南米南東部の国; 公式名 ウルグアイ東方共和国, 3,399,237人(2002)。国土面積 660 km2。白人(主にスペイン系とイタリア系) 90%, メスティーソ, 黒人. 言語: Spanish. 宗教: カトリック 66%. 通貨: peso。 スペイン人が1516年に発見する以前は、インディアンのチャルア族が住んでいたということですが、現在は純粋のチャルア族はほとんどいないそうです。スペインは最初のうちは金とかの資源がないため、熱心には植民しませんでした。ポルトガルも植民地化を試みたようですが、スペインが覇権を握り18世紀にはモンテビデオに軍事基地を設けポルトガルのブラジル拡大の動きに対抗しました。その港は商業でもアルゼンチンのブエノス・アイレスに匹敵したようです。 19世紀はイギリス、スペイン、ポルトガル、それから各植民地とアルゼンチンからブラジル、ウルグァイにかけての覇権争いに巻き込まれました。まず、1811年、国民的英雄のJos� Gervasio Artigasがスペインに対する反乱に成功しますが、1821年にはポルトガルによってブラジルに併合されます。そして数次にわたる反乱の末、1825年に独立を宣言。アルゼンチンと連合を組みます。そしてブラジルとの三年にわたるブラジルとの戦いののち、1828年、イギリスの支援を得て正式に独立を果たします。以後、19世紀は近隣の国との、政治、経済の摩擦に終始します。この間、ヨーロッパを中心として大量の移民がありました。 1903年から1915年にかけて二度、大統領になったJos� Battle y Ord&'oacute;&ncirc;ezが政治、経済、福祉の近代化に努め、以後、それが踏襲されることになったのは良いのですが、1950年代後半になって経済の困難から不穏になり、左翼武装集団・ツパマロス Tupamarosが結成され、政治誘拐などに走ります。そこにアメリカが誤った政府支援を行い、結局、1973年に軍事政権になり、世界でも最高率の政治囚人を抱えます。 1984年から独裁政権に対するゼネストなどによる抗議が功を奏し、民政に帰ることになりましたが、経済困難はまだ続いています。ウルグァイの経済は牛肉など、農産物の輸出が主要なものですが、世界大戦などの時は景気がいいのですが、平時にはパッとしなくなるということで、経済の自由化に対する抵抗も強いようです。 国名はウルグアイ川の名に由来します。その元をたどると、インディオの言葉でuru「曲がりくねった」gua「川」という意味で、「数多くの急流」、「美しいまだら色のウル鳥が沢山飛んでいる川」との意味もあるということです。 国旗の紋章の太陽の塔の顔みたいなのは、古代インディオの「五月の太陽」と呼ばれる太陽の象徴だったということです。アルゼンチンは、お隣りですが、同じようなエンブレムです。色づかいも似ています。アルゼンチンと連合を組んでいた名残です。青は自由、白は平和を意味するんだそうですけど。→在米ウルグァイ大使館→南アメリカの地図
