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2000年度・AAPT・アスファルト舗装技術目次へ
技術セッション 15

Influence of Segregation on Pavement Performance

骨材分離が舗装の供用性に与える影響

Mary Stroup-Gardiner

 様々なレベルの分離による、統計的に異なる粒度、アスファルト量および空隙率の変化を求めるために現場からのコアによる評価を行なった。混合物のスティフネスや、引っ張り強度も評価したが、高度の分離のある場合のコアの不均一性のため、これらの特性はコア採取時の損傷のため、評価することができなかった。試験のために、実験室において模擬的な分離のある供試体を作成するため、混合物の容積特性の変化を利用した。この方法は、また、透水性、低温特性および永久変形特性の評価にも利用できる。
 実験室で調製した分離した供試体を試験してみると、粒度の分離による舗装寿命の損失は第一に混合物のスティフネスの減少(暖かい温度で特に)と引っ張り強度および水によるはく離抵抗性の減少によるものであることがわかった。分離が永久変形に影響を及ぼすのは、高度の分離の場合だけであった。
 分離が関係している、損傷の増大が見られる舗装の六種類の状態について、おかれている条件の調査を行った。この調査によれば、主要な分離が関係する損傷はラベリングと縦断方向の疲労によるひび割れであった。これらは、混合物のスティフネスと引っ張り強度の減少およびはく離抵抗性の減少と関連する問題であり、実験室で見いだしたこととも一致する。わだち掘れは、温度による分離の形跡のある一部地方でしか見られなかった。この場合は、局所的に締め固め不足(高い空下率)のためであり、粒度の分離ためではなかった。道路管理者の調査によれば分離は想定される15年の舗装寿命を2年ないし7年低下させ、低度の分離は2年、中程度の分離は5年、高度のものは7年の寿命低下につながると想定され、道路管理者にとって分離は加熱混合物の現在価格で、それぞれ、10%、20%および50%の損失となる。これらのコストは、それぞれ最大密度が90%、88%、86%であった場合の代表的な支払い係数(pay factor 罰金?と思いましたが、文字どおり、支払い係数で、100%、仕様を満足していれば、丸々支払われ、あとは%に応じて支払うというもののようです。でも差額は罰金とも考えられます。)である。これらの密度の差はまた、各分離程度における平均的密度による差によるものの代表的なものである。