中米の国; 公式名 グアテマラ共和国, 1100 万。インディオ, メスティーソ. 言語: Spanish (公用語), マヤ系諸言語. 宗教: カトリックが大半。通貨: quetzal。 ここ、グァテマラは四世紀から15世紀にかけてマヤ文化が栄えたところです。11世紀まで低地のPeten地方で栄え、その後は中央高地で栄え、スペインに1523年に発見されて植民地化するまで続きました。1821年にようやく独立したのですが、最初はメキシコに一部として、その後、中央アメリカという幻の国みたいなのの一部となり、この連邦国は1838-1840年の戦争で瓦解して、ここにグァテマラが誕生しました。ところが、その後も政情は安定せず、革命あり、クーデターあり、軍事政権あり、市民政権ありと変転きわまりなく36年間もゲリラ戦争が続いていました。10万以上の人が死に、百万という国民の大半が難民になったあげく、1996年にようやく平和協定ができて、1999年には民主選挙が行われたようです。 国名の由来ですが、有力な説はインディオの一部族ナワトルの言葉でquautemelan「森に囲まれた土地」だということです。また、別のサイトではMaya-Toltec語で、木々の土地とあり、この二つの説は多分、同じなのでしょう。 国旗ですが、法律では国家としての国旗には紋章があって、市民が使用する国旗には紋章がない、ということになっているらしいのですが、実際は紋章ありの方しかないようで、市販もされていないようです。紋章のある国旗では、政府機関みたいなところだけが、紋章ありをつけて、市民は紋章なしのものを使うというのは、値段からいっても一般には簡易なものを使うというのが合理的で、そういう国は多いのでずか、グァテマラでは一般用はあまり使われないらしいです。旗屋さんの戦略かも知れません。お土産に買うとしたら派手な方が人気があるでしょう。色の意味も法律でしっかり決めてあって、青は正義と忠誠、そしてグァテマラの空を表し、白は純潔、高潔といった意味と決まっているようですが、小学生にたずねたところ、グァテマラが太平洋とカリブ海の二つの海に挟まれた土地であることを示しているんだ、という答えだったそうで、一般には、そういうことになっているのかもしれません。これは納得がいきますから。紋章についても当然、決まりがあるわけで、銃が立てかけてある物騒なものですが、これはレミントン銃 1871年型で銃剣をつけたものでポンテットという引き金を保護する装具の側面が見えるようにする。月桂樹の枝は勝利を意味するもので、実をつけたもので、枝の根元は剣の束と組み合わせられ、上の方の葉っぱは銃剣の束と絡み合わせるというように決まっています。ほかの国でも、法律があって、こと細かくかいてあるのかも知れませんが、紋章の詳細図がみつからなかったもので、文章で示してみました。いや、見つかりました。ですが、月桂樹の実はないようです。この木と鳥についてはいろいろと議論があって、コーヒーであるとか、学名でCordia aliodora(月桂樹のようです)であるとか、実はよく見るとあるとか、ないとか議論があるようです。鳥の方は法律に書いてないようで、オウムにも見えますが、尾が長くてケツァールという日本語ではカザリキヌバネドリという中央アメリカにいる美しい鳥で、原住民は神の化身と考えているもののようです。キジに近そうです。文字が書いてありますが、LIBERTAD 15 de SEPTIEMBRE de 1821 と独立(自由になった)の日付が書いてあります。左の画像はSETIMBREになっていますが、数年前に改訂されたのだそうです。スペイン語のSEPTIEMBREの綴りが訛って、発音どおりにセティェムブル Setiembreになっていたのを、元の綴りに直したのでしょう。 グァテマラの特産物を探して来た人がいましたが、コーヒー、砂糖、新鮮な野菜といったところで、あまり変わったものはないようです。国の半分近くが原生林でバイオディバース biodiverse つまり、多様な動植物が生育するところで、ここだけにしか居ない固有種も多いようです。→グアテマラおよび中米年表→グアテマラ大使館 →西インド諸島の地図 →西インド諸島の大地図