- すばらしき後生
ベッティはジャックが死んで、ちゃんと天国に行ったか心配でなりません。
そこで、降霊で彼の霊を呼び出すことにしました。
霊をよぶときの、むにゃむにゃを唱えます。
ばっちりです。ジャックの声が答えてきました。「ハロー、ベッティー、ジス イズ ミィーーー」
「ジャーック! あたし、貴方が後生を幸せにしてるか知りたいの!
どんななの? そこは?」
「オーーーー、思ってたよりずっと美しいよ」 ジャックが答えます。
「空はずっと青いし、空気もずっときれい、牧草もずっとよく茂ってて青々してるし、
それにだましたりする奴は誰もいないし。することと言えば一日中、食っちゃ寝、
食っちゃ寝、ずーっと、そればかりさ」
「あーありがたいこと! 貴方は天国に行ったのね!」 ベッティーは叫びました。
「天国だって! 天国って何だい?俺はケンタッキーのバッファローになってるんだ」
- 天国の門・”地上に生まれしものは死ぬと天国へ行く。”
神さまが来ておっしゃいました。
「男たちは二列に並ぶように。こっちの列は地上で女性を支配したものが並ぶ、
もう一列には女性の尻に敷かれたものが並ぶ。女性はすべてペテロについて行きなさい。」
言われたとおりに並んだ。神さまが次にやってくるとちゃんと女性たちはいなくなって、
ちゃんと二列ができていた。
女房の尻に敷かれた男たちの列は10万マイルもの長さになっていた。もう一方の亭主関白
の列の方にはたった一人だけ。
神様はカンカンにおなりです。
「どいつもこいつも! 恥を知れ! 私はお前たちを私の考えたとおりに作ったはずだ。
それなのにお前たちはみんな連れ合いの尻に敷かれたというのか?」
「この私の息子たちのなかの、ただ一人を見よ! すっくと立って私も誇らしい。
この男を見習うんだ!」
「私の息子よ、お前はどうやって、この列に並ぶただ一人の男になったのだ?」
男が言った。
「どうもこうも! 家内がここに立ってろ、というもんで」
- 天国の時計の役目
ラブリ・デビ夫人は死んで晴れて天国に到着です。彼女が天国の真珠の門で聖ペテロに会いましたが、ペテロの後ろには時計がいっぱい並んだ壁があります。
彼女がたずねます。「あの、いっぱいの時計はなんですの?」
聖ペテロの答え、「ああ、あれは嘘の時計じゃよ。地上にある者にはみんな時計を持っておるんじゃ。嘘をつくたびに針が進むようになっておる。」
デビ夫人、「ヘェーー、で、あの時計は誰のですか?」
聖ペテロ、「あれはな、シュリ・ラムという人物じゃよ。針がちっとも動いていないのは彼が一度も嘘をつかなかったからじゃ。」
デビ夫人、「で、あの時計は?」
聖ペテロ、「あれか、あれはアブラハム・リンカーンの時計なんじゃ。針は2分しか進んでおらんじゃろ。つまり彼は一生のうちで二度しか嘘つかなかったということじゃ」
デビ夫人、「で、その、私の夫のラルーの時計はどれですの?」
聖ペテロ、「うん、あれか、そいつは私の部屋においてあるよ」、「天井換気扇代わりにに使っとるんじゃ」
- 地獄は国別になっている。そして一番いい国は?
インド人の男が死んで地獄に行った。そしたら、それぞれの国の地獄があることが分かった。
まず、ドイツの地獄に行って訊いてみた。「ここではどうなるんですか?」
答え、「まず電気椅子に一時間座る。次に釘の植わったベッドの上で一時間寝る。
それからドイツの鬼がやって来て、お前さんを残りの一日中、鞭で打つんだ」
男はどうにも気に入らなかった。それで、よそへ行ってみる。
アメリカの地獄、ロシアの地獄ほか、いろいろ。
どこもドイツの地獄と似たかよったかだった。
男がインドの地獄に来てみると、そこには入場を待つ長蛇の列ができていた。
男はびっくりして、訊いた。「ここではどうなるんですか?」
答え、「まず電気椅子に一時間座る。次に釘の植わったベッドの上で一時間寝る。
それからインドの鬼がやって来て、お前さんを残りの一日中、鞭で打つんだ」
男、「それじゃ、ほかの地獄とまったく変わりはないじゃないか?
で、どうして、こんなに大勢が並んでいるんだ?」
答え、「まあな、だけど電気はずーっと停電で来っこないから電気椅子は役立たず、
釘は誰かが盗んじゃってないと来ている。それにだ、
鬼は公務員って奴で、来るなりタイムカードにパンチすると帰っちゃうのさ」
- 天国での邂逅
ジミーとジョニーの二人の男は天国の門で聖ペテロの審問を待っている。
ジミー 「お前、何でここに来ることになったんだ?」
ジョニー 「低体温てやつなんだ。で、お前は?」
ジミー 「信じられないだろうが、俺は女房が間男をしてると睨んだんだ。
で、ある日ちょっと予定より早く帰って女房を問いつめて
家じゅうを探したけど相手の奴はみつからなかった。
で、何事もうまく行かないと思ったとたん心臓発作が来たというわけなんだ。」
ジョニー 「何だって!お前が大きな冷蔵庫を開けてたら俺たち二人はまだ生きてたぜ!」