カナダ（Canada） .ca

　国際電話番号 1（アメリカと同じ）

　北米の国、国土面積 9,984,670 km²。人口 3240万(2006推定)。英国系 47%, フランス系 29%. 言語: English, French (ともに公用語)、この他に州によってスペイン語やイヌクティトゥト語などもあるようです。宗教: カトリック 46%, カナダ合同教会 16%, アングリカン 10%. 通貨: dollar.　首都のオタワは原住民のオタワ川からきたようです。
　政府機関は.gc.ca、一般的には.on.caと第二ドメインが州名の略号になります。国立大学などは、大学名の略号.caで、州立だと、大学名の略号.州名の略号.ca、高校以下は、高校名の略号.edu.州名の略号.caになります。企業関係は、大企業は企業名の略号.caが基本ですが、.comを使っているところが多いようです。小規模の企業は企業名の略号..州名の略号caとなるようです。
　カナダの独立は1867年、イギリスの法律・英領北アメリカ法 British North America Acts で定められました。いくつかの法律の集まりで、これが憲法ですが、いわばイギリスの国内法なので少し格好悪く、1982年に憲法改正して、英領北アメリカ法は1867年憲法と言い改めることにしました。
　カナダは、アメリカとちょっと似た州（アメリカでは stateですがカナダでは Province）と準州というか 直轄領みたいな Terrirotyとからなりたっています。世界でも最も地方分権の進んだ連邦制と言われていて、憲法に連邦政府と州政府の権限が記されているそうです。（アメリカの場合は憲法には連邦政府の権限のみが記され、書いてないことは州政府の権限のようです。）、準州の権限は憲法ではなくて連邦政府の法律で定められるようです。
　国名の由来については10種類ほどあるということです。一番有力なのは Jacques Cartierというフランス人が1536年、セント・ローレンス川を上って旅をしているときに、二人のインディアンが自分たちの居場所を kanataと言っていて、それが、この地域の名前だと思ったということです。kanataは単に村という意味だったということです。1547年には地図に Canadaと記されるようになっていたということです。次はスペイン人がはじめて、ここにやってきて、氷と雪だけで何もない、Acan Nadaと言った、その他、インドの Canaraとか Canataから来ているというのがあるそうです。この国の先住民はインディアンとイヌイットです。イヌイットはエスキモーと同じですが、エスキモーには、東カナダのアルゴンキン・インディアンの言葉で「生肉をくらうやから」という意味があるとされ、差別語と受け取られ、人を意味するイヌイット Innuitを使うようになったようです。ですがアラスカやグリーンランドではイヌイットと呼ばれるのを好まぬ人たちもいるようです。何でもその地域とシベリアでは自称がユッピックとかユピック Yupik、イヌピアク Inupiaqとかで、意味としては「本当の人」らしいです。
　国土の面積は998万平方kmで日本の約26倍、あります。この国が成立したのは1867年です。明治維新とほぽ同じですね。
　この国には一度だけ行きましたが、カルガリーにある日本文化会館は、日系人が運営しているのですが、市から補助金が出ていると聞いて驚きました。カナダ大使館のサイトからたどっていくと、カナダ政府は多文化政策、つまり、いろんな文化の人が集まった国であるが、それぞれの固有文化を守り育てながら共存しよう、ということです。ですから、ほかにもそういう民族ごとの文化団体がたくさんあって、その多文化を強調する祭りも行われます。日本文化会館の催しでは、西欧系の人が日本で教わったであろう和太鼓を見事なばちさばきで打ったりと交流しています。壮大な実験ですが、うまく行っているようです。
　国旗はデザイナーが、この国で、ほんとに目立って紅葉の美しいカエデをモチーフにしてデザインしたものだということで、特に、この色が何だとか言うのはなさそうです。
　一応、アメリカと同様、州の区分と、その略号を示しておきます。

州名	州都	公用語	略号
アルバータ州 Alberta	エドモントン Edmonton	英語	ab
オンタリオ州政府 Ontario	トロント Tront	英語、フランス語	on
ケベック州 Quebec	ケベック Quebec city	英語、フランス語、 スペイン語	qc
サスカチュワン州 Saskatchewan	リジャイナ Regina	英語	sk
ニューブランズウィック州 New Brunswick	フレデリクトン Fredericton	英語とフランス語	nb
ニューファンドランド・ラブラドール州 Newfoundland and Labrador	セント・ジョンズ St. John's	英語	nf
ノバスコシア州 Nova Scotia	ハリファックス Halifax	英語	ns
ブリティッシュ・コロンビア州 British Columbia	ビクトリア Victoria	英語	bc
プリンス・エドワード・アイランド州 Prince Edward Island	シャーロットタウン Charlottetown	英語、フランス語	pe
マニトバ州 Manitoba	ウィニペグ Winnipeg	英語、フランス語	mb
ヌナブト準州政府 Nunavut Kavamat	イカルイト Iqaluit	英語、フランス語 イヌクティトゥト語	nu
ノースウエスト準州 Northwest Territories	イエローナイフ Yellowknife	英語	nt
ユーコン準州 Yukon	ホワイトホース Whitehorse	英語、フランス語	yk

→カナダ大使館　→カナダの州区分図
　プリンス・エドワード・アイランド州は東の方の小さな島です。小さいといっても 5.660 km²あって東京都と埼玉県を合わせたくらいはあります。人口は14万近く、カナダでは一番人口密度の高い州です。