 スリナム （Suriname） .sr首都 パラマリボ (10 万) (Paramaribo) 南米北東部の国; 公式名 the Republic of Suriname (スリナム共和国), 42 万。インド系 37%, 白人と黒人との混血 31%, インドネシア系 15%, 黒人 10%, インディオなど. 言語: Dutch (公用語), English, Sranan (英語をベースとしたクリオール語) など. 宗教: キリスト教, ヒンドゥー教, イスラム教など. 通貨: guilder. 1975 年オランダより独立。
民族構成は複雑なことになっています。人が住んでいたのは紀元前3,000年に遡るらしいですが、それは地球上はたいていはそうなのでしょう。とにかくこの地にはネイティブ・アメリカン（以前はインディアンと呼んでいました）のアラワク族が遊猟と遊漁で暮らしていたようです。そこへカリブ海のカリブ族も移ってきましたが、このあたりまでは、今はインディオとしてひっくくられているわけです。
1650年にイギリス人が植民をはじめましたが、オランダに占領されます。1667年に両国は条約を結び、オランダの北アメリカの植民地・ニューアムステルダム（これが今のニューヨークです。）と交換にスリナムはオランダのものになって、オランダ領ガイアナということになりました。その後、オランダがナポレオンのフランスに併合されるとイギリスが再び占領しますが、1816年にはオランダに返還されています。
18世紀前半は農業で栄えました。そのもとはご多分にもれずアフリカから連れてきた奴隷です。その扱いはひどく、マルーン maroonと呼ばれる逃亡奴隷になって治安を乱すようになりました。オランダが奴隷制を廃止するのはヨーロッパの国では一番遅く、1873年です。次にオランダはオランダ領東インドなどから中国人、インド人などを労働者として連れてきました。こうして民族構成は複雑になってきたわけです。
話は飛んで1973年にオランダは独立を認めます。しかし、民族構成が複雑なゆえに不信が不信を招き、反対派がオランダに逃亡したり、クーデターが起きて軍政になったり、マルーンの反乱があったりと、政情は安定しないようです。
国名はインディオの言葉で「岩場の多い川」(スリナム川)に由来するということですが、この地域に住んでいたスリナン族 Surinenに由来するというのもあります。アラワク族にもいろいろあって、その岩場の多いスリナン川沿いのアラワク族はスリナン族だったのかも知れません。
国旗は緑は豊かな国土を、白は正義と自由を、赤は進歩と繁栄を、黄色い星は多民族の団結と金色の未来を象徴するということです。赤は 進歩と愛をというのもあります。
→スリナム・アメリカ大使館(英語) →南アメリカの地図 ↓スリナムの地図
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