ジャージー島（Bailiwick of Jersey） .je

　イギリス王室の属領。 国土面積 116 km²。人口 90,812人(2005) 。イギリス系とフランスのブルターニュ系（英本土に近くケルト系の人が多く住んでいます）が主。宗教: 英国国教会 62%、カトリック教会 23%。 通貨 Jersey pound（イギリス・ポンドと同じです）。
　正式国名の Bailiwick of Jerseyはジャージー管区といった意味です。ですが、英連邦には属していません。直轄領、つまり天領ということなのでしょう。したがって外交と防衛以外はイギリスの法律や税制、欧州連合の共通政策は適用されず、独自の議会と政府を持っています。そうした関係でイギリスとは別に独自のドメインを持つというわけです。フランス語では Bailliage de Jerseyですが、通称は英語、フランス語てもJerseyで。イギリスの税制が適用されないことからタックス・ヘイブンになっていて金融業が第一の産業のようです。
　以下、主としてwikipediaからの引用ですが、9世紀から10世紀にかけてはヴァイキングの活動が活発だったということで、Jerseyの語尾の eyはバイキングたるノルマン語で「島」だということですが、Jersが何なのかははっきりしませんが、古ノルマン語の jarth（島）とか言われています。933年、フランスのノルマンディー公ギヨーム1世（長剣公）はチャネル諸島を含む領地をブルターニュ公国から奪い、1066年、ノルマンディー公ギヨーム2世（征服公）はイングランド全体を征服し、イングランド王ウィリアム1世として 戴冠した。それ以降、イングランドとノルマンディー地方は1つの王室の下に支配されたが、イングランドとノルマンディーは異なる言語、法律、通貨によって別々に統治された。ジャージー島はノルマンディー公領の一部として、ノルマンディーの法律が適用された。そして、1204年、イングランド王兼ノルマンディー公ジョン（失地王）はフランス王フィリップ2世にノルマンディー地方を剥奪されたが、ジャージー島はイングランド王領に留まった。 それ以来、ジャージー島は歴代イギリス王室の直轄地となっている。ということです。
　国旗の斜め十字は聖アンドレの十字架と思われ、北アイルランドとの親近性を示すものでしょう。紋章の王冠はプランタジネット王家の形らしいです。三匹のヒョウみたいなライオンはイギリス王家の旗から持ってきたのでしょう。
　ジャージー島の地図に関してはジャージー島のことをご覧になって下さい。