オーストラリアの東南方に位置する島国で, North Island, South Island の 2 つの主島および幾つかの小島から成っています。人口 340 万。国土面積 268,680 km2、日本より一回り小さいというところでしょう。 英国系白人が大半, 原住のマオリ族は約 1 割. 公用語: English. 宗教: キリスト教 (アングリカン、長老派、 カトリックなど). 通貨: dollar。長老派というのはプレズビテリアン(Presbyterian)とも呼ばれます。宗教改革者・カルヴィン(Calvin)の流れをくんでいて、長老というのは、教会の中での一つの階級らしいですが、長老が一番偉く、神の言葉の宣布者であるということになっているようです。 500-1300ADの間にポリネシア人が住み着いて、土着のマオリ文化を築いたのだろう、と言われています。 ヨーロッパ人が最初に来たのはオランダ人航海士のタスマン Abel Janszoon Tasmanで、原住民に攻撃されて上陸はしませんでした。その錨を降ろした湾を「人殺しの湾」と名付けたそうです。そして、この島を Staaten Landt、オランダ国家の土地と名付けました。のちに、彼の出身地であるオランダ南西部の Zeeland にちなんで、Nieuw Zeeland 「新しい海の地」と名付けられ、英語綴りになってNew Zealandになったんだそうです。この島を詳しく調査を始めたのは1769年、キャプテンクックで、以来、ヨーロッパによる植民が進み、1840年、イギリスがマオリ族と協定を結んで、支配権を確立しました。その後、1907年に自治領となり、1931年に完全独立しました。 というわけで、国名の元はオランダ語ですが、マオリ族はもともと、アオテアロアao「雲」tea「白」roa「長い」で、「白く長い雲がたなびく土地」と呼んでいたということです。ついでにニュージーランドをマオリ語で言うと Niu Tireniだそうです。 国旗はユニオンジャックに南十字星をあしらったもので、その他の意味はなさそうです。紋章が公文書などでよく用いられるようです。1908年に公募して754の中から選ばれたということです。楯の左肩は南十字星、中央には三隻の船で船運の重要さを示し、右肩は畜産の象徴として刈り取った羊毛、左下は農産の象徴として麦束、右下のハンマーの交差したのは鉱山です。楯を支えている人ですが、左の女性は誰ということはなく白人を象徴しているようです。右側はマオリ族の酋長ということになっています。一番上の王冠はSt Edwardの王冠で、エリザベス二世が戴冠式に使ったもので、ニュージーランドは彼女の支配下にあるということになります。
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