エルサルバドル(El Salvador) .sv首都 サンサルバドル (40 万) (San Salvador) 中米太平洋側の国; 公式名 エルサルバドル共和国, 640 万。国土面積 21,040 km2。メスティーソがほとんど. 公用語: Spanish, インディオのNahuatl語も残っている。宗教: カトリックが大部分。通貨: colon、2002年からは主として米ドルが使われる。 ここにはアズテックやマヤ文化と似た遺跡(↓画像)を残っています。ナフア人 Nahuaのピピル族 Pipilがいくつかの国を作っていて、1524年にはスペイン軍を一度は撃退しています。翌年には占領されてサン・サルバドル、つまり聖なる救世主なる町の名を命名し、グァテマラ総督領になっていました。 1821年にグァテマラ,ホンジュラス,ニカラグア,コスタリカなどといっしょに独立を宣言し中央アメリカ連邦を形成し、翌年にはメキシコもこれに加える動きがありましたが、エルサルバドルはメキシコの支配下になるのを恐れて反対し、アメリカに州として加わることも考えたようです。結局は何かと不協和音があって1838年には連邦は解体しました。 エルサルバドルの独立国としての歴史は他の中央アメリカの国々と同じく、目まぐるしく体制が入れ替わり安定しませんでした。「14家族」と呼ばれる富裕層が軍と結びついて争うという意味では同じ体制だったようです。大多数の人々は土地なしの農業労働者だったようです。初期の頃はインディゴ染料(特定の植物からできるというわけではないようです。日本の藍もその一つかも知れません。エルサルバドルではインディゴフェラ indigoferraから取れるものです。)の生産が盛んだったようですが、それが衰退して、コーヒーが主産物になり、これが価格の変動が激しく安定しなかったようです。 1931年にマキシリアーノ将軍 Maximiliano Hernandezがクーデターで政権を握り、以来、1980年までは大統領は軍人でした。極端な貧富の差を栄養に共産党などの左翼グループが育ち、一方、富裕層と結びついた極右がいて、暗殺が頻繁に行われていました。ごちゃごちゃしていてとても書き切れません。エルサルバドル年表↓が参考になります。 国名はサン・サルバドル:聖なる救世主から 聖なるを除いて、定冠詞だけを付けたエルサルバドルになったわけです。 国旗の真ん中の紋章の外側を囲んでいるのは、REPUBLIC DE EL SALVADOR EN LA AMERICA CENTRALの文字、つまり「中央アメリカのエルサルバドル共和国」、エルサルバドルも訳すると、中央アメリカの救世主の共和国ということになります。その内側の月桂樹の葉には14枚あって14の州を表し、その内側は外国からの解放の象徴としての「自由の帽子」です。その内側に火を噴いている火山、海と、盛りだくさんに書き込んであります。青は空と海、白は平和を表すそうです。「自由の帽子」は中米のスペインの支配から独立した国に共通するもののようです。実は同じ時期に独立したのですが、グアテマラ、 ニカラグア、 ホンジュラスなどと中央アメリカ連邦を作ったこともあり、国旗にもかなり類似点が見られるようです。 →お国自慢−エルサルバドル共和国の紹介 →エルサルバドル年表 →西インド諸島の地図 →西インド諸島の大地図 ↓エルサルバドルの地図 |