イタリア半島内の小内陸国。人口 27,336人(2000)。国土面積 61 km2。 公式名 サンマリノ共和国 Republic of San Marino。イタリア系. 言語: Italian 宗教: カトリック。 通貨: lira。 世界で五番目に小さな国ですが、世界最古の現存する共和国だということです。ダルマチア(今のクロアティアの海岸地帯です)の石工がローマのディオクレティアヌス帝のキリスト教迫害から逃れて、この地のチタノ山 Titanoにマリヌス Marinusの山頂に小さなコミュニティを作ったのが 301年のことです。地主も居たのですが同情して居住を許し、「聖マリノの土地」ということになり、最終的にサンマリノ共和国になったわけです。 イタリアのSpoletoとかいう公国領になったりしたことはありますが、自治は保ち、1243年には議会みないなのが出来て共和政府といえる形ができあがったようです。その後もたびたび、どこかの領地になったり、時にローマ法王に破門されて攻められたりしたようですが、時にローマ法王とかナポレオンの庇護を受けたり、いずれも短期間で終わり、とにかく独立を保ちます。最初はチタノ山だけだったのが、1463年にはローマ法王からフィオレンチーノ、モンテギアルジノ、セラバルレとか周辺の町も譲り受け、ファエターノの町は自ら加わって今の姿になったようです。 サンマリノには一応、農業もあり、ワイン、チーズ、工業も電子産業、アパレル産業、銀行もあります。ECのメンバーではありませんが、ユーロの使用を認められ、独自のユーロ通貨を発行しているほか、切手は国内でしか通用しないそうですが、これらはもっぱら蒐集家の手に渡るようで大きな収入源になっています。 国旗の青は空とアドリア海、白はティターノ山の雪と純粋さを表わし、中央の紋章には、主権を象徴する王冠、ティターノ山の3つの峰と塔などが描かれており、月桂樹や柏の葉で囲まれているて、紋章の下に書かれている文字は、イタリア語で「自由(LIBERTAS)」と書いてあるそうです。王様がいたことはないのに王冠ですが、そのため象徴と言っているわけです。煙突から煙りが出ているようなのが Guaita塔、Cesta塔およびMontale塔で、煙と見えるのはダチョウの羽だそうで、これも何かの象徴らしいです。→ヨーロッパの地図
↓イタリアの地図、Frolenceの北東です。