バルカン半島南部の国; 公式名 ギリシア共和国, 1100 万。ギリシア人 98%. 言語: Greek. 宗教: ギリシア正教(国教). 通貨: drachma。 古代に栄え、世界文化に計り知れない影響を与えたことは疑いもありません。中でもアレキサンダー大王の版図はインドにまで及ぶものでした。そのギリシャも近代になって独立したのは、オットーマン帝国 Ottoman Empireの支配から逃れた1829年です。古代の王朝は影も形もなくなっていたのですが、1833年にドイツからオットー王子を迎えて、ギリシャ王国になりました。1966年にはクーデターが起こるのですが、今度はデンマークの王子を迎え,ゲオルギオスI世として即位しました。その後、1912-1913年のバルカン戦争をうまく立ち回ってロンドン条約、ブカレスト条約などにより、ギリシャ系の人が多いクレタ島、マケドニア、トラキア、それからエーゲ海の多くの島々を獲得しました。といっても、古代のギリシャは今よりずっと広い地域を占めていたのですが。今、トラキアという地名はゲーム以外ではあまり見られないようですが、20世紀はじめまではそういう地名があったわけです。その後、ムッソリーニのイタリアの侵攻をはねのけましたが、ナチスドイツには1941年に占領されましたが、ストライキなどによりかなり抵抗したということです。その後、何度か政変があって国王も何度か亡命して、また帰ってきたりしていましたが、1967年に国民投票によって王政は廃止になりました。 日本語のギリシャはラテン語のグレキアが訛ったものだと言うことですが、これからギリシャに訛るというのは信じがたいし、第一、ラテン語を聞く機会があったのか疑われます。多分、綴りはイタリア語と同じ Greciaでポルトガルなどと同じだろうと思います。グレシアという発音も当然あったろうと思われます。ポルトガル人あたりからグレシアの情報が入ってきたとすれば、ギリシャに訛るのは理解できます。このGreciaはペロポネソス半島に居住したグラエキ族 Graecia 「高地の人、名誉の人」の名が語源とされていますが確かではないようです。ギリシャ人の自称はエラス (H)Ellasで、ギリシャ民族の祖とされる女神ヘレンの名に由来するのだということです。昔、ギリシャの漢字表記で、JIS第二水準にもない、猟みたいな文字をつかった希猟という表記がありましたが、いやネットで探したらありました。「希臘」です。猟師の猟は昔の字では獵です。右側の旁 ツクリは鼠に似ています。広辞苑によると、これは Hellasを音訳したものだということです。ほんとかな?という感じですけど。今は希国という表記がかなり使われています。 国旗ですが、 9本のストライブはギリシャの国是である、"Eleutheria e Thanatos"・これは"Freedom or Death" つまり"自由かしからずんば死を"という激しいものですが 9つのシラブル・音節で出来ているということで、その 9音節を表しているのだそうです。学校の生徒が、このページに遭遇して「音節」とは?と悩んでいるようです。" E-leu-the-ri-a e Tha-na-tos "という具合に音が9つに区切られることです。 ギリシャの文化に関しては、佐納康治というの大学の先生の旅行記があるので紹介しておきます。コンピュータとか情報の教授のようですが、世界中、旅をされています。→ヨーロッパの地図