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ハイティ(Haiti) .ht

首都 ポルトープランス (75 万) (Port-au-Princ)

 西インド諸島のイスパニョーラ島 Hispaniola 島の西半分を占める国。 公式名 ハイティ共和国, 650 万。黒人 95%, 黒人と白人の混血. 公用語: French (使用者は少数), Haitian Creole(フランス語を現地風の発音で記述したものです。フランス語が分かる人は理解可能と思われます。creoleというのはクレオールとかクリオールとかで、西インド諸島に移住したスペイン人、フランス人などの子孫とその言語を言うのが普通ですが、アメリカのルイジアナ州の人も含められることもあるようです。). 宗教: カトリック、ヴードゥー(両者共にほとんどの島民が信仰)。 通貨: gourde。
 今はWikipediaが整備されているので詳細はそちらを見て頂くとして、カリブ海での最初の独立国でもありますが、なかなかに苦難の歴史を持っています。イスパニョーラ島は最初はスペイン人が入植して、元々いたアラワク族は絶滅し、金鉱山があったのでアフリカの黒人奴隷を導入しました。その後、フランスが手をつけられていない西の方に入植して勢力を拡大し、ついに西側の三分の1がフランス領になりました。奴隷を使って苛斂誅求をやったのは同じです。ついには奴隷と混血のムラートがフランス革命に乗じて反抗していったんは独立、ナポレオンが出てきて鎮圧され、こんどはイギリスの支援を得て1804年に独立しますが、今度は南北に分かれて内戦になります。そこでまたフランスが出てきて独立時に接収した農園、奴隷などの賠償を求め、これが長く負担としてのしかかります。いろいろあってアメリカが1915年から1934年まで、実質的には1947年まで管理しています。
 フランスには長年、苦しめられてきたのですが、フランスの影響は大きく、公用語はフランス語、国旗もフランス国旗を下敷きにして白を抜いたもの、国是もフランスと同じ、自由, 平等, 友愛のようです。
 国名の意味はインディオ言葉、またはカリブ語で「山がちな国」の意だということです。

 この国の紋章はまた派手ですが、ちょっと物騒でもあります。紋章の下の文字は L'Union Fait la Force 、「まとまれば力となる」とか「統一こそは力なり」の意味です。しかし、これは国是、国のモットーとは違うらしいです。国是は憲法の4条にある Liberte - Egalite - Fraternite 自由, 平等, 友愛らしいです。これはフランスの国是と同じです。

西インド諸島の地図 →西インド諸島の大地図

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