カリブ海東端の小島国、国土面積 431 km2。人口 279,000人(2006推定)。 英連邦に属しています。黒人 90%. 言語: English. 宗教: アングリカン 70%, メソジスト, カトリック他. 通貨: dollar。 1620年代にイギリス人が発見した時は無人島だったということですが、どうも、カリブ海から南米北部にいた今はネイティブ・アメリカンと呼ばれるアラワク族がカリブ族に絶滅させられて、そのカリブ族もこの島を放棄したものらしいです。以来、1966年に至るまでイギリスが支配していました。もともと無人島でイギリス人が植民したので、自治権も早くからあり、1639年には議会みたいなのもあったようです。 黒人が90%もいるのは言わずと知れた奴隷としてで、サトウキビの栽培に使われていました。奴隷制は1834年にイギリス帝国全体として廃止しましたけど。黒人も含めた意味で自治権を獲得するのは1961年のことです。 1958年から1962年の間はこの付近のイギリス領が西インド連邦 West Indies Federationを構成して、セントルシア、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ、ドミニカなどとともに加盟していました。この連邦は次々と抜けて、解体され、バルバドスも1966年、平和裡に独立しました。 政治体制は小さいながらイギリスのひな形になっていて、governerという君主が居て、政治は内閣が首相のもとに行い、上院、下院もあるという仕組みになっいて、三権分立もちゃんとしているようです。 国名の由来については、「この島に繁る木から垂れ下がる長い苔がアゴ髭を生やしたようだということから、ポルトガル語でbarbado・髭の生えた、と名付けられた。」ということです。この説明を見たサイトはリンク切れになりましたが、別の英語のサイトでも確認できます。しかしWikipediaではアゴ髭はこの島に特有の根が長く垂れ下がるイチジクの木とあり、可能性として原住民のアゴ髭だったとか、珊瑚礁に波が砕ける様子がアゴ髭のようだったから、という説が示されています。他の島のアラワク族の子孫によると、元々の島の名前はイチロウガナイム Ichirouganaimだったということてす。 国旗の青は海、黄色が島を取り囲む黄金色の海岸で、真ん中のトライデント(三つ又の槍です)は、イギリスとの独立戦争で折れた矛先を表しているということです。 バルバドスの文化に関しては、佐納康治というの大学の先生の旅行記があるので紹介しておきます。コンピュータとか情報の教授のようですが、世界中、旅をされています。→西インド諸島の地図 →西インド諸島の大地図