北欧の国; 公式名 ノルウェー王国, 430 万。ノルウェー人(ゲルマン系), ラップ人(少数)。 公用語: Norwegian. 宗教: 福音ルター派がほとんど. 通貨: krone。オスロの旧称は Christiania, Kristianiaということで、スキーのクリスチャニヤというスキー板を揃えて回転する格好いい滑り方と関係ありそうです。 9世紀から11世紀にかけてが、バイキング華やかなりし時代です。一応、王朝もあったようですが、1387年に絶えて、スウェーデンとともにデンマークと連合することになります。スウェーデンの方は16世紀に連合から抜けますが、ノルウェーはデンマークとともにナポレオンに荷担し、1814年、その敗戦とともにスウェーデンに割譲されます。しかし、ここで独立宣言し、スウェーデンとちょっとの間、戦いになりますが、結局スウェーデンの支配下に入りますが、自治領といった感じで、憲法も独自に持っていて、対外的には連合していたようです。 しかし、完全独立の願望は募り、1905年、平和的に連合を解消し、独立国となります。ここで、王様に迎えたのはデンマークの王子 Carlです。一応、国民投票をやった上で、彼をかつての王朝の王にちなんで ハーコン七世 Haakonとします。北欧三国の支配関係は、恨みを残すものではなかったようです。国旗から見ても兄弟国といった感じなのでしょう。 第一次大戦では中立を保ちましたが、第二次大戦では1940年、ドイツに占領され、1945年に解放されますが、この大戦を機に中立政策を捨て、NATOに加盟します。ヨーロッパ連合への加盟は1972年と1994年に、否決して、まだですが、EFTA ヨーロッパ経済連合には入っています。どうしてEUへの加盟を嫌うのか、それには、この国が北海石油で産油国であることが関係しているようです。2006年には総輸出の58%が石油とガスだったということです。この収入で経済が過熱するのを防ぐために基金をつくって他産業の育成しているようです。とにかく、この豊かさを享受する国民はヨーロッパの貧乏国の面倒を見ることになるのを警戒しているようです。 国名のノルウェーは英語読みで、自称ノルゲ。意味は古ノルマン語でノルレベク norreweg 「北航路」です。英語からも見当はつきますが、ノルマン語というのはフランス語とドイツ語の中間のようです。確かに北欧三国の言葉はドイツ語に似た点もありますが、発音はフランス語に近く、フランスはノルマンが南下して、ラテン系の言葉と融合したのでしょう。 首都のオスロの地名の由来でこのページがヒットしたようですが、古い名前のようではっきりしないようです。Wikipediaによると可能性が高いのは「尾根のふもとの牧草地」、それはすなわち「神々の牧草地」だということです。オスロが正式の名称になったのは1925年のことのようです。それ以前、もともと Áslóとか Óslóとか呼ばれて(エスロみたいな発音でしょう)いたようですが、1624年に大火があって、少し移転して再建した都市は当時ノルウェーも支配下に入れていたデンマーク王 クリスチャンIV世が Christianiaと命名して長く続いていたとのことです。一時期は別名としてタイガーシュタテン Tigerstadenすなわち寒くて危険な都市という意味で「虎の都市」と呼ばれていたようです。市庁舎前の広場には虎の彫刻があって Tigerstadenという言い方は俗語として残っているらしいです。 国旗には燕尾型のものがあります。横長の十字架を持つスカンジナビアの国々に共通ですが、政府機関が燕尾型の国旗を使います。ノルウェーのはその中でも尾が三つになっています。→ノルウェーの歴史 (本文と少し観点が違います。こちらがより公的な歴史のようです。)→ノルウェー大使館 →ヨーロッパの地図