ベリーズ(Belize) .bz首都 ベルモパン (5 千) (Belmopan) 国際電話番号 +501 中米のカリブ海に臨む国。国土面積 22,966 km2。 人口 291,000 (July 2006) 。1981 年独立; 旧称 British Honduras。メスティーソ 44%, クリオール 30%, インディオ. 言語: English (公用語), Spanish, Carib. 宗教: カトリック 60%, アングリカン, バプテストなど. 通貨: Belize dollar。言語のCaribというのは西インド諸島の原住民・カリブ人の言語ということです。 西のお隣の国はグァテマラで、国境は人為的な線になっていますが、国境を巡って、独立が遅れ、グァテマラ側は南方の方の領有を主張し、カリブ海側の領海についても紛争があるということてす。観光以外に目立った産業はなく、失業率が高く、また麻薬取引への関与が増えてきているということです。 クリオール人(Creole)というのは定義がきわめてあいまいで、西インド諸島・中南米などに移住した白人、特にスペイン人の子孫のことだということですが、メキシコ湾沿岸諸州の, フランス、あるいはスペイン系移民の子孫も、それから、フランス人、あるいは、スペイン人と黒人との混血児もそうだということです。また、アフリカから連れてこられた黒人に対して, 西インド諸島・米大陸生まれの黒人も、そうだということです。それからまた、Louisiana 州生まれの人も、クリオールと呼ばれるらしいです。そして、古い話だと思いますが、クリオール語というのがあって、それはLouisiana 州南部の黒人の話すフランス語のことだということです。フランス人が幅をきかせた時代もあったということでしょう。今はクリオール語なるものは存在しないのではないでしょうか。 国名はベリーズ川からから取ったものですが、そのベリーズ川はマヤ語で「泥水」というのが有力な説です。この地はマヤ文明が栄えていたところで、BC 1500年から1200年くらいまで栄えていたようです。もう一つの説はスコットランド人の海賊:Peter Wallace (Willisとも)の名前が現地訛りで、ベリーズになったというのがあります。 国旗の中央を縁取るオリーブみたいな葉は50枚*あって、1950年の独立運動の開始を意味しているということです。肌の色の違う二人が、左側は斧を持ち、右側はオールを持っています。その間には楯の紋章があって、その上には木が、下には、字が書いてあります。Sub umbra floreo と書いてあるということで、訳すると、「我は木陰で栄える」となって、木陰はイギリスを意味するらしいです。さらに今度は楯の紋章の中、中南米の国旗は実に絵画的なものが多いのですが、この紋章は左右、下と三つに区切られていて、左側にはオールと大ハンマーが、右側には斧と鋸が書かれ、下には商船が書いてあります。 * 訪問者の方から指摘があって、ベリーズにはオリーブはないんだそうです。ロッグウッドだろうということです。真ん中の木はマホガニーだろうとも。二人の男はロッグウッドの伐採人・つまり樵らしいです。ベリーズ大使館で確かめたらと示唆されたのですが、ベリーズの大使館はアメリカ、キプロス(領事館)、台湾にしか無くてアメリカ大使館の方は、たまたま到達できませんでした。代わりにベリーズ政府のサイトに行ってみました。このサイトでも紋章の説明はありましたが、ログウッドについては書いてありませんでした。その後、ベリーズ・アメリカ大使館にも行けましたが、情報は同じでした。しからば、ログウッドとは何ぞや?と調べたらKings' American Dispensatoryという薬関係のサイトで確かに葉っぱのつきかたが似ている画像に出会いました。間違いないでしょう。木材というよりは木の芯が紫色の染料になったり薬にも使われるようです。楯の中の斧などは伐採の道具ですが、何でオールがあるかというと、切ったログウッドの木は川を樵自身が舟で下って運んだから、らしいです。また、ログウッドとマホガニーはこの国の主要輸出品で、その主たる輸出先がイギリスでお陰を蒙っているということのようです。商船はこれらの輸出を意味しているようです。 →ベリーズ・アメリカ大使館(英語 Kids cornerに国旗の説明があります。) →在ジャマイカ日本大使館 (ベリーズも管轄しています。) →西インド諸島の地図 →西インド諸島の大地図ベリーズの地図
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