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燃焼法によるバインダ量の測定に用いるオーブンの比較
Stacy G. Williams and Kevin D. Hall
加熱混合アスファルト (HMA)のバインダ量を求めることは、たわみ性舗装の施工に品質管理の重要部分である。バインダ量を計測する従来の方法は、溶剤による抽出法と放射線アスファルト量ゲージであった。放射線ゲージは環境上の理由から期待のもてる、抽出法に対する代案であったし、現在もそうであるが、溶剤抽出法の方が試験の結果としてクリーンな骨材が得られて粒度の試験も行えるが、放射線ゲージではそれができない。
1990年代のはじめに、燃焼法によるバインダ量の計測の完全な方法が開発された。HMAのサンプルはバインダが発火する温度まで熱せられて骨材から燃えてとれてしまう。重量損失が記録され、バインダ量が百分率で計算される。燃焼炉は環境に害を与えずに正確にバインダ量を計測する一方で、粒度の試験ができるクリーンな骨材も作り出す。
標準タイプの燃焼炉は、強制換気式の炉で所用の燃焼室温度を得るために放射熱を用いる。最近、別のタイプの炉で、違った熱源を用いるものが開発されている。これら、新しい炉の一つは赤外線熱源を用いる。本研究は、この新しいタイプの赤外線炉が標準的な放射熱炉に比べて適当であるかを調べたことに関わるものである。
全体的には、赤外線炉はバインダ量計測の適切な選択肢であるように思われる。77ペアの試料について標準型炉と赤外線炉の両方で試験した。得られた計測値は統計的に近似している。したがって、赤外線炉のバインダ量の計測値は、標準的炉で計測したものと近似している。
次に、53個のバインダ量の分かった試料を両方の燃焼炉で試験した。バインダ量の、真の値、あるいは、分かっている値と燃焼炉で計測した値との差を誤差として求めた。二つの燃焼炉の誤差はやはり統計的に近似していた。したがって、赤外線炉の精度は標準的燃焼炉のそれと近似している。