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フィンランド・神々の国の住人をご紹介します。
フィンランド語でエルフと言うわけではなさそうです。どうも調べてみると Tonttu トントゥというのがそれのようです。英語の辞書では elfは、わるさをする小妖精ということになっているようです。フィンランドのエルフは、人が作ったものに住み着く妖精です。家のエルフ、納屋のエルフ、粉ひき小屋のエルフ、かまどのエルフといった具合です。日本だと、家の神様、かまどの神様と八百万の神の仲間ということになりますが。神と違って、家のエルフはその家に最初に住んでいたひとの霊、かまど、なら、その竈で最初に火を炊いた人の霊だということです。 マーヒネン Maahinen (複数だと マーヒセット Maahiset)は、地下に住むエルフです。ちょっと小さいだけで普通の人と変わらず、上品な生活をしていて尊敬される存在らしいです。森の中のきれいな泉の近くがお好みということで、ときに、そこに住み着く男がいたということです。マーヒセットの娘、これがまた、すごい美人で、それに惹かれてのことのようです。 ノームも英語の辞書に書いてあるのとは違うと思います。エルフがいい妖精なら、ノームはだいたい同じところに居て、悪役を引き受けているらしいです。今、読んでいる資料には、家などにはエルフのほかに、性悪のノームもいるとだけ書いてあります。 精霊 Spirit 自然に中には、精霊、木の精とか、湖の精とかが住んでいます。エルフとかノームもいますけど。湖の精は長い髪を垂らした、はだかの美しい女性です。彼女の姿を見たものは、普通は溺れ死んだりします。湖には男のノームもいます。ベテヒネンという名のノームは長く黒い髪と髭をしています。こちらのノームは、そう悪くはなくて、魚を追い込んでくれたりします。だけど、あまり当てにはならないようです。特に悪いのはネッキ Nkkiというノームで、子供を溺れさせます。どうやってかというと、別の資料ですが、水辺で子供の好きな動物の姿に化けていて、子供が、その背にまたがると、水の中に引き込むんだそうです。絵は見たことはありませんが、河童に似た顔をしているかもしれません。 森の精はちょっと変わっています。彼女は、それは美しい女性なのですが、後ろを向くと古木みたいに見えるのです。彼女は狩人たちに恋をし、狩人たちも彼女に恋をしました。森のキャンプファイアでは、彼らが残した子孫のことが語られていました。とにかく、彼女はキャンプファイアに引き寄せられて、多分、火と狩人を守ってやっていたのかも知れません。そして、男を目覚めさせ、恋をなし、あとで、良い獲物で報いていたのでしょう。 | |||
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