 リヒテンシュタイン(Liechtenstein) .li首都 ファドゥーツ (5,248人) (Vaduz) オーストリアとスイスとの間にある国で、 公式名はリヒテンシュタイン公国です。人口は 3 万。アレマン人(ドイツ系)が大部分, ほかにイタリア系など. 公用語: German. 宗教: カトリックが大多数。通貨は Swiss franc。 1719年に神聖ローマ帝国がハプスブルグ家の貴族リヒテンシュタイン公に与えられた領地が起源で、ドイツ語で「輝ける城壁」という意味だそうです。ちょっとドイツ語をかじっていると、日本語で光石くらいは見当がつきますが、城壁とは思いませんでした。きっと、よく磨かれた石で出来ているのでしょう。いや、光石はちょっとおかしそうです。リヒテンシュタインの綴りをよく見ると Liechtensteinとなっています。ほんとはリーヒテンシュタインと呼んだ方がよさそうです。ドイツの南の方にリヒテンシュタイン Lichtensteinという町がありますが、そちらの方はリヒテンシュタインでいいでしょう。しかし、liechtenではドイツ語辞書に出ていません。国土は国は南北に25 km、東西に6 kmという広さです。公爵というのが居て国家元首ということになっていますが、政治的には立憲民主主義です。公爵の居城が、ファドゥーツ城で、国はほとんどその城を取り巻く城下町という感じだそうです。税金逃れにここに立地する企業が多く、それでも税金は企業に対してはありますが、そのお陰で、一般国民には直接税はないということです。リヒテンシュタイン公は何でも1136年には名前が出てくるヨーロッパの名家だそうで、Prince Johann Adam公が神聖ローマ帝国での働きがよく、1699年から1712年にかけて、隣接のところを買い広げて、神聖ローマ帝国のシャルル6世に、臣下として認められた、つまり、日本の戦国時代で言えば、領土を安堵した、今で言えば、安全保障したということのようです。国名から想像できるように昔はドイツとの関係が強かったようですが、今はスイスとの関係が強いようです。 首都のファドゥーツの名前の由来ですが wikipediaでは 12世紀の資料には Farduzesと出ているそうです。かなり前に調べた人がいたので、関連のところを下に抜き書きします。「地名の世界地図」という本の250ページの記述に関して批判を加えたもののようです。 リヒテンシュタイン(地名の世界地図)
佐藤和美 (2002/06/09 16:31)
250ページ 「リヒテンシュタイン公国 Principality of Liechtenstein 一七一九年、神聖ローマ帝国の皇帝が、ハプスブルグ家の貴族リヒテンシュタイン公にこの領地を与えたのが国の起源。リヒテンシュタインは、ドイツ語で「輝ける城壁」。」 「[首都]ファドゥーツ Vaduz ラテン語のvadus「谷、底」に由来する。ライン川沿岸の谷間の町だったため、そう名づけられた。」
「輝ける城壁」ってなんかいかがわしい訳ですね。 どんな城壁なんだ? 「現代独和辞典」(三修社)からです。 liechten 該当なし。 lichten 1.2 明るくする。 2.1 (空が)明るくなる、晴れてくる steinに「城壁」という意味は見当たらない。 「liechten」を「輝ける」なんて訳していいの?
http://www.britannica.co.jp/search/item?m=0+1+0&rgid=126606004691 「1719年にシェレンベルクとファドゥーツの2貴族領がリヒテンシュタイン家のもとに統一され,」
「一七一九年、神聖ローマ帝国の皇帝が、ハプスブルグ家の貴族リヒテンシュタイン公にこの領地を与えたのが国の起源」
ずいぶん違いのある文章ですね。
「ライン川沿岸の谷間の町だったため、そう名づけられた」 これもなにを言いたいのか、どうもよくわからないですね。 そもそもファドゥーツは谷間の町なのか? (じゃないようですね。)
「研究社羅和辞典」から。 vadus =vadum
vadum 1 浅瀬;浅い水、浅い海。 2 (大洋・河川の)底。
「谷、底」っていう訳でいいの?
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国旗の青は輝く空を、赤は団らんで夜の炉で燃えさかる火を、金の王冠は人々と公家が一体であることを象徴するということです。 →不思議の国リヒテンシュタイン →ヨーロッパの地図↓リヒテンシュタインの地図
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