アフリカ北西部の国; 大西洋および地中海に臨む国です。公式名 モロッコ王国, 2900 万。ベルベル人, アラブ人. 言語: Arabic (公用語), ベルベル語(Berber), French。 宗教: イスラム教スンニー派。 通貨: dirham。 古代ローマ帝国やビザンチン帝国に属した時代を経て、8世紀にマホメットの家系に連なる王が国家を統一、以後イスラム文化がおおいに繁栄したようです。しかし、18世紀以降になるとヨーロッパの国々が侵入してきて覇権争いで混乱しましたが、1956年にモロッコ王国として独立しました。 国名はかつてのムラービド王朝の都マラケシュの名に由来するということです。マラケシュとはイスラム教の聖地メッカから最西部にある土地を意味するアラビア語 almaghreb「西の地」と aksa 「遠く離れた」を縮めたものだということですが、傍証が取れません。スペイン語ではモロッコは Marruecosでマルエコスというようです。マラケシュ Marrakeshは西の方にある大都市で、かつては首都だったようですから、多分、モロッコ、マルエコス、マラケシュは元をたどれば同じなのでしょう。 国旗の赤色はモロッコ国民の祖アラウィット家を表わし、中央にイスラムの伝統色の緑色で描かれているのは、「スレイマンの印章」という国家安泰の象徴だということです。 この国のマラケシュ地域に伝わるタデラクト tadelaktという漆喰の類は石で磨くのですが、ツヤがあって耐水性がある水回りにも使える漆喰のようです。→駐日モロッコ大使館(外務省のページで住所がわかるだけです。)→アフリカの地図