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かしたんぽ
瑕疵担保
warranty
ワランティ契約
warranty contract
工事が完了して注文主に引き渡した後に不具合(これが瑕疵)が出たとき、補修または損害賠償の責任を負うことです。その構造物の重要性の違い、常識的な寿命によってその瑕疵担保期間は異なります。舗装の場合は1年が普通。長くし過ぎると、それだけ頑丈に作る必要があり、配管工事などでの掘り返しも考えると不経済になります。ワランティ契約というのは瑕疵担保期間がある契約ですが、通常の期間を越える契約をする場合に、そういう言い方をするようです。この場合、その期間の補修費用も考慮して契約価格が設定されるわけで、契約者は入念の工事をするとか、許されている場合は当初設計よりも丈夫な設計に変更して補修費用を節減することが考えられます。
せしゅ
施主
土木・建築工事の依頼主です。発注者と一致するのが本来ですが、工事を請け負った請負者が工事のある部分を下請けといって他の業者に発注すると、請負者が発注者になります。その下請けがさらに、ある部分を下請けに出すのが孫請けです。部分でなくて全体を下請けに出すのが丸投げです。こうして、下請け、孫請けしても施主だけは同じで変わりませんし、施主に対して工事完成の責任を負うのは最初の請負者、つまり元請けです。施工能力のない業者が元請けになって、能力のある会社に丸投げで発注するのは上請け(うわうけ)です。もちろん禁止されていますが..。同じ能力の業者どうしが、既にある基地などの関係で横請けが得策な場合がありますが..。「請負の字の由来」で検索がありましたが、漢和辞典には無く日本での造語のようです。中国語では合同と訳されるようです。これは意味がわかりません。このページをGoogleの翻訳サービスで中国語に翻訳すると契約も合同と訳されるようです。よく見ると請負は承包とかに訳されたりしています。請負は「請: 御願い」して「負: 責任を負う」のだろう、と思います。漢和辞典を見ると、請は官とか上位者に対しての御願いのようです。請負業者は承建商と訳されています。
うちあげけいやく
打上契約
生コンクリートなどを買い入れるとき、工事完成までに要する全数量を計算して、その数量で契約し、実際の使用量に増減があっても、契約を変更しない契約です。
うけとり
請取り

出来高払い
progress payments

実費精算契約time and material
 contract

職人が仕事の量または出来高に応じて金額を決めて作業する契約方法です。実費精算契約も似たようなものですが、使った材料、手間賃の実費を支払うというものです。こまごまとした材料を支給するのは面倒なので餅は餅屋で職人に任せて実費を払うというわけです。
でずら
出面
作業に出た作業員の数。面(つら)を出すという意味でしょうか。出面をつけるというのは、働いたものとして、賃金を払うことです。そのための帳面は出面帳です。また、1日の賃金単価を言うこともあります。出面三分とか言うと、雨の日でも顔をだせば日当の三割がもらえるということです。昔、「土方殺すに刃物はいらぬ、雨の三日も降ればよい」、という言葉がありましたが、それではあまりに可哀想ということでしょう。薄情なことを言っていると必要なときにも来てくれなくなるでしょう。似た意味で勤怠というのがあります。出勤したか怠けたか、出勤しなければ怠けたというのは抵抗感がありますが、勤怠管理とか勤怠簿とかあって、そのためのソフトもあります。
みつもり
見積
quote,
quotation,
cost estimation

estimation
Anschlag, Überschlag
建設用語というよりは契約用語ですけど。言うまでもなく、設計図などから部材数量や手間を推定して、工事費の算出をすること。見積合せは複数の業者に詳細な見積書を提出させることです。合みつも同じ意味ですが、こちらの方は何となく真剣味がなく、形式的なニュアンスがあります。見積合わせするもの、合みつとるものです。
A+B方式
Cost+Time biddiing

I/D
Incentive and
  Disincentive

レーンレンタル
lane rental

コストと工期を加味した契約方式のことで、言葉で言えばコスト・プラス・タイム・ビディングらしいです。Aはこれまでどおりの工事費、Bは日あたりの車線のレンタル費というわけで、道路工事の競争入札の際に、工事費と工期の両方を提出し、両方を加味して落札者を決める方式のことです。当然、交通量の大きい道路では工期短縮の価値が大きくなります。さらにI/Dという考え方があり、約束より早く終わればボーナス、工期が余分にかかかればペナルティーが課せられるということになります。これと似た考え方の契約方式にレーンレンタル、という契約方式もあります。これは道路工事の期間、道路をレンタルするという考え方で、工競争入札の際は車線単位で、何日、何車線を使用するかを提示します。混雑する時間帯についてはレンタル費用を高くすることもできます。いずれにしても発注側はどれだけ道路を閉鎖したか、しっかり把握する必要があります。
VE(方式)
Value Engineering
これの訳語を見たことがありません。意訳すると提案報奨制度という感じでしょうか。発注の方式の一つで、新しい施工方法、材料等を請負業者に出させ、それによって生じるコスト低減の利益を、発注者と請負業者で基本的には半々とかで分け合う方式のことです。従来は、業者が新しい工法でコストを下げる方法を提案すると、「いい方法だ。わかった。では積算をそれに合わせて変更することにする。」ということになって、全体の工費が下がれば儲けも減るというわけで、私の同級生が新進気鋭の営業所長だったころのことです。もちろん、国民の税金は節約になったわけですが、以後は肝に銘じて、工費が減るような提案はしなかったでしょうから、トータルとしてどうなったかは疑問です。最近、VE工事なるものが発注されるようになりました。あまり工夫の余地のない表面部分の標準的工法についてもVEを必ずやるように特記仕様で規定されるようですが、無理やり出せといって苦し紛れの経験もない工法を提案したりすることはないのか気にかかります。そこが新技術を実現するための狙い目かも知れませんが、業者のリスクが大きすぎる気がします。こうして契約が終わってから技術提案して、安くなった分の半分くらいを業者に還元するのを契約後VEといいうます。バリエーションとして、入札時VEというのが出てきました。技術提案も合わせて価格提示するというものです。さらに進化したのが技術提案総合評価方式というやつで、価格以外の品質、工期、デザイン、安全性も含めて審査するというものですが、発注者側の審査能力が問われます。第三者機関で審査するといったことになり、大きな工事でないと、審査の手間だけで大変になりそうです。これの少し簡易な感じのものが総合評価落札方式↓でしょう。いろいろ出てきて混乱しそうです。
総合評価落札方式2002年あたりから採用されはじめた方式です。騒音とか、ある性能について、要求性能の最低限に基礎点があり、さらによくすれば加算点が加わって、これを入札価格で割って、値の大きい業者が落札という方式です。つまり、性能を良くすれば、予定価格を上回る入札価格でも落札できる可能性があるというわけです。基礎点をいくらにし、加算点をいくらにするとかは、決まりがありません。加算点が大したことがなければ、ただの最低価格方式とあまり変わらなくなります。
せいのうきていはっちゅう
性能(規定)発注
Performance
 Specification Contract

contrat avec
 specification
  de performance

性能規定,
性能仕様
performance specification
材工仕様
workmanship and
 materials specifications
最近、道路建設の発注にとられている発注方式で、従来の発注は官の方で、使用する材料、工法まで仕様で規定する、いわゆる材工仕様に基づいて、その通りに出来上がればよしとする仕様発注でしたが、材料、工法は指定せず、出来上がったときの性能だけを規定する性能規定あるいは性能仕様 に基づいて発注するという形式です。部分的に騒音低減の性能だけ、あるいは排水性だけについて性能を規定するという方式が1999年から試験的に実施されています。まだ、試験段階で要求する性能が実現困難であったり、実現できなかったときの処置が明確になっていないなどの問題点はありますが、平成13年には「舗装の構造に関する技術基準」に平たん性疲労破壊輪数や、塑性変形輪数で表すわだち掘れに対する抵抗性などの舗装の性能指標が定められ、今後はさらに、今でも排水性舗装の評価に採用されている浸透水量で表す透水性や、騒音値、すべりに対する抵抗性なども取り入れられるものと考えられています。諸外国でもいろんな形で実施されています。先日、PIARCの機関誌の2002年7月号を見ていたら、カナダのケベックのPerformance Specification Contractは、アセットマネージメントと同じ内容でした。
にゅうさつ
入札
tender, bid
応札する
tender a bid
入札書
paper of bidding
落札者
successful bidder,
winner
落札する
win
落札させる
award
指名(競争)入札
designated bidding (system),
tender by specified bidder

一般競争入札
(競争入札)
competitive bid,
competitive bidding (system)
一般公開入札
open bid,
open bidding system
契約を獲得するために、見積もり価格、つまり入札頭金を書いた入札書という札を投票箱みたいなのにに入れて、投票し(この行為を行うのが応札でしょう)、予定価格を下回って一番安い価格の札を入れた業者が原則として受注、つまり落札します。原則というのは、一円入札といった方法で、他者を排除し、以後の競争を有利にしようというのがあるため、価格の下限を定める場合があるからです。まあ、冷静に行われるせりです。誰が札を入れる資格があるかによって、発注者が、複数の社を選んで指名した業者が入札する指名入札と、発注者が、官報とかの手段で設計図書を公開して、その設計を実施できると思う業者は誰でも入札できる公開入札、あるいは最近の言葉では一般競争入札があります。ほんとに実施できるか審査がある制限付き一般競争入札にするのが普通です。高度の技術を必要とする工事では、さらに資格審査を厳しく行う公募型指名競争入札というのがあります。その結果、指名からはずれた場合は理由の説明を受けることができます。入札の結果、予定価格を下回る札がない場合は、数度、再入札しますが、それでも落札者が出ない場合は落札不調ということになり、随意契約、略して随契といって、一番安い価格の入札者か順に発注者と個別折衝して、折り合いがつけば契約するというものです。特定の一社だけを指名する特命というのがあります。どうしても、その一社でなければならない、という理由がなければなりません。コンピュータ関係の入札で一円入札みたいなのが絶えないのは、以後、実質的に特命になることをねらっているからでしょう。英語の tenderと bidの違いですが、bidが賭ける、という感じなのに対して tenderは提示する、という感じです。あまり区別する必要はないと思いますが、応札というと実際に札を入れる行為ということになりますが、tender a bidとなり元の意味がはっきりします。応札者は bidderということになります。そして落札者は successful bidderというわけです。落札は winですから 落札者は winnerでもいいことになりますが、successful bidderの方が意味がはっきりします。競売で落札させるのは knock downということになるようです。売る側の言葉です。指名競争入札は designated bidding (system)とか tender by specified bidderということになります。競争入札は competitive bidとか competitive bidding (system)とかになります。systemとつけるのは式とか制度とかの意味でしょう。
PFI

陰の料金

シャドウトール
shadow toll
péage fictifs

Private Finance Initiative: 直訳すると民間資金主導というところですが適切な訳語がないようです。民間活力活用の最たるもので、道路に限らず、公共施設の設計、建設、管理、運営について民間の方が官よりも、ノウハウを有するということを前提に、その建設から運営までを任せて、官は年賦ばらいで、経費を支払うという契約方式です。この年賦というのは、shadow toll、つまりシャドウトール陰の料金を想定して、料金収入に相当する金額を毎年、官が払うというわけです。民間は、事故、天変地異など、あらゆるリスクを考慮して(その辺はどういうリスクが民負担、官負担か明確にしておく必要がありますが)資金を調達して、建設、運営にあたるわけです。一民間企業では対応できかねるので、建設会社、金融機関、保険会社などが、コンソーシアムを組んで競争入札するのが普通です。イギリスで始められたもので、日本でもかなりの実施例があります。ただ、元祖のイギリスで破綻する事例も出てきています。PPPという略語も出てきています。Public Private Partnershipということで、PFIはすべてを民に任せるのに対して、PPPでは多分、官民で責任の分担があるということで、実際はPFIも、PPPも同じように思われます。強いて言うと、PPPでは、多分、管理は官で行い、つまり常時検査をしていて補修や修繕が必要性の判断をします。それをいつ、やるかは民の方が工程を考えて決めるということのようです。と思ったのですが、最近AAPTのシンポジウムの報告を見ると、PPPというのは契約方式ではなく、考え方であって、官民が責任を分担して協力するという考え方のもとにPFIとか、DBFOとかが編み出されたということのようです。ただ、PFIが先にあって、PPPという考え方は後から出てきたように思われます。そして、その後の文献から見ると、PPPとPFIは同じ意味に使われているようです。東京湾岸道路はPFIより一歩進んで、年賦払いも受けずに料金収入で自分で稼ぐという考え方で、最もリスクの大きい民間活力活用でしょう。この形はDBFO:Design Build Finance and Operationというようです。つまり、受注者から設計して建設し資金調達もして運営するということです。もっとも、この場合はDesignは官の方だったように思いますが。性能発注↑の最たるものともいえるでしょう。歴史的にはDBFOが先にあって、これを有料道路以外に適用する方法として出てきたのがPFIでしょう。さらにコンセッション concessionという言葉も使われるようです。建設、管理の権限を民とか、第三セクターに委譲するということのにようで、DBFOとだいたいは同じでしょう。こうした言葉は明確な定義があるわけでもなさそうで、見る人、聞く人で違うようです。↓
アセットマネージメント
asset management
元の意味は資産管理ですが、最近、道路維持業務の契約方法として話題になってきました。道路が資産で、その管理を民に任せようという契約です。アメリカでそういう契約方法が実施されています。5年間くらい、数百キロの道路を舗装だけでなく、橋、橋、植裁、除雪などを、定められた水準に維持する契約で、アメリカの例では、台風や事故などの不慮の災害についても、定められた契約金額内で処理するということです。資産の所有者である、道路管理者(もはや道路管理者ではないということになりますが)はこまごまとした設計、契約業務から解放され、予算管理も楽なものです。契約の中身からみて、資金力の十分にある会社でないと契約はできませんが、アメリカでは、地方の小さな会社にも下請けとして、直接、官の契約を競争で勝ち取るよりもチャンスがある、と言っていますが、そう、うまくいくのか疑問のように思います。日本でも研究はされているようですが、まだ、問題は山積みだろうと思います。外国で性能発注といっているものも実はアセットマネージメントと考えているものと同じだったりします。最近では略記としてAMとか、AMS アセットマネージメントシステムが見られます。
支払い係数
pay factor
請負者に支払う金を仕様に対する満足度に応じて、係数を掛けて支払うという、その係数です。別に定めがあるわけではなくて、適当に重みをつけたりして発注者側で仕様に明記すればいいのだろうと思います。例が、混合物の粒度の満足度、仕上がりの程度に重みをつけたミネソタ州の報告にあります。
ジョイントベンチャー
joint venture
大型の工事で一企業では資金力、技術力、労働力などが十分でないときに複数の企業が連帯して工事を行うことです。略してJVと言います。日本語にすると共同企業体ということになります。コンソーシアム consortiumも似たようなものだと思っていましたが、コンソーシアムは複数の企業が連帯するという約束をする(コンソーシアムを組むと言います。役割分担くらいは決めておくようですが。)ことで、ジョイントベンチャは、その結果、工事または事業を実施するために共同出資して作った共同企業体という一種の会社のようです。ですから、まずコンソーシアムを組んで受注し、それからジョイントベンチャを立ち上げるということになるようです。
フルターンキー方式
full turn key
プラントなどの建設の契約でスイッチのキーを回せば動くようになるまでにする、という契約方式です。
フォース・マジュール
force majeure
(戦争とか天変地異による)不可抗力という意味で、外国との契約でこういう言葉が登場することがあるようです。フランス語ですね。
だめこうじ
駄目工事
ダメ工事
駄目な工事というわけではありません。工事がほとんど完成に近づいて、わずかに残る、囲碁で言えば駄目を詰めるような工事のことです。駄目工事のリストをパンチリスト punch listというようです。片付いていない懸案事項のリストという意味です。この駄目工事がないか見回って調べるのが駄目回りです。ダメ工事を仕上げていくのがダメ詰めということになります。
オンレール渡し
free on rail
車上渡し
free on truck
FOB
Free On Board
CFI
Cost, Insurance and Freight
CF
Cost and Freight
レールの上で、貨車積みの形で受け渡しする条件での値段です。受け渡し以後の運賃、荷下ろしなどの費用は買い取った方の負担ということになります。発駅オンレール渡し着駅オンレール渡しとがあります。運賃の負担の具合が違うわけです。単にレール渡しとも言います。船便で取引するものについてはFOBというのがそれに当たります。日本語では本船渡しです。航海中の運賃、保険料も含めた値段はCIFです。保険料はなしであればCFということになります。トラックなどでも、同じようなことがあり、この場合はレールがないので、車上渡しということになります。
ランプサム
lump sum
一式ひっくるめて何があっても契約金額の変更はしないという固定価格の契約です。一式無増減という言い方があります。日本の公共工事でこれまで行われてきた契約方式は総価契約で、必要な材料の数量と、施工に要する手間、つまり歩掛りから、総価額を計算して、これをもとに契約する方法です。この場合、数量に増減が生じた場合や、設計を変更する必要が出てきた場合は契約変更が行われます。掘削で予想よりも岩が硬くて余分に経費がかかった場合とか、予想よりも土質が悪くて土質安定処理をする必要が出てきた場合などです。ランプサムの場合はそういうリスクも織り込んで契約するわけです。
BOTBuild, Operate, Transferの略です。民間が建設して運営し、その後、公共部門に引き渡すという事業方式です。低開発国で、公共側に人材がいない場合に、民が運営している間に、人材を育成して引き渡すというわけです。資金を民が調達する形式もあるかも知れません。そうなると有料道路にしてペイした段階で引き渡すことになりますが、リスクが大きそうです。
デザイン・ビルド
design build
日本語にすると設計・施工一括発注方式ということになるようです。設計と施工は普通は分離して発注しますが、ひっくるめて発注する方式です。企業が開発した特別な設計施工技術を一括して活用しようというものです。概略の仕様に基づいて設計案を受け付け、単なる価格競争か、総合評価で落札者を決定します。DBFOはまた、違います。しかし、これもPPPの仲間でしょう。
ゼネコン
general contracor
一括請負者というのが訳語のようです。これですと建設業に限らないことになりますが、一般的には総合的に何でも建設できる請負業者のことを言います。大工、左官、鳶などいろいろな職種の下請け業者を組織、管理して建設していきます。名の通った建設業者というのがそうです。ところで、関西方面では下請け業者がゼネコンの元請けのことをということがあるようです。そう言えば、昔はゼネコンも工務店(英語にするとengineering firmとかengineering builderになるようです。)と称する時代がありました。今でも、少しは残っていますけど。関東方面ではと呼ぶことが多いそうです。ゼネコンに組とつくのが多かったということらしいです。当社も組ですけど。
CM方式
コンストラクション・マネジメント方式construction management
工事の発注で実際の工事と、建設管理(CM)とを分離して別々の業者と契約する方式です。いわゆるゼネコン↑はこの両方を請け負っているのですが、それを分離しようというわけです。CMを行う業者は発注者の立場に立ってコストの低減をするといくらか報酬が増えるといった仕組みがあるようです。よく分からないのは、そういう優れた建設管理能力を持つCM業者がゼネコン以外に存在するのか?ということです。考えられるのはゼネコンを分離することでしょう。下手をすると丸投げ業者の好餌になる可能性もあります。
あがり
上り
作業の切り上げのことです。
ぶがかり
歩掛り
工事の種類区分ごとの単位量を完成するのに要する材料の数量、作業員の人数などを言います。この作業員の数を人工(にんく)と言います。工数(こうすう) man hourはある作業に投入する人員と時間を掛けたものです。
ちょうば
丁場
工事現場のことです。二つ以上の業者の工事現場が相接しているのが出合丁場(であいちょうば)で、工程、出入路など、相互の調整が必要になります。隣の丁場は隣丁場です。工事の場所が野原みたいに何もないか、どけて無くなったところなら野丁場です。町の中なら町丁場ということになります。
ねんたつ
念達
工事着手にあたって近所や関係者に挨拶し、連絡や必要事項の説明を行うことです。
こうず
公図
登記所や市町村役場が保管している土地登記簿につけられている地図で、地目、地番、土地面積などが記載されています。
OJT日常の現場で作業を通じて行う教育、訓練:On the Job Trainingの略です。この反対の日常の作業とは別に行う教育、訓練:Off the Job Trainingの略はOFF-JTです。
プラントノース
plant north
プラント建設の図面などでこのプラントでは「これを北とする」という決めで真北とは違うことがあります。PNと略記されることがあるようです。
プロットプラン
plot plan
プラントの全体の配置図のことです。
プロポーザル
proposal
要するに提案なんですが、仕事の引合(「引き合い 建設 用語」で検索がありましたので言いますが、仕事の受注への意欲の問い合わせみたいな意味です)に対して、こういうふうに仕事をしますという提案書です。海外の仕事では当たり前でしたが、国内、特に官庁の仕事では、こういう仕事をしなさいというのに対して見積もりをして入札するのが普通でした。しかし、これからは官庁の仕事に対してもプロポーザルをする方向になりそうです。官庁の方が技術力が高い場合は、前者のやり方がいいのですが、仕事をうける民間側の技術力の方が高くなると後者の方がより良いものを経済的にできるということです。多分、プロポーザル方式といった契約方式がこれから出てくることになるのでしょう。こうした契約方式では、うまい話でいいものができますと言って仕事をとってその通りに出来なかったらどうなるかが問題になります。当然、その場合はペナルティー:penaltyつまり、違約金という考え方が必要になります。
おっつけしごと
おっ付仕事
間に合わせのその場限りのいい加減な仕事を言います。
ピケット公式
Picket formula
コンクリート舗装の厚さ(版厚(ばんあつ)といいます)を設計するための隅角公式と言われるものの一つです。つまり、輪荷重によって隅っこの角に生じる応力を計算する公式です。アーリントン公式 Arlington formulaとも呼ばれます。この公式は特殊な場合にしか当てはまらないので、現在ではシーツ公式 Sheet's formulaというのが用いられています。
スティフネス
stiffness
rigidité
Steifigkeit
レジリエントモデュラス
resilient modulus
ダイナミックモデュラス
動的弾性率
動弾性係数dynamic modulus
静的弾性係数
static modulus
固さを表わすことばで、だいたいはヤング率↓とか弾性係数↓と同じですが、アスファルトの場合は温度が高いと小さくなり、載荷時間が短いほど大きくなるという性質があり、定義もあるようですが、普通は何となく固さのことを言います。最近では少し厳密な定義でアスファルトの固さをいう場合はレジリエントモデュラスという言葉が使われます。モデュラス modulasというのは弾性係数と同義語と考えていいようですが、レジリエントが付くと、アスファルトの弾性係数が温度、載荷状態によって変化していくのを繰返し載荷試験で変形の戻りから、そのときどきの弾性係数に相当するものを求めたものです。また、ダイナミックモデュラス、日本語で言うと動的弾性率とか、動弾性係数とかいうのがありますが、これはレジリエントモデュラスと似たもので、繰り返しというよりは振動という状態での弾性係数を言うようです。普通にいう弾性係数は区別して言うと静的弾性係数ということになるようです。ほかにもリラクゼーションモデュラスなどというのもあります。
だんせいけいすう
弾性係数
elastic modulas
module d'élasticité
Elastizitätsmodul

ヤング率
Young's modulus
module d'Young
Modulus von Young
弾性があると言えば誰でもゴムみたいなものを思い浮かべるでしょう。確かにゴムは弾性があります。ではゴムの弾性係数は大きいか? いや、それは人の力で確かめられる程度の小さな弾性係数だからのようです。弾性係数というのは物体に力をかけたときの変形の量で力を割ったものです。ヤング率とかヤング係数とかは、この関係を見つけた人の名前をとったものです。欧米ではよく人の名前をこうした関係とか公式につけます。ちょっと迷惑なんですけど。最近はISO単位のパスカルに悩まされます。ヘクトパスカルなんて有り難くありません。
ストックヤード
stockyard
centre de stockage
Lagerplatz
要するに貯蔵場所ですが、アスファルトプラントやコンクリートプラントの骨材置き場のことをかっこよくいうときに使います。言い換え語では一時保管所、保管所だそうです。
イニシャルコスト
initial cost
dépense intiale
Anfangkosten
何によらず、最初に物を作るのに要する費用です。初期費用ということになります。初期投資 initial investmentも似たような意味です。それを維持するのに要するのがメンテナンスコストmaintenance cost、つまり維持管理費用です。
すうりょうせいさんこうじ
数量精算工事
re-measurement contract
海外の契約方式の一つです。設計数量と実際に施工に要した数量に違いがあれば、精算するという、何のことはない、日本の一番、一般的な契約方式です。
にゅうさつしょうたいしょ
入札招待書
invitation of the tender
読んで字のとおりです。英語でどういうかということだけです。
しはらいせん
支払い線
pay line
teneur limite
Baugrenze, Grenznteil
支払い断面
特にトンネルの掘削などでは、ここからここまで掘る設計になっていても、その通りにぴったり掘れるわけではありません。そのため、この線まで掘ったことにするという支払い線を決めて積算が行われます。この線で囲まれた断面が支払い断面です。覆工のコンクリート打設についても、掘った断面が設計寸法ピッタリではなく大きめになるので、この線までコンクリートを打ったことにする、という積算がされます。
しぎょううちあわせ
始業打ち合わせ
tool box meeting
作業前打ち合わせの方が一般的ですかね。読んで字のとおりです。工事前打ち合わせconstruction meetingです。