ヨーロッパ南部の国; 公式名 イタリア共和国, 5800 万。イタリア人. 言語: Italian. 宗教: カトリック。 通貨: lira。 ギリシャとともに輝かしい歴史を持った国、ローマ帝国の版図はすごいものです。 イタリアがどうしてイタリアと呼ばれるようになったかについては、はっきりしませんが、三つくらいの説(英語です)があります。一つは今の南イタリアにいたオスカン人のViteliuの Vの部分が無くなったというもの、それから、南イタリアを治めていた Itolo王子にちなむ、というもの。もう一つはヘラクレスがこの地方を通るとき、この地域で飼われている牛を現地語で Vitulusと言っており、ヘラクレスはギリシャ語で同じ意味の outaliaを使い、発音はイタリアに近かったということです。このほか国名の意味というサイトに行くと、紹介されています。世界のすべての国について、意味の説明を募ってまとめたものです。イタリアが統一国家になったのは、1861年のことです。それまでは都市国家が散在していましたが、サルディニアのサボイ王家のエマニュエル2世が統一を果たしました。それから、一応議会政治だったようですが、1920年代にムッソリーニのファシストが独裁制を敷きました。そんな中でも、一応は王がいたのですが、1946年に国民投票で廃されました。子孫は存命で、ヴィットーリオ・エマヌエーレ王太子が平成14年には56年ぶりに帰国を許されたようです。 国旗の赤は情熱の赤だそうです。さすが! 緑を国土の豊かさを、白は雪もある?ということらしいです。あまり雪のイメージはないのですが、北の方はアルプス山脈でアルペンスキーではトンバとか、トエニとか名選手を生み出しています。イタリア大使館のサイトに行ってみました。国旗の色は「ダンテの神曲」、(これが Divine Comedy、直訳すると「聖なる喜劇」だとは知りませんでした。)に三つの徳を表す色として説明があり、それがメジチ家の家紋に緑が「希望」、白が「誠実」、赤が「慈悲」だということです。また、たまたま、イタリアの英語のサイトに国旗のことが出ていましたが、色の意味については何も書いてなくて、フランスの三色旗を真似たもので、青を緑に変えたということ。やはりトリコロールと呼ばれること、昔は白地のところには、ベニスとかピサなどの港湾都市の海軍がつけていたエンブレムがあったのが、今は海軍旗と商船の旗に残っていて、海軍旗の方は鎧と王冠だが、商船の方は王冠がはずされている、といったことが書いてあります。海軍旗の紋章を探しておきました。右のがそうです。細かいことは分かりませんがベニスの紋章が土台になっていて羽の生えたライオンがいます。 このライオンは聖マルコの象徴とされています。聖マルコがベネツィアに縁があるのか? 十字軍華やかなりしころ、828年、エジプトのアレキサンドリアにあった聖マルコの遺骸とされるものを二人のベニスの商人が豚肉で覆って、イスラム教徒がさわれないようにして盗み出して、持ち帰り、以前はビザンチンの聖テオドールが守護聖人だったのを廃してベニスの守護聖人にしたものだということです。聖マルコの頭はコプト正教会によるとアレキサンドリアにあるとされているようです。 なぜ、羽の生えたライオンなのか? 何でも旧約聖書のエゼキエル書の預言として、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書が造物主の言葉を表し、それが人として現れるときは四つの形をしていて、第一の生物は獅子のように、その実行的、指導的、王者的役割を表している。第二のものは、牛のように、犠牲的、祭司的職種を表している。第三のものは、人の顔を持ち、人の形における御言の顕現を最も明らかに示している。第四のものは、飛ぶ鷲のように、教会に降った聖霊の賜物を明示しているということで、第一の生物がマルコを、第二がルカ、第三がマタイ、第四がヨハネだということらしいです。しかし、獅子のようにとあるだけで羽があるとは言っていません。もともとバビロニア王国の守護神だったとかで、そういうモチーフは人々に知られていて、ギリシャのスフィンクスには羽があったようです。→イタリア大使館→シチリアのリゾート地と遺跡の紹介サイト→ヨーロッパの地図