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半円形曲げ試験; 簡単だが有効?
容易に供試体が作れて、速くて簡単な、舗装設計に必要な材料特性に対する答えと品質管理および品質保証の目的にも利用できる試験法が、まさに舗装技術者が求めているものである。問題は、そんな簡単な試験法が存在するや否や、ということである。
残念ながら、答えはノーのようである。マーシャル試験法のような簡単な試験法はこのような要求を満足せず、そのため、多くの国で放棄されている。
現場での供用性と関連づけた供用性に基づく仕様の進展により、より適切な、三軸試験のような基礎的試験が求められている。しかしながら、このような試験法は簡単でなく、現場の舗装から供試体を得るのは容易でないなど、多くの問題点がある。繰り返し荷重試験を行う必要があるということも、このような試験法の適用性に複雑な問題をなげかけている。
このため、オランダでは、南アフリカなどの国と同様、いわゆる半円形曲げ試験が、アスファルト混合物のモデュラスおよび引っ張りに関する特性を得るための簡単なツールであることから、検討が進められている。
本報告では、本試験法について記述するとともに、それが実際のところ、上述の各種要求をどの程度、満足するかを示している。