ヨーロッパ南東部の国, 2300 万。ルーマニア人 89%, マジャール人 8%, ドイツ人など. 言語:Romanian (公用語), Hungarian など. 宗教:ルーマニア正教 80%, カトリック 6%. 通貨:leu.。 ギリシャはその最盛期には現在のブルガリアやマケドニア、それにトルコの一部を含んでいたようですが、その北はトラキアということになっていたようで、ギリシャ神話にも登場します。ルーマニアは、そのトラキアの中のダキア人 Daciaが祖先のようです。ゲテ人 Gaete人とも呼ばれていたようですが。トラキアという地名はずいぶんと広くなったり狭くなったりしたようで、1609年の古地図を見ると今のブルガリアくらいのようです。 で、ダキアの方ですがトラキアの中でも強国だったようで、紀元前514年、ペルシア王ダリウスI世に強く抵抗し、ギリシャの歴史家、ヘロドトスがトラキア人のなかでもっとも勇敢で正義感が強いとと言っています。しかし、106年にローマ帝国に征服され属国になります。主要な地方がワラキア Wallachia、モルダヴィア Moldavia、トランシルバニア Tranylvaniaと三つあって中世には前二者はオットーマン・トルコの影響下に、トランシルバニアは最初はハンガリーに、そしてオーストリア・ハンガリーに属しましたが、完全な支配ではなく、自治の状態だったようです。 現在のルーマニアは1859年にモルダヴィアとワラキアが合併し、1877年に独立したときに始まります。トランシルバニアなどが加わったのは第一次世界大戦後のことです。そして1940年、今度はモルダヴィアの一部がウクライナに併合され、第二次世界大戦後はソ連圏に取り込まれます。分割されたモルダヴィアはソ連邦崩壊後、モルドバとして独立しますが、ルーマニアには今もモルダヴィア地方はあります。 国名はローマ人の国であることは Romaniaという綴りからも明らかですが、ラテン系の民族でもないのに Romance語という言葉を使います。ラテン語との関係は知りませんが、なぜ、ローマ人の末裔を名乗るのか、ちょっと不思議な気がしていましたが、よく調べるとやはりラテン系の民族で、ロマンス語なるものはラテン語から派生した言葉の全体をいう言葉で、その意味でフランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語も同じ仲間です。文字はある時代から、あの左右逆みたいな文字があるキリル文字を使っていましたが、1868年に普通のラテン文字とすることが定められています。ルーマニアは東欧から東で唯一、ロマンス語に分類されるようです。実際にはアゼルバイジャンなど、近隣の国もラテン語の影響を受けているらしいですが。 国旗の意味ですが、三色はワルキア、モルダヴィア、トランシルヴァニアの3地域を象徴というのがありますが、ルーマニアの政府筋らしい(ではなさそうです。ややこしい動きをして、ブラウザで戻るボタンを押さないと見れません)サイトの説明には三色旗は歴史が古くて、ローマのトラヤヌスの記念柱 Trajan's Columnにも見られる?という説などが紹介されていますが、色の意味については何も書いてありません。 ルーマニアの文化に関しては、佐納康治というの大学の先生の旅行記があるので紹介しておきます。コンピュータとか情報の教授のようですが、世界中、旅をされています。ルーマニア大使館(ルーマニアの歴史が日本語であります。)→ヨーロッパの地図