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荷重形態と材料特性がアスファルト混合物の非線形応答に与える影響
Eyad Masad and Hussain Bahia
加熱混合アスファルト(HMA)のスティフネスは、舗装工学において混合物の品質の相対評価に、また輪荷重下での舗装の応答を予測するのに用いられている。このスティフネスは、しばしば、レジリエントモデュラスとか、ダイナミックモデュラス、あるいはリラクゼーションモデュラスなどとして記述される。ダイナミックモデュラスは、今のところ、スーパーペーブの容積法による混合物設計の手順の一部として、混合物の永久変形に対する抵抗を評価するためのパラメータとして検討されている。このダイナミックモデュラスはせん断荷重でも軸方向荷重でも計測できる。せん断モデュラス、軸方向モデュラスとそれぞれの試験における、異なったひずみレベルでのアスファルト混合物のスティフネスの挙動との相関については長らく議論されてきた。
本報告は、荷重形態、骨材の分布およびバインダの非線形粘弾性特性が混合物のスティフネスに及ばす影響に関する研究に関するものである。異なるひずみと周波数での、また、せん断荷重と軸方向荷重についてバインダのスティフネスを実験的に計測した結果を解析して報告する。結果からいうと、バインダの非線形性、荷重形態および骨材の構造がHMAの非線形性に影響する主要な要因である。バインダの非線形性は骨材の影響により、混合物の非線形性とはことなる動きを示す。せん断試験および軸方向試験における荷重形態は試験中の主応力の回転と、骨材に原因する主応力の方向を捉えて解析した。その結果は、HMAについて計測される軸方向モデュラスとせん断モデュラスの違いを説明を提供できるものである。