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アスファルトマスチックおよびアスファルトコンクリートの低温時および高温時の供用性およぼすフィラーの粒子サイズの影響
Simon A.M. Hesp, Benjamin J. Smith and Todd R. Hoare
1) 二種類のフィラーを用いた、マスチックと、密粒、およびギャップ粒度のアスファルト混合物とについて、拘束冷却試験、時間-破壊試験、それと三軸試験を実施した。同じ切り出し元の石灰岩を使って、粗粒のフィラーと細粒のフィラーをマスチックと混合物をフィラー量を変えて作成した。骨材部分については、63 ミクロンから上では、ほとんど同等になるよう、配合したが、63 ミクロン以下では、意図的に異なる粒度とした。
2) マスチックについても混合物につても、拘束冷却試験による温度応力の応答に、粒度の違いはあまりなかった。各マスチックならびに混合物について、細粒部分の粒度が大きく違っているにもかかわらず、破壊応力はぴったり合っていた。これらの結果は、Evansが提案した"Crack pinning theory"は、アスファルトマスチックおよびアスファルト混合物の低温破壊に適合することを間接的に支持するものである。この理論によれば、粒子の容積のみが破壊特性に影響し、粒子の寸法は影響しない、ということになっている。
3) アスファルト混合物の三軸試験では骨材の配合および粒度によって非常に有意な差異があることが分かった。粗粒のフィラーと天然砂を少なくした混合物は、細粒のフィラー、あるいは天然砂の多いものに比べて、50 %近く永久変形が少なかった。このことは、粗粒のフィラーを用いた混合物ではすき間があって天然砂が少ない、ということによって説明できる。