican)簡単には英国国教会派の人のことのようですが、正確には英国国教会と、それの伝統と教義を奉ずる諸教会の総称だということです。エピスコバル教会:Episcopal Churchとも呼ばれ、日本語では聖公会だということです。聖公会の英語は Anglican Churchとか、Established Churchです。なぜ、アングリカン anglicanかというと、ラテン語でイングランドを意味する Angliaから来ています。そして、英国国教会というのは、16世紀、ヘンリー八世のときに、ローマ教皇の支配から独立してできた教会だということで、イングランド、つまりイギリスの国王が唯一の首長として、教皇権とかは認めないというものです。 何で独立したかというと、ヘンリー八世が王妃を取っ替えたいため、離婚を許さないローマ・カソリックから離脱したかったのです。結果、彼は六人もの奥方を取っ替え引っ替えと、人生を人六倍楽しんだようです。いや、人六倍苦しんだのかもしれませんが。 ヘンリー八世のために弁明しておくと、男子の王位継承者が欲しかったということで、12世紀の女王が立った場合は災害が続いて、女王を避けようというのが、当時のイギリス人の意志だったということです。 アングリカンがプロテスタント:新教の仲間なのかカソリックの仲間なのかは悩ましい問題です。ローマカソリックに反逆したという意味では新教ですが、教義、その教典などは離婚に関することを除けばローマカソリックをそのまま引き継いでいます。というわけで、多くのアングリカンは自分を新教と考え、他の大多数はカソリックと考えているようです。英国国教会としてはカソリックの教義を堅持していると考えているということです。
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