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さいがん
砕岩

砕岩船
rock cutter
drocteuse
Felsbrecher

岩盤とかを発破したりクレーンで砕岩棒とかいう、おもりを落としたり、叩いたりして割ります。こうやって砕岩して浚渫することも含むようで、そのための船が砕岩船です。
切りまわし木材を二つ以上の長さに切って無駄なく使うことです。相取↓と同じような意味です。こっちを切ってあちらに廻す、家事の切りまわしもここから出たのでしょう。もう一つ、意味があって工事で交通を止めるわけにいかないときに、仮の橋、道路を造ったりするのも切り回しです。
あいどり
相取
定まった長さで入荷する定尺ものの鉄筋などを、無駄のないように、組み合わせで切り取って使うことです。切り回し↑と同じような意味です。
かねをふる
矩をふる
直角を出すことです。かねを巻くとも言います。⇒舗装チョイ知識参照。
うってがえし
打って返し
一度使ったものを繰返し使うことです。例えば長い溝をコンクリートで作るとき、一度つかった型枠をはずして、次の場所に転用する場合、コンクリートを打って返すわけです。
はらむ
孕む
コンクリートの擁壁とか石積みの場合は裏込めに、コンクリートを打ち込むと、型枠の強度が足りないとか、石がきちんと積まれていないとかの原因で、膨らんでしまうことです。

たまがけ
玉掛け
sling

玉掛けロープ
sling rope
lingue
Befestigungsschlingen
(fr Lasten am Kranhaken)

クレーンなどで吊り上げるときに荷にロープをかけることです。この語源は分からないくらい古いようで、玉掛けロープの輪になったところが玉で、それにフックを引っかけるからだとか、いや、フックの形が勾玉に似てるからだとか、大砲の弾をクレーンで運んだからだとかあります。とにかく大切な品物を細心の注意を払って、特に球形だと重心が取りにくいので、玉と思ってロープをかけるのではないでしょうか?
どぶづけ
hot dip galvanizing
galvanisation chaud
Feuerverzinkung
亜鉛メッキ
zincing, zinc plating, galvanizing
鉄線などのさび防止のために溶融亜鉛メッキと言って、溶かした亜鉛のなかにどぶんと浸けてメッキすることです。信頼性が高いメッキ方法です。天ぷらという呼び方もあり、つけ込んだときの音から連想したらしいです。普通のは亜鉛メッキなどです。
けがき
罫書
鉄材を加工するとき、切断や穴あけの位置を直接、鉄材に記すことです。
ケレン
cleaning
dcapage
Reinigung
塗装をするとき、表面の錆びや古い塗装を除去することです。語源が分かりにくいのですが、cleanではないかということです。その方法としては、ショットブラスト↓や、日曜大工道具にもある円盤状の紙ヤスリみたいなのをモーターで回すサンダー、薬品による方法などがあります。その程度により、1種から4種まであります。ハイドロミリング工法でもできます。
ショットブラスト
shot blasting
dcapage au jet de grenaille
sand blast
dcapage au jet de sable
Sandstrahlen
グリットブラスト
grit blast
ソフトグリットブラスト
soft grit blast
ケレン↑や目荒し↓をする方法の一つで、仁丹のような小さい鋼の粒を圧縮空気で吹きつけます。砂を吹きつけるのはサンドブラストです。少し多きな鋼の砕けたような粒をふきつけるのもあってグリットブラストというそうです。植物の種を吹きつけるのもあるそうで、これはソフトグリットブラストだそうです。グリット gritというのは粗い砂のことです。
めあらし
目荒し
surface texturing
コンクリートを打ち足すときに、接着をよくするために表面をザラザラにすることです。また、コンクリート路面をすべりにくくするために行うこともあります。目粗しとも書きます。目荒らしの方法としては、ショットブラスト↑などがあります。ウォータジェットでも目荒しができます。ハイドロミリング工法のページにその説明があります。粗面仕上げ↓という言葉がありますが、これは、まだ固まらないコンクリートについて言い、目荒しは既設のコンクリートについて言います。左官工事では壁に塗ったモルタルがまだ乾ききらないうちに掻き落として粗面にする仕上げがあります。
ひょうめんしあげ
表面仕上げ
surface finishing
finissage superficiel
Fertigbehandlung
荒仕上げ
rough finishing,
transverse screeding,
straight edging

dgrossissage
Grobepranierung
平たん仕上げ
smoothing
lissage
Gltten
粗面仕上げ
surface texturing
バーラップ仕上げ
burlap drag finishing
finissage par toile tire
Bearbeitung mit Packleinwand
ほうき目仕上げ
broom finishing
lissage par balai
Besenabzug
コンクリート舗装の仕上げは、機械あるいはテンプレートタンパーによる、または手仕上げによる荒仕上げ、機械あるいはフロートで平たんにする平たん仕上げ、最後に表面がすべりにくいように、表面を道路横断方向にかき起こすようにして仕上げる粗面仕上げが行われます。これは、コンクリートの表面の水がほぼ、光らない程度になったときに、機械仕上げでは、ワイヤブラシ仕上げあるいは。機械の後ろに麻布(バーラップ)を取りつけて、左右に摺るように動かしながら引きずっていく、バーラップ仕上げがあります。手仕上げでは、ほうきやはけを使うほうき仕上げ、あるいはほうき目仕上げがよく行われます。目荒しという言葉がありますが、これは既設のコンクリートについて言います。何にも仕上げをしないのは打ちっ放しコンクリートということになります。小規模な舗装で使う面白い仕上げ方法にヘリコプター仕上げというのがあります。
はつり石やコンクリートを必要があって削ることです。コンクリートに限らず、石のように削ろうとすると飛び散るようなものに対して言います。動詞ははつる。無理やり漢字で書くと斫る (はつる、はずる)になります。英語は多分 chipping でしょう。gougingというのも考えられますが、これは溝を切るように ハツル場合でしょう。ウォータジェットが、有力なハツリの方法です。石材の場合、斫った面を仕上げとする斫り仕上げというのもあります。
ひびわれちゅうにゅうこうほう
ひび割れ注入工法
コンクリートにつきものの、ひび割れの補修工法です。ひび割れの中にセメントとか樹脂を埋めてやればいいという単純な発想です。ただ流し込むのではなく、圧力をかけ、それも低圧注入と高圧注入があります。あまり高圧でやると、逆に壊れそうですけど。少しばかり大きいものの場合、周辺も含めてカッターで切り取って、補修材を充てんするのは充てん工法です。劣化してはく落したり、もっと大きいのは、もとの形まで補修材を埋め戻してやります。断面修復工法ということになります。海中の構造物のひび割れを電気で修復するというのがあります。うまいこと電気を流すと、海水の中のカルシウムとかマグネシウムが吸着されて固まるというもので、電着工法というものです。ひび割れというわけではありませんが、もっと規模が大きくて、トンネルの覆工や擁壁と地山との間にできたすき間には、モルタルを注入などします。これは裏込め注入工法です。
だつえんこうほう
脱塩工法
塩害でやられそうなコンクリート構造の表面に電解質溶液とプラスの電極を置き、鉄筋とかを陰極にして電流を流すと、塩素イオンなどはマイナスの電気をもっているので表面の方に吸い寄せられて、電解質の中に取り込まれるという工法です。電気を使うコンクリートの防食では、電気防食というのがよく知られています。これもコンクリートの表面を陽極、鋼材を陰極にして電流を流します。これで、腐食した鋼材と健全な鋼材との間でマクロセルができて腐食電流を消滅させるというわけです。電流を流す方法には、電源装置を用意する外部電源方式と亜鉛の固まりなどを転がして置いて、電池の原理で自然に鋼材との間に電気が流れるという流電陽極方式というのがあります。こうした電気を使う方法で、鋼材の実際の電位がどうなっているかを調べるために、電位の安定した塩化銀とか硫酸銅とかでできた陽極、照合電極といいうますが、これと鋼材の電位とを比較して調べます。こうして修復するのはいいのですが、怖いのが水素ぜい化というやつです。電流を流してやると、陰極側には水が電解して水素が集まってきますが、これが泡になって逃げ出せばいいのですが、鋼材の中にしみ込んでいきます。そうすると、鋼材のじん性↓が低下、つまりぜい化↓して、もろくなります。高強度の鋼材ほど影響を受けやすく、破断することもあるそうです。
じんせい
じん性(靱性) ductility
tnacit
Dehnbarkeit,
Zhigkeit(岩石)

ぜい性(脆性)
brittleness
fragilit
Sprdigkeit,
Zerbrechlichkeit
曲げてもなかなか折れない性質のことです。強靱の靱というわけです。反対に曲げようとするとすぐポキッと折れる性質は、じん性が低く、ぜい性(脆性)だということです。
あたり
当たり
トンネル工事などで出っ張って邪魔になるもののことで、当たり取りは邪魔になる部分の岩石やコンクリートを削り取ることです。
だせつ
打設
コンクリートを型枠に流し込んで締め固める一連のことを言います。打設すると動詞にも使います。動詞としては打つという言い方もします。アスファルト舗装でこれに相当する言葉は舗設です。英語ではこれらに相当する言葉は知りません。placementというのがそうらしいですが、置いて lay、敷き広げて spread、締め固める compactionというのを全部、ひっくるめた意味があるのかよくわかりません。建築用のコンクリートのように流し込む感じのものだったらconcrete pouringでいいでしょうし、型に入れることを重視するならconcrete casting、舗装用のコンクリートみたいなのは固くて流し込むとか型に入れるという感じではないのでconcrete placingでしょう。コンクリートはなぜ打つのか?、打設するのか?誰しも疑問に思うことでネットで見るといろいろな答えが見つかります。コンクリートはすみずみまで行き渡らせることが重要で、そのため今みたいにバイブレータがない時代は、表面をピチャピチャ叩いたり型枠を叩いたり、つまり打って振動を与えていたというのが有力です。私はもっと古くからあった言葉を転用したのだろうという気がしています。土間のことを叩きと呼んだりしますが、これは土を叩いて締め固めていたわけで、おそらく土壁も打っていたのでしょう。いずれにしても叩いて振動を与えることが重要なんだと思います。土間を打つと言うと土間を叩いて作り上げることを意味します。ちょっと飛びますが料理でもハンバーグみたいなものを作るとき、中に空気の隙間ができないように手のひらでピタピタと叩きます。意味合いとして似たものでしょう。
かしめる
cramp
鋲などを打って締めつけることです。単に締めつけるより、強固あるいは隙間のないようにという意味があります。金属の熱膨張を利用して、雌の方を熱しておいて雄の部分を差し込んで冷えると強固に接合されます。これもかしめです。
かたおし
片押し
道路など長い工事区間で一方からのみ施工していくことです。方押しと書いたのも見かけました。両側から施工するのは? トンネルの場合は迎えに行くという意味で迎え堀りです。急ぐ場合はやりますが人員も機械も 2セット必要になります。方向を間違えると大変です。昔は少々ずれることがあったようです。道路でも私がいた事務所の工事で 1 mくらいずれたことがありますけど。
くぎじまい
釘仕舞
取り外した型枠などから釘を抜いて整理することです。
たてこみ
建て込み
電柱、家の柱など、何によらず、立てるものを据え付けることです。鉄筋なら鉄筋建込み、なら支保工建込み、それが鋼製なら鋼製支保工建込みということになります。伏せ込みと言うと、下水管とかの地中に横たわるものを据え付けることになります。
こうてい
工程
process
工程表
process chart,
time schedule of work,
progress schedule,
construction schedule

programme de travaux,
programmed de construction

Bauprogramm, Bauzeitplan,
Baubetriebsplan

段取り preparatory plan
prparation
Vorbereitung, Programm
(1)品質管理では、仕事の結果(出来栄え、製品)を生み出すための仕事のやり方を言います。これをやる前にあれをやって、と一番、手間がかからず、早く仕上がるよう、段取りします。天候も関係しますが段取りが悪いと、作業員が次の作業にかかれず、手待ちになります。(2)建設工事では工事の日程。この日程を図表化したものが工程表です。
やちょう
野帳
field-book, field-note
carnet d'oprations
Mebuch, Feldnote
オフセット、支距
offset
ordone
Absatz, Senkrechte
オフセット測量
details by offsets
lev de dtail au recoupement
Absatzverfahren
測量した結果を書き込むように便利なように様式になっている手帳です。手簿ともいうらしいです。オフセットの記入専門のものはオフセット野帳とか、支距野帳とか言います。で、このオフセット、支距が日本語ですが、測量方法の一つに、ある直線を基準となる測線としておいて、その測線までの距離を記録して敷地、建物などの形状を記録するオフセット測量という方法ががあります。そのオフセットです。
こうんぱん
小運搬
現場内で行う近距離運搬。城内運搬とも言います。
はなかき
端掻き
埋め立てなどで、ダンプなどで運ばれてきた土をブルドーザーなどで均したり、押し落としたりすることです。
よこもち
横持
材料をトラックから使用する場所まで、人力で運ぶことです。よっこはトラックからと限らず、物の位置を移動させることです。
デッコ吊上げたものを放して下ろすときなどに使う、「放せ」とか「落とせ」の意味の号令です。Let it go の訛ったものらしく、レッゴという言い方もあります。れっこというのも同じのようです。どうも戦後の進駐軍は日本でかなり土木工事の指導をしましたが、その置土産のようです。⇒現場用語の生い立ち
りゃんこ交互のことです。
あかめる
赤める
鉄材を火で加熱することです。
じまつり
地祭り
地鎮祭(じちんさい、とこしずめのまつりとも言うらしいです)と同じです。このとき、施主が行うのが鍬入れ式(くわいれしき)、堅苦しく言うと鍬入れの儀(くわいれのぎ)で、鍬を三度いれます。さらに堅苦しくは穿初の儀(うがちぞめのぎ)というのがあり、こちらは鋤(すき)を三度入れます。鍬とかが入りやすいように砂を盛って(盛砂(もりずな)とか立砂(たてずな)とかいいます)おきます。盛砂(もりずな)です。鍬入れの前にもやることがあります。苅初の儀(かりぞめのぎ)といって設計者が盛砂に向かい3度、鎌で草を苅る真似をします。最初に神主さんが敷地の東西南北の邪気を払い清める四方祓いの儀というのがあって、最後には鎮物埋納(しずめものおさめ、またはしずめものまいのう)があって終わりです。普通は神式でやるのですが、仏式というのもあって、坊さんがやるのも地方によってあるようです。茨城にはあります。実は私の家を建てるときも大工さんが地鎮祭をやるから来てくれと言われて行ってお坊さんがいるのを見てびっくり仰天しました。
さつま継ぎロープをつなぐのに端の方のよりを戻して組み合わせ、形よくつなぎ合わせることです。たんにさつまとも言います。この仕事をする職人をさつま屋と言います。
すきとり
鋤取り
路盤等の整地のため、土砂の高すぎるところを削り取ることです。
ライフライン
life line
電気、ガス、水道、電話など、生活を支える線状の施設のことです。言い換え語として生活線のほか、命綱、光熱水路が提案されており、お役所用語として使われるようになるかも知れません。
パブリックインボルブメント
public involvement
社会実験
social experiment
公共事業などの計画の決定にあたって、計画の段階から一般の人が参加して、ほんとに地域が欲しいものができるようにしよう、という考え方です。百年の計には向かないかも知れませんが、あとで文句は言えないという仕組みにはなります。英語の意味からすると一般人を巻き込むということでしょう。最近、社会実験という言葉が出てきましたが、これは、パプリックインポルブメントで、提案された施策がほんとにいいか、やってみよう、というもので、国土交通省が、交通社会実験制度というのを平成11年度に創設して、国の費用でできるようにしたものです。何でもやれるというわけではないでしょうが、あれこれ、議論するより手っ取り早く、身をもって体験して納得できるというわけです。小泉さんは構造改革という壮大な社会実験を始めていますが、こちらも結果が納得できるものだったらいいのですが。この場合はパブリックインボルブメントとは違って百年の計まで行かなくても5年、10年の計なのでしょう。多分、10年以上は辛抱できませんから。
IT施工英語にすると Information Technology Construction 日本語にすると情報技術施工となりますが、IT施工の方が有り難みがあるようです。コンピュータを使えば情報技術となるでしょうから、範囲は広くなります。最近では ICT施工 Informantion and Communication Technology 情報通信技術施工の方が一般的になっているようです。いろんなことが考えられます。建設機械がロボットになって覚え込んだ図面にしたがって施工していく、ブルドーザが一回で地面を平らに均すといったこと、それも通信を使えば、自動車ナビの GPS衛星との通信で決められた面積の中を、とか、安全面でも危険な場所に人が居れば自動的に回避するとか考えられるでしょう。