ニューギニア島東半分と付近の島々より成る国, 420 万。原住パプア人(主に内陸部), メラネシア人. 言語: English (公用語), ピジン英語, Papuan. 宗教: キリスト教, 土着信仰. 通貨: kina。 六万年前の遺跡が見つかっているそうです。ヨーロッパの探検家が16世紀には発見していましたが、19世紀になるまではほとんど知られていませんでした。19世紀後半、北半分のニューギニアはドイツの手に落ちましたが、第一次世界大戦の時、南半分をパプアの名前で持っていたオーストラリアが占領して、統合してパプア・ニューギニアになりました。最初はパプア・アンド・ニューギニアだったそうです。ソロモン群島よりにあるブーゲンビル島は第二次世界大戦で激戦地になり、山本五十六元帥が撃墜死したところです。独立したのは1975年のことです。 この島は世界で二番目に大きな島(オーストラリアを島と勘定すれば三番目)で、植物の種類で11,000種類、固有種の鳥がバード・オブ・パラダイス、つまり極楽鳥も含めて600種類、400種類の両生類、455種類の蝶と百種類のほ乳類と自然環境的な宝庫だということです。これら動植物は少なくともその起源はほとんどオーストラリアと共通で、かつては陸続きだったようです。 住民の約40%はいまだ未開社会で生活していて、貨幣経済を営む人々の数は全体の30%程度だということです。住民は、主にモンゴロイドのメラネシア人とオセアニック・ネグリートのパプア人ですが、混血が多くて、互いに似てはいるけどそれぞれ独自の文化を持った部族社会が散在していて、言語の数は800以上あるといわれています。その違いは、日本でいう方言というよりも、他国の言葉として考えた方が正確だとだということです。公用語は、英語。国語には、ピジン語とモトゥ語があり、政府や学校などでは英語を使い、日々日常の会話には国語を共通 の言語として使うということです。 国名のパプアはマレー・ポリネシア語のpapuwah「縮れ毛」で、住民がそうだったのです。ニューギニアの方も髪の毛に関係していて、アフリカのギニア地方の人々に似ているというのでスペイン人のレテスという人がnueva「新しい」Guinea「ギニア」と名付けたことに由来するそうです。 国旗の赤は輝く太陽を、黒は国民を象徴しています。右上の黄色の鳥は、言うまでもなく極楽鳥で、5つ星はもちろん南十字星です。
→国立民族博物館・研究公演・パプアニューギニアの歌と踊り→オセアニアの地図