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スーパーペーブ仕様でのアスファルト再生材の使用について
Rebecca S. McDaniel1 and Ayesha Shah
本研究は RAPを用いたスーパーペーブアスファルト混合物の供用性を調査するために行ったものである。これは国家研究であるNCHRP 9-2:スーパーペーブへのアスファルト再生材の利用と密接に関連している。この地方レベルの研究は米国中央北部の代表的な材料に着目し、NCHRP 9-12で得られた知見が中西部にも適用できるか?、また、この知見がより多くの再生材混入率でも有効なのか?を調査しようというものである。
評価した再生材はインディアナ、ミシガンおよびミズーリ州のものである。各再生材について、バージンのバインダとバージン骨材を混入率50%までについて配合設計を行った。同じ材料を用いて試験室で練った混合物とプラントでプラントで練った混合物を中程度の再生材混入率 15-25%で比較した。バインダと混合物について試験を行った。
端的に言えば、結果はRAPの粒度と骨材品質が十分であれば 50%までRAPを混合できるはずであることを示している。いくつかのケースについてはスーパーペーブの粒度の規定に適合させるためには再生材の混入率が制限しなければなかった。
ほとんどの場合、線形のバインダ混入率チャートが適切であることが分かった。全体的に、再生材混入率を上げるとスティフネスが増し、せん断ひずみは減少し、バージンのバインダのグレードが同じならわだち掘れに対する抵抗は増すことが示された。再生材を用いた混合物のひび割れを少なくするには、特に再生材混入率が高い場合、バージンのバインダのグレードを下げるのが望ましい。骨材の骨格がしっかりしていないと混合物のスティフネスが下がり、結局は供用性が落ちることになるので、再生材の骨材の粒度と品質を配合の際に考慮することが重要である。
配合設計の過程で材料の選定に再生材の性質を適切の考慮すれば RAPを用いたスーパーペーブ混合物の供用性は優れている。
議論の中で再生バインダとバージンのバインダを先に混合しておいてから混合物を作ってバインダを抽出して薄膜加熱試験を行うのと、二つのバインダを先に薄膜加熱試験しておいてから混合物を作ってからバインダを抽出した場合とでは結果がかなり違うというのがありました。
再生材で作ったスーパーペーブの混合物が問題ないという研究は多数出ていますが、議論の中では、道路管理者はなかなか、再生材の使用を認めようとはせず、認めている州は限られているようです。その根底には多分、何かが違うはずだ!という疑念があるのでしょう。それを示唆する議論として、疲労破壊試験を本当の破壊に至るまでやれば、違ってくるのではないか、という指摘がありました。
質疑はほとんど、まず発表者へのほめ言葉から始まります。この場合は発表者が女性だということもあるのでは?