東南アジアの内陸国。公式名 ラオス人民民主共和国 The Lao People's Democratic Republic。国土面積 236,800 km2。人口 5,635,967人(2002)。旧仏領インドシナの一部, 1953 年完全独立。 ラオスという国名はラオ族の名に由来するということで、古タイ語で lao は「人」を意味するということです。古くは中国の南朝に支配されていたようです。14世紀にラーンーサン王朝 Lan Xangが統一ラオスを成立させて18世紀まで続き、その後、二つに分裂、さらに三つに分裂したようです。それを今度はタイランドが支配下におき、19世紀に入ってフランスの影響下に入り、1893年にいわゆる仏領インドシナになりました。第二次大戦での日本軍の占領を受け、1949年にラオス王国として独立しました。その後、隣国のベトナムの政情不安により、抗争、クーデターなどに引きずり込まれ、1975年にラオス愛国戦線(パテト=ラオ: Pathet Lao)が6世紀にわたる王国を転覆して政権を握り、現在のラオス人民民主共和国 Lao People's Democratic Republicに改名しました。最初は社会主義体制でしたが、次第に自由化が進み、1997年にASEANの一員になりました。 国旗の赤色は自由と独立の為に流された尊血の犠牲を、青色は国家の繁栄とメコン河を、白い円は平和と輝かしい未来の展望を象徴するのだそうです。2007/8/5 ラオスの旧・国旗を探して、このページに来た人がいました。そんなものがあったのか調べたらありました。ラオス王国時代のもので 1952年に制定されたもののようです。頭が三つの象が紋章になっています。これはこの地域のヒンズー教と仏教に共通するシンボルでアイラヴァタ Airavata(タイやカンボジアでは エラワン Erawan)と呼ばれていて、巨大さと叡智、それに高貴の乗り物の象徴するものだということです。また、以前にあった三つの小王国、ヴィエンチャン王国 Vientiane、ルアンプラバン王国 Luangprabangとシェンクアン王国 Xiengkhoungを表すとも言われています。象の上には日傘がありますが、インドやスリランカの寺院の屋根の上に、小さな日傘みたいなのがあるそうで、これは仏教で宇宙の中心とされるメル山 Mt. Meruを表すのだそうです。地色の赤は国民の地を、象が乗っている台は国の土台となる「法」を表すということです。王家の旗というのもあって基本的には同じデザインなのですが、紋章が凝っています。下に示しておきます。 ラオスの文化に関しては、佐納康治というの大学の先生の旅行記があるので紹介しておきます。コンピュータとか情報の教授のようですが、世界中、旅をされています。 ついでにこのページの紋章の画像をリンクしているサイトを逆探知したところ、ラオス美人の写真がありましたので紹介しておきます。ちなみにラオスは中国語では「寮國」のようです。→アジアの地図↓ラオスの地図