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土方は土を扱う方々という意味でしょう。今では、差別用語の類とされているようです。どかちんと来るとこれは明らかに蔑称ですけど。土工、人夫という言葉もありましたね。新聞の犯罪記事に「土工風の怪しい人物が目撃されている」とか、書かれていましたね。土方がまずければ、労務者と言い換えている間に、その労務者も差別用語扱いになり、今では、作業員、現場職員といった呼び方に変わっています。これらも、時間が経てば差別用語扱いになるのではないでしょうか? ここで、トイレを引合に出すのはまずいのですが、その呼び名の変遷を見ると、この先どう変わるのかな?という気になります。要はその仕事に誇りを持てるかどうかで、誇りがあれば何と呼ばれようが気にならないのでしょうが。そう言えば、土木技術者の中には"土木"という言葉に誇りを持っている人とそうでない人がいるようです。語源を辿ると前漢代の文献『淮南子』に「築土構木」という言葉があって「昔、民は湿地に住み、穴ぐらに暮らしていたから、冬は霜雪、雨露に耐えられず、夏は暑さや蚊・アブに耐えられなかった。そこで、聖人が出て、民のために土を盛り材木を組んで室屋を作り、棟木を高くし軒を低くして雨風をしのぎ、寒暑を避け得た。かくして人びととは安心して暮らせるようになった」という記述があって、どちらかというと建築に近いものだったようですが、後の世では中国もいわゆる今の土木になったようです。聖人と言えば多分、堯、舜、禹を指しているのだろうと思います。この三人は黄河の水害を治める治水土木の元祖ですが、付随していろんな土木工事もやったのでしょう。
それにしても人夫と人妻では言葉の響きがまったく違いますね。これは男女差別ですか?