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HMAのスーパーペーブ・ジャイレトリーコンパクタの現場条件との近似性を改良するためのアスファルト混合物の内部構造の分析
Laith Tashman, Eyad Masad, Bob Peterson, Habeeb Saleh
実験室における締め固め方法はアスファルト混合物の設計および供用性の試験に影響をおよぼす。供用性試験で信頼できる機械的特性を得るためには、実験室で作った供試体が、現場の締め固めを適切に近似するようにして作られている必要がある。このシミュレーションは、混合物の内部での骨材および空隙の分布、これらを本研究では内部構造と呼ぶことにするが、そうしたものに基づくものである。
本研究では、スーパーペーブのジャイレトリーコンパクタ (SGC)がアスファルト舗装の内部構造をシミュレートする能力と。各種の現場での転圧パターンが内部構造に与える影響とを評価した。内部構造の把握と数量化のためコンピュータによる自動画像解析および X線断層撮影を用いた。
各種の転圧パターンで 3区間の試験区間を建設した。SGCの供試体は現場の締め固めをシミュレートする、最適なジャイレトリーの内部変数の組み合わせを求めるため、ジャイレトリー角、作用圧、供試体高、および底板とモールドの温度を変えて調製した。
結果は、本研究で用いた現場での転圧パターンでは、似たようなアスファルト舗装の内部構造であるということである。しかしながら、SGCの締め固め変数 (角度、作用圧、高さおよび温度)を変えると、実験室の供試体の内部構造に影響を与えた。アスファルト舗装の内部構造をシミュレートするのは、ジャイレトリー角と供試体高を変えることによって可能である。モールドと底板の温度を上げることは、供試体内の空隙の分布を、よりランダムにするのを助けた。
SGCによる供試体をアスファルト舗装の内部構造への近似度を改善することによる、供用性試験に対する効果を、現場のコアとSGC供試体のスティフネスをせん断周波数スウィープ試験よる計測によって評価した。供用性試験の結果はだいたいにおいて内部構造の分析によって見いだされた事実をサポートするものであった。SGC供試体をアスファルト舗装に近似させるよう改善すると、SGC供試体と現場のコアとのスティフネスの差は小さくなった。