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2000年度・AAPT・アスファルト舗装技術目次へ
シンポジウム 5

Laboratory Performance-Based Testing of Asphalt mIxtures in the United Kingdom

イギリスにおける供用性に基づくアスファルト混合物の室内試験法

John Richardson, Richard Elliott, John Mercer and John Williams

 歴史的にイギリスの道路業界では長期的な供用性にはリスクがつきものという考えを、顧客は受け入れてきた(皮肉な出だしですが、どこの国も同じでしょう。官が設計し、業者はそのとおりに作るという建前では受け入れざるを得ないでしょう。)。顧客(つまり道路管理者)は道路舗装の設計のみならず、設計を実現するための要求である仕様(通常、材料の規格と過去にうまくいった施工方法の形をとる)にも、また、財源についても初期投資から長期的な道路管理にいたるまで、責任を持ってきた。しかしながら、業者により多くの責任を負わせる動きが加速してきている。たとえば請負者が設計して建設し財源の手当をし、運用して、利用交通に応じて支払いを受けるというDBFO(Design,Build,Finance and Operation)である。
 本報告は近年にイギリスの道路業界で起こった変化の年代記である。現在の道路工事の契約図書でのマニュアルでの要求事項、特に新しい表層および構造層(Structural layer 路盤も含めた、構造として考える層のことだと思います。)に関する供用性と関連づけた試験法について詳述している。製品の規格と試験法に関するヨーロッパの調和の影響と、新材料の導入のスピードアップをはかるために(特に供用性および最終製品試験契約?が多用されていることに鑑み)最近、イギリスで制定した製品承認大綱について述べている。イギリスで行われている重要な供用性に関連づけた試験法、特に空隙率、変形抵抗(わだち掘れに対する抵抗)およびスティフネスの求め方に関するものについての詳細が述べられている。本報告はまた、供用性に基づく試験法を導入し、さらに改良した道路での試験と、これらを、あるDBFOの契約に適用した例を記述している。最後に、道路舗装の最終製品供用性に向けて要求される事項を挙げている。