南太平洋 Fiji の東の島群; 公式名 トンガ王国, 人口 102,221人(2000)(ほとんどがトンガ島人(ポリネシア系)、国土面積 748 km2。言語: Tongan, English (共に公用語). 宗教: ほとんどがキリスト教. 通貨: pa'anga)。日付変更線のすぐ西側に位置し、世界で一番早く一日が始まる国です。もちろん一日が終わるのも最初です。 今をさること 6,000年前には東南アジア方面から人が移り住んでラピタ文明を築いていたということで、2800-2750年前の陶器も見つかっているそうです。ラピタの人々はトンガ、サモア、フィジーを中心として、さらにマルケガス、タヒチ、それから太平洋の島々のポリネシア文化を形成したようです 12世紀頃にはトンガの最高酋長の Tu'i tongaの名前はニウエやティコピアまで鳴り響き、トンガ帝国と呼ぶ歴史学者もいるようです。15世紀にヨーロッパ人が来て、小競り合いがあり、18世紀にはキャプテン・クックがやってきて、1797年にはロンドンからの使節がやってきます。 1845年、トンガは若き Taufa'ahauによってポリネシア王国に統合されます。彼はイギリス使節の助言でトンガ立憲君主国を宣言して、農奴を解放し、法律を設け、発言の自由を確立し酋長の権限を制限します。そして二代目の王の1900年にはイギリスとの友好条約のもとにイギリス保護領になります。三代目の女王 Saloteの1970年に保護領から脱し、1999年には国連に加盟しました。 植民地時代の嵐にさらされながら、固有の支配体制を失うことはなく、このことはトンガ人の誇りであり、その立憲君主国としての体制に自信をもっているようです。 傍証はありませんが、国名のトンガはポリネシア語でtonga「風下側」の意で、サモアの「風下」「南側」に位置することが由来するそうです。 国旗は1970年の独立時に制定されたもので、左肩の位置はカントンと呼ばれますが、そこの十字はキリスト教国であることを、白は純潔を、赤は聖なるキリストの血を表すそうです。実は1862年に最初の国旗をデザインしたときは、白地に赤の十字で、後に国際赤十字の旗、実はこちらは1863年制定で後なのですが、とにかく酷似しているというので、カントンの位置に移したということです。 トンガの文化に関しては、佐納康治というの大学の先生の旅行記があるので紹介しておきます。コンピュータとか情報の教授のようですが、世界中、旅をされています。→トンガ情報(詳しい歴史、観光地など情報があります。)→オセアニアの地図