トップページ | 建設用語中辞典(英仏独和) | 技術資料・目次 | 佐藤渡辺通信 | スパム紹介(日記) | |
世界の文化 | 国名・国旗の由来 | 日本の文化 | 自治体リンク(県・50音別) | アクセス解析・公開 | 作者のページ(更新状況) |
Leutner加熱混合アスファルト(HMA)の最小施工厚
E. Brown, M. Hainin, L. Cooley, Jr.
アスファルト技術者の間で議論されてきたものの一つに、適度の転圧で締め固めのできる最小施工厚がある。多くの場合、施工厚が薄いと所定のレベルまでの締め固めが困難になる。施工厚が薄いと冷却が早くなり、骨材粒の並び替えが阻まれるということがある。これまで最適な締め固めを得るための最小の施工厚についての研究はほとんどなされてこなかった。 本研究は最小の施工厚の推奨値を求めるために行ったものである。
骨材の粒度、種類を変えた36種類の混合物を設計した。試験用供試体はジャイレトリーコンパクタと、自動振動締固め機(Automated Vibratory Compactor: AVC)で締め固めた。7つの試験区間を建設して空隙率と施工厚/骨材最大粒径(t/NMAS)の関係を評価した。
t/NMASが 加熱混合物の締め固め性に大きく影響することが示された。良い締め固め性を得るためには細粒度の混合物では施工厚は最大粒径の 3倍以上、粗粒の混合物については 4倍以上が推奨される。それより薄い混合物では適正な密度を得るためには余分の転圧が必要である。
施工厚が 38 mm以下では冷却が非常に早く転圧が困難になる。したがって最も良いのは暖かい天候の時でも最小施工厚は 38 mm以上とするのが良い。寒冷期の舗装ではもっと施工厚を大きくした方が良いだろう。
ここに報告したのは NCHRP 9-27の一部である。
自動振動締固め機はAsphalt Vivratory Compactorの方が正しいようです。自動ではあるようです。φ150 mm x 75 mmの円筒形と 300 mm長 x 75 mm厚の供試体が作れるようです。写真を見つけました。↓