マリ(Mali) .ml首都 バマコ (40 万) (Bamako) 国際電話番号 +223 西アフリカの内陸国; 公式名 マリ共和国。国土面積 1,240,000 km2。人口 11,956,788人(2004)。バンバラ族, マリンケ族, フラニ族, トゥアレグ族など多部族。 言語: French (公用語), Bambara. 宗教: イスラム教が大半。 通貨: franc。もと仏領スーダン, 1960 年独立。 国名が可愛い感じですが、広さは124万 km2あって、日本の三倍以上(377万 km2)もあります。歴史も古く、ヨーロッパ人が来る以前、11世紀に興ったマリ帝国は13世紀にはガーナ帝国も呑み込んで、西アフリカのサバンナ一帯を支配していたようです。その後、15世紀にはソンガイ帝国 Songhaiが勢力を張り、1591年にモロッコによって滅ばされましたが、マリ人の先祖は、なかなかに輝かしいものです。1880年ごろからフランスが侵攻してきて、この地域をスーダンと呼び、1898年には支配下に入れます。結局、独立を果たしたのは1960年というわけです。 この国を流れている大河にニジェール川というのがありますが、この川は4,000 kmに及ぶ、西アフリカ一番(アフリカでは三番目)の川で、変わっているのは大西洋岸から250 kmあたりに源流があるのですが、そこから内陸へ、内陸へと東に流れて、それから今度は南下して、ナイジェリアを通ってギニア湾に注ぎます。その間、通過する国はギニア、マリ、ニジェール、ベニン、ナイジェリアと五カ国に及びます。 研究社リーダーズ+プラス辞典の記述で忘れられた部族があります。ドゴン族です。数十万人くらいいるようです。中央部に住む農耕民ですが、宇宙オタク、オカルト趣味の人にはこたえられない実に不思議な伝説を持っているのです。宇宙に関して恐ろしく正確な知識が盛り込まれていて、両生人らしい宇宙人が登場するのです。どうして、そんな伝説ができたのか、説明の難しいところですが、1920年頃、フランス人が調査に行ったときに、天体に関する知識を伝授したのが、再構成されたという説もあるようです。しかし、今は南アフリカに住む、マリからは三千キロも離れたズールー族にも似たような伝説があるのは、これまた不思議なことです。 トゥアレグ族はサハラ砂漠を昔ながらにラクダで遊牧する民族で人口は100万から300万の間とはっきりしません。彼らの銀細工は有名なようです。日本でもネットで売っています。 070529 国名の由来に触れていませんでしたが、実のところ分からないのです。マンデン Mandenの意味は分かりませんが、マリ帝国の当時の住民はマンデン人で総称としてマンデンカ Manden'kaと呼ばれて('kaは人々のという意味らしいです。)いたのが、マンディンカ Mandinkaに訛り、それが周辺の民族を取り込んで行くうちに Malinka つまり、人々を意味する kaを除くとマリということになったようです。 国旗は汎アフリカ色の典型で緑色は農業を、黄色は天然資源(金があります。)を、赤色は独立の為に流された血と勇気を象徴するんだそうです。 マリの文化に関しては、佐納康治というの大学の先生の旅行記があるので紹介しておきます。コンピュータとか情報の教授のようですが、世界中、旅をされています。 →駐日マリ大使館(外務省のページで住所がわかるだけです。)
→国立民族博物館・研究公演・マリ国立民族舞踊団による音楽とおどり →アフリカの地図 ↓マリの地図 →ニジェール川の地図 | |