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信者のいない新興宗教教祖 2012年03月のつぶやき

雀の観察をする毎日
2012/03/22

隣の梅林 いい実を生らせたいとかで ほとんどの枝を切り払ってしまった
メジロとかウグイスが来て 楽しませてくれていたのだが
小鳥が来なくなった 今年はホーホケキヨも聞けないだろう 何とも淋しい
せめてもと小鳥のエサ台を作った
出来合いのを買おうと思ったのだけど ホームセンターを三軒まわってもない
仕方がないので自分で作ることにした
30 cm x 10 mm x 1.8 mの杉板 5 cm x 5 cm x 1.8 mの角材 15 mm x 15 mm x 2 mの角材
しめて1000円たらず これで 46 cm x 46 cmのエサ台が出来た
高さは 1.3 m 私の部屋で座ってると目の高さ 窓越しに 1 mくらいの距離だ
アワかヒエか知らないが鳥のエサを買ってきて灰皿に水をいれて載せておいた
4, 5日したら雀が来るようになった
パンをフードプロセッサーでバラして置くとヒヨが来て雀を追い払った
ヒヨは根性が悪い 雀には特別の思い入れがある
パンをやるのはヤメにした 業務スーパーで買ってきた一斤80円のパンの残りは捨てた
80円はホームベーカリーで作る一斤の材料費くらい よくそんな値段で売れるものだ
まだヒヨはときどき覗きにきて雀は逃げて そのへんでたむろする
ヒヨが諦めて去っていくと 雀が戻ってくる
見てると雀にも根性の悪いのが居て ほかの雀を追い出したりするのもいる
それほどしつこいわけでもなく 追い出されてもすぐ戻ってきて一緒に食べてる
逃げずにお互いホーバリングしてツツキあうのもいる 降りてきてまた一緒に食べる

以前 勤め先で やはりエサ台を置いてリンゴを載せておいたらヒヨが来た
これは独占する キジバトとか山鳥など同じ大きさのものが半径 5 m以下に近づくと
ツツキ回して追い払う 大きさは同じくらいなのだが
だいたい キジバトとかはエサ台などには興味はなく歩いて虫とかを探しているのだが
アワをやると もっぱら雀が来る
精米所の床に落ちている米を拾ってきてやるとヒヨと雀が仲良くでもないが一緒に食べる
オムスビを置いておくと舌切り雀の一件が DNAに刻み込まれているのか雀は手をださない
ヒヨも およびでないということで結局 カラスが銜えてもっていった

雀以外も来てほしいのだが 今年は無理だろう

2012/03/05
ケーブ・ベアの一族

  • また 今日 読み終わった本のタイトル 原題は The Clan of the Cave Baraだ
     イギリスの女性作家 Jean M. Auel 1980年の作品だ 翻訳されたものもあって
     「故郷の岩屋」とか直訳で「ケーブ・ベアの一族」のタイトルになっている
  • 作品の中では何も触れてないが記述を見ればネアンデルタール人が居たころの話だ
    社会構造とか言語について言っていることは全くの創作であり ほんとにネアンデルタール人がそうだったとは もちろん言えない
    主人公はアイラ Ayla 翻訳本では エイラだが 私はアイラとして読んだ
     アイラは女性 彼女は現代人の祖先だ 間にクロマニョン人が入るはずだが
     クロマニョン人を現代人の祖先と考えてもいいのだろう
  • 話は 5才の幼いアイラが大地震で孤児になり放浪 死にかけたところを
      これも地震で洞窟を失ったネアンデルタール人の20人くらいの一族に拾われるところから始まる
  • ケープ・ベアというのは洞穴を住処としていたネアンデルタール人の身長の 3倍くらいある大熊だ
     この大熊がネアンデルタール人の守護霊なのだ
     ネアンデルタール人の目には醜い少女なのだが何とか一族の中で暮らすようになる
  • ネアンデルタール人の社会構造は族長が居て 祈祷師 狩人 これらは男性
     祈祷師は族長の次に地位が高く 人名の決定など重要な儀式を主催する
     極端な男性上位の社会だが女性では治療師が居て これは社会的地位が高い
     アイラは この治療師に拾われる
     男性は狩猟 女性は採集という分業 女性は狩りはしてならないし
      槍などの武器に触るのも重罪だ
     結婚に似た制度はあるが 子供は性交渉の結果として生まれることは知られていない
     男には自分の子というのは居なくて 妻の子が居るだけだ
      実効的には現在の家庭構造と同じだ
      男性は どの女性にもセックスを要求できるのだが 他の男性の妻には遠慮するのが普通だった
     各人はトーテムと呼ばれる守護霊 すべて動物だが 祈祷師が霊と相談して決める
     妊娠するのは女性の守護霊に男性の守護霊が勝ったときに始まるとされていた
     動物の行動から類推するチャンスはあったと思うのだが
     事実 アイラは疑問を抱き 類推から真実を知るようになる

  • ネアンデルタール人は滅ぶべき人類だ
     対してアイラの属するクロマニョン人は現代まで続く人類だ
     ネアンデルタール人は言語を有していたが 発声器官が未発達で限られて音しか発音できない
     したがって音声は名前を呼ぶときに限られ 会話は手話 身振りで行われていた
     笑い声というものは無く 涙を流して泣くということもない 感情としてあるのだが
      言語能力は生後に習得するではなく本能の一部としてあって思い出すだけなのだ
      治療師の知識についても同様である 知識は習得するのではなく生まれつきもっているものなのだ
     醜い少女 アイラは笑い 泣き 奇妙な音声を発して差別され苦難に遭う 背丈は誰よりも高くなる
     しかし アイラは次々と苦難を乗り越えてゆく
      実は この作品は全5巻を読んだことがあって二度目だ一巻は 600ページくらいだが 恐ろしく小さな文字で書かれていて 様々な動植物の学名が出てきて大変 読みにくいのだ 前回は筋を追うことに専念して読み飛ばしたが
  • 祈祷師は特別の能力を有している 霊と対話ができるのだ
     特別の秘薬があって一種の幻覚剤のようだが 実は単なる幻覚ではなく事実を見ることもある
     この秘薬は治療師が調合する アイラは治療師の訓練をうけた
     7年ごとにネアンデルタール人の大集合があるのだが 祈祷師は集まって将来を予見したりする習わしだ
     アイラは高齢になった治療師に代わって この大会に行き薬を調合する
     調合を実際に行うのは初めてで濃すぎた アイラの属する一族の祈祷師 クレグは最高位の祈祷師だ
     彼の指示で祈祷師たちは少量しか服用せず かなりの量が残った
     秘薬は捨ててはならない と教わったアイラは残りを呑んでしまう
     薬に犯されたアイラは女人禁制の祈祷師たちの瞑想の集まりに踏み込んでしまう
     その場で殺されても仕方がなかったのだが クレグは気付いて他の祈祷師に気付かれないようにする
     それからアイラはクレグと同調した幻覚 実は原始の古代から 四角い構造が建ち並び
      長い石の道の上を奇妙な動物が行き交い 羽ばたかない巨鳥が空を飛ぶ現代までを見る
      そこにはネアンデルタール人姿は無い 生得の知識しかなく 新しい学習は無く
      自らが築いた陋習と掟に縛られた彼らには新しいものを生み出す力は無い
     クレグは自分の一族は滅びる運命にあることを知る そして思う
      我々が遺す大地は美しく豊かで我々を何代にもわたって必要なものを授けてくれた
      アイラの種族が滅ぶ番になったとき 彼らは何を残すのだろうか?
  • 第一巻は 出会いの時からアイラを憎んでいた男が族長になりアイラを死の呪いをかけて終わる
      実は永久追放なのだが 普通は一人で生きていくことは不可能なので死刑を意味する
  • 第二巻以降はアイラが次々とノーベル賞ものの発明発見をして生き延びて同族に巡り会うことになる
     まさにスーパーウーマンであり 絶世の美女でもある ということになる
     そして濃厚だがワンパターンなセックスシーンが またか?というくらい出てくる
     翻訳版は図書館では児童図書として扱われている セックスシーンは無くとも話はつながるのだろう