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北マリアナ連邦(Northern Mariana Islands).mp首都 サイパン (Saipan)マリアナ諸島の中の北マリアナ諸島と呼ばれる部分で、主な島は14 あります。1986年まではアメリカの国連信託統治領・今はアメリカの自治領、つまり外交と防衛についてはアメリカが責任をもっています。言語は英語です。面積 477 km2、人口 74,612人(July/2001) 全体としてはミクロネシアと総称され、サイパンなども、その中にあり、ダイビングなどで日本からの観光も盛んなようです。 1521年にスペインの探検家マジェランによって発見され、当時のスペインの皇后 マリア・アンナの名をとって命名されました。その後、300年にわたってスペインが統治していました。土着の住民としてチャモロ人と、日本統治の時代にカナカ人と呼んでいたカロリン人がいたのですが、スペイン人が持ち込んだ梅毒や結核のために激減し、人口回復のためとかいって混血政策を進めた結果、純潔のチャモロ人、カロリン人はいないということです。1899年にドイツが買収し、第一次大戦で1914年に日本が占領して1919年ヴェルサイユ条約で日本の信託統治領になりました。第二次大戦中にはサイパン島での玉砕など激戦の地になりました。戦後、今度はアメリカの信託統治領になりました。ミクロネシアのほかの島々と一緒に独立する話もありましたが、1975年に住民投票の結果、アメリカ領のままでいることにしました。 政治体制は、小さいながら上下、二院制で共和党と民主党の二大政党があるというミニ・アメリカだそうです。さすがに大統領はいませんが、知事がそれに相当します。 国旗というか、領旗の背景の青色は恵み豊かで広大な太平洋を象徴し、中央は、チャモロ人の文化を象徴する古代の石造建造物「ラトルストーン」で、その上に北マリアナ自治領を表わす白い星を重ね、カロリン人の文化を象徴する貝殻や花飾りで囲んだものです。全体で、民族の誇りと融合と、国家の独立を表わしているわけです。06/01/04 このラトルストーンが何物か、分かりませんでしたが、調べてみたら、サイパンからフェリーで約60分のテニアン島にある古代遺跡に、古代のタガ族が築いた、高さ約6 mの円柱状の石の上にお椀型の石が乗る石柱が12基あるのだそうで、その目的で建てられたかは謎だということですが、現地の人は祖先の霊が籠もっていると、近づきたがらないそうです。最近の説では建造物の基礎というのが有力だということです。rattle stoneというからには叩くと鳴る石なのかな?と思いましたが、ラトルストーンはどうも間違いで、ラッテストーン latte stoneのようです。誰かが聞き間違えて、ネット上(日本だけ?)に蔓延してしまったようです。07/03/13 いや、英語でも rattle stoneと呼んでいるサイトがあります。得意のネットでの多数決を取ると、Googleで rattle stoneはこのページも含めて 121ヒット、latte stoneは 13,000ヒットで、聞き間違いは日本人だけでもなさそうですが正否は明らかなようです。 latteの意味は分かりません。タガ・ストーンとも呼ぶようです。タガの方は古代の王にタガ Tagaという王がいたということです。ラトルストーンというのは、ある方向に、回転させるとだんだん回転方向が変わって最後には戻るように転がる石だということで、重心の関係でそうなるのでしょう。セルト石という別名もあるそうです。アイルランドの遺跡で発見した石というか石器の一つにそういう性質があったことから、そういう名前が付いたということです。セルトは celtで、別の読み方ではケルトです。発見した石というのが石斧だとすると、セルトと読むのが正しそうです。ケルトと読むときはケルト族を指します。関係はあるのだと思います。ケルト族の人々は古代からのしきたりがあったり、魔法や妖精などの民話が豊富で、ファンタジー小説に多くの材料を提供します。世界の文化のページでは、スコットランドに残る古代からの祭りを紹介しています。
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