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南太平洋中央部の諸島で、American Samoa と Western Samoa に分かれています。.wsはWestern Samoaの方です。人口 177,717人(2004)。面積 2,944 km2。公用語はサモア語と英語です。 紀元前の話だとフィジーあたりから3500年前くらいに人がやってきて以来ポリネシア人が住むようになったということで、彼らは南米にも航海していたことを示唆する証拠もあるそうです。 ヨーロッパ人との接触は18世紀はじめにはあったようですが、本格的なのは1830年代になってからです。19世紀中頃、イギリス、ドイツ、アメリカがそれぞれ商業基地を設けました。原住民の王もいたのですが、三者の協議でサモア島ほかの島を分割し、ドイツが western Samoa つまり今日のサモアと周りの島を取り、イギリスがソロモン島、トンガなどを取り、アメリカが今日、アメリカ領サモアとして知られる Tutuliaと Mau'aを取りました。 20世紀に入ると独立の動きがでてきました、それが1914年、第一次世界大戦が始まるとニュージーランドが西サモアを占領し、ドイツは敗戦後、ヴェルサイユ条約により領有権を放棄しました。以後、国際連盟、国際連合の信託でニュージーランドが統治し、1962年に西サモアとして独立しました。ポリネシア人の国として独立を回復した最初の国です。1997年に憲法を改正して国名をサモアに改めました。国連では単にサモアと呼ばれていたのです。アメリカ領サモアの方はこれに抗議しており、今でも西サモアと呼んでいるそうです。 サモアはラグビーの強豪です。特に7人制が得意で国技になっているらしいです。日本でもトンガ勢に続いて活躍しています。 「宝島」の作者 スティーブンソン Robert Louis Stevensonは1889年から1894年まで Upoluに住み、いくつかの作品をここで書いたということです。 国名はポリネシア語のsa「場所を示す接頭語」とMoa「モア」からなり、モアは創造神タンガロアの息子又はその化身の鳥とされ「モア神の地(聖地)」だということです。多分、間違いないと思います。Tangaroaはハワイからニュージーランドまで広がるポリネシア人に共通の神です。呼び方は少しずつ違うようですが。モア鳥は飛べない鳥で美味しいということで、今は絶滅に瀕しているのではないでしょうか? 国旗の赤は国民の勇気を、青は自由と美しい海を表わし、五つの白星は南天に輝く南十字星で、純潔を象徴するということです。 サモアの文化に関しては、佐納康治というの大学の先生の旅行記があるので紹介しておきます。コンピュータとか情報の教授のようですが、世界中、旅をされています。→ポリネシアの神話・伝説→サモアの文化と祭り→オセアニアの地図