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 英和版 仏和版 独和版 仏独Netscape4.x対応 建設現場用語 舗装チョイ知識 舗装の佐藤渡辺
ねつかんりゅうりつ
熱貫流率
壁などのしきりを通して熱が行き来する率で、これに面積、時間と温度差を掛け合わせると、出入りする熱量がわかります。
めんとり
面取り
chamfer(動詞)
bull nose troweling,
edging, beveling,
filleting, moulding

biseautage,
truellage d'arête,
chanfreinage

Abschrägung,
Kantenbrecharbeitung

糸面取り
slight chamferring
角材、石材、コンクリートなどの角(出隅というようです。)を、危なくないように、また、欠けたりしないように角をとった形にすることです。小さく切り取って作った細いものは糸面(いとめん)で、反対語は大面(だいめん)です。面取りと言います。糸面取り、大面取り、仏壇などで見かける几帳面取りなどがあるようです。面取りをするための材料を面木といいますが、木だけでなくプラスチックのもあるようです。糸面の幅を糸幅と言って数mm程度のもののようですが、「糸幅 建設」で検索すると入札公告とかで全国的に糸幅:360 mmとかの記述が見られます。銅板 T0.3mm 糸幅360mmとか、ウレタン塗膜防水(細幅部:糸幅 100mm 程度)×86.3(m)などです。これはどうも長いものの細い方の幅を言っているようです。
よどぎり
淀切り
江戸切りとも言います。石積みの石の稜線の面取りみたいなものですが、面取りよりもさらに彫り込んで陰影をつけて稜線をくっきりしたり、量感をだしたりします。

めすかし
目透かし
板とか石、タイルなどを並べて取り付けるとき、間を少し透かせることです。間を透かせないのは突きつけです。
ぬれえん
濡縁
雨戸の外に設ける幅の狭い板張りです。濡れ縁に腰掛けて花火をしたり、うちわで蚊を追いながら夕涼みしたりしてました。軒下に洗濯物を干すのにも重宝してました。
すえまえ
据前
石などを据えつけることです。
あらし(1)壁などでモルタルを2回以上塗るときの下塗りのことです。(2)左官工事の下地に張るフェルトやラスをとめるために小幅板(薄くて幅のせまい板で貫(ぬき)と同じ)をすき間をおいて張りつけたものを言います。
さかん
左官
plasterer
plâtrier,
maçonnerie

Maurer
大工
carpenter
charpentier
timmerman
石工
mason, stonemason
maç
Maurerれんが職人
bricklayer,
brickie

macons
Maurer
しっくい壁とかモルタルを塗る職人さんのことです。官の文字がついてちょっと偉そうです。律令制の時代に宮中の塗り仕事をしていた職人で一応は四等官の最下位ということになっていたようです。ほかにも砂を使うから砂官とか、いくつかの説があるようです。その昔は右官というのもあったようです。これは、もろもろの職人一般を指していたとか、左官が技術職で右官が事務職だったという話があります。大工というのは技術職を統括する最高の地位の職人だったようです。棟梁と呼ぶようになったのは江戸時代のことだそうです。英語の plastererですが、左官用のコテも 同じです。英語の○○erは○○をする道具なのか○○をする人なのか、ちょっと紛らわしいところです。石工は石の加工の専門職人です。レンガ職人も左官の仲間ですが、英語では少し区別します。
つきしろ
つき代
モルタルなどを塗りつける厚さのことです。
ぬりしろ
塗代
左官工事で塗り上げの厚さのことです。
どまや
土間屋
左官の中でもコンクリート床の仕上げが専門の左官屋さんです。
どかづけ一度の塗りしろの厚いことです。左官用語です。
じょうぎずり
定規摺り
左官工事でまっすぐな木材などを使って平らにならす作業のことです。
ふける(1)生石灰が水分を吸収してしっけることです。消石灰になります。(2)左官工事で、仕上げ面に小噴火したような斑点が現れることです。
モルタル
mortar,
(muck, pug
左官工事)
mortier
Mörtel
モルタルボード,
モーターボード
こて板
mortar board, hawk
(1)セメントと砂を水で練ったもの。砂利の入ったコンクリートと区別します。レンガやコンクリートブロックの目地を埋めて接着層としたり、床、壁の上塗りに用います。左官屋さんが作業するときはモーターボードとか、モルタルボードとか呼ばれる下側に持ち手のついた四角い板を片手に持って作業します。高いところで作業するときは下からモルタルを投げ上げてもらって受け止めます。日本語ではこて板のようです。これの連想からちょっと滑稽な大学の角帽はモルタルボードという別名があります。ほんとの英語はacademic captrencher capのようですが。英語のhawk(鷹)というのはなぜかネットでは分かりませんが、鷹匠が鷹を持つ姿→の連想ではないでしょうか?からモルなどというのもあります。↓(2)アスファルト舗装では、2 mm以下程度の砂とアスファルトを練ったものをモルタルと言い、区別するためにアスファルトモルタル、あるいは略してアスモルなどと言います。muckや pugはアチラの現場用語です。
からモル
dry mortar
から練りモルタルの略です。セメント 1、砂 3の割合で水を加えずに混ぜたものです。目分量で容積で混ぜているようです。1:3モルタルという言い方もあります。水を加えるときも割合はこんなものです。何に使うのか? 縁石とか、簡単な側溝などの二次製品(セメントや石などは一次製品でそれを部品としてまとまった形にしたものをこう言います。)を設置するときに、下は砂利とかコンクリートになっているのですが、高さをそろえて、きちんと通りがよくなるように、水が流れるようにするのは容易ではありません。こうしたときに、下にこのからモルをいいかげんに盛っておいて、その上にU字型の側溝のパーツを押しつけて揺するようにして、モルタルを敷き広げて落ち着かせます。経験とカンの仕事です。このからモルは湿気を吸って固まります。確実性がないという感じがするので役所では禁じる例が多いようです。水で練ったモルタルで同じことをやると、落ち着いたと思ったのがじわじわと沈み込んだりして大変なようです。材料も無駄にならず、特に強度を要求されるところでもないので、いい方法だと思いますが。敷きモル、敷きモルタルという言い方もします。ちゃんとした強度が必要な場合はやはり敷きとろということになりますが、土木作業をする人に左官屋さんや、石工さんと同じだけの技術を要求するのは酷だろうと思います。からモルで施工する場合も、目地、つまり継ぎ目には差しとろとおなじようなことをします。また、から練りとまでは行かない、バサモルタルというパサパサのものも使われるようです。最近、差し目地という言葉で、このページがヒットしたようです。Googleのキャッシュに写真が出ていますが、なぜ目地なのかよくわかりません。刺すようにして模様をくっつけてあるようです。刺し目地と書かれているサイトもあります。とにかく装飾的にくっつける目地のようです。
くしびき
櫛引き
モルタルの下塗りの後、あとのモルタルがつきやすいように櫛目を入れることです。
タッチアップ
touch up
ほんのちょっとした仕上げの補修処理のことです。塗装屋さんがこの言葉を使います。
しっくい
漆喰 plaster
plâtre Verputz, Gips
石灰に貝灰を加え、布海苔(ふのり)で練った壁塗りなどの材料。プラスターはしっくいの英語で西洋式漆喰ということになるでしょう。当然、布海苔などは使うはずもなく、現材料も似たようなものではありますけど違います。
テラゾー仕上げ
terrazzo terrazzo Terrazzo
セメントに大粒の大理石の粒を混ぜて水練りして、モルタルとして床などを仕上げ、硬化してから、表面を磨くと大理石のようになる仕上げを言います。この語源ですがはっきりはしませんが、テラス: terraceのイタリア語の terrassaから来ているようです。玄関のポーチみたいな少し高くなった台、ベランダみたいなもので、その床に大理石に似せた仕上げをしたものです。何でも15世紀のイタリア・ヴェネティアで職人が大理石の屑を利用する方法として考えついたものだということです。Wikipediaには山羊の乳を混ぜていたとあります。これがないと濡らさないかぎり大理石みたいには見えなかったらしいです。
うき
浮き
仕上げ材のはがれで、軽度なものです。
おおつかべ
大津壁
壁土に消石灰を混ぜて壁を強化する大津地方で古くからある日本壁の一種です。
スタッコ仕上げ
stucco
壁の仕上げに不規則な雲形の模様の仕上げ方法がありますが、ちゃんとした英語のようです。スタッコ仕上げの壁は stuccoed wallということになります。もともとはスタッコは多分、イタリアあたりの言葉で、しっくい材料のことだったようです。材料はその土地々々で手に入るものが使われ、石灰とか大理石の粉とかを混ぜていたのが、セメントを混ぜるようになり、今では高分子材料を混ぜるようになっています。材料ですから、実は雲形とか特定の形の仕上げの意味ではありません。ギリシャ、ローマ時代は名のある芸術家が彫刻と同様に造形した浮き彫りみたいな装飾をしていました。庶民の家となると芸術家とはいかず、左官屋さんの腕の範囲で模様というか、装飾的な塗りムラがスタッコ仕上げということになったようです。工法もレンガや石に塗りつけるのから、木造の板壁に金網を張って、くっつきをよくしてから塗りつける方法、塗るのではなくて吹き付ける方法とか、いろんなバラエティーがあります。
からねり
空練り dry mixing
mèlange à sec
Trockenmischung
コンクリート、モルタルなどを練るとき、水を加えずに混ぜることです。アスファルト混合物の場合はアスファルトを加えずに骨材を混ぜることです。必要があってすることです。
こばだて
小端立て
レンガ石などを長手方向を垂直に積んだり並べたりすることです。小端というのはレンガなどの長手方向の狭い方の面のことですが、こっぱと読むと木の切れっ端です。一般的な舗装とは言えないと思いますが、瓦を小端立てして模様を楽しむものがあります。(参考1参考2)古い瓦の再利用から始まったのだと思いますが、小端立て用瓦もあるようです。ハイヒールには厳しそうで公道には向かず、庭園とかでしょう。公道なら、埋め込む元の材料も同程度の硬さにして段差がないようにする必要があるでしょう。
たるせん
樽栓
コンクリートやレンガに釘を打つために、孔をあけ、ここに打ち込む木栓のことです。
きずり
木摺 lath Latte
モルタル塗り天井や壁のしっくい塗りがくっつきやすいように、またひび割れが出来にくいように下地にする3cm幅程度の小板、1cmくらい間隔をあけて打ちつける、カタカナ語で言えばラス、金属性のときは金網を使ったラス金網とかメタル・ラスとかラス金物と言います。ラス金物は角張った波板(角波板薄い鉄板に金網を溶接したものとかラスシート、金網に形鋼材を溶接したリブラスとかを総称した言い方でしょう。こうしたラスに塗りつけるモルタルをラスモルタルとかラスモルというようです。1:3モルタルのようないい加減なものでなく、くっつきやすいよう、流れ落ちないよう、ノウハウがあるのでしょう。リブラスを型枠に使えるようにしたのはリブ型枠です。コンクリートが漏れ出さない程度の細かい金網が使われていますが、しみ出てくるのが風合いになるようです。これは埋め殺しとかはめ殺しとして使われます。金網製品のラスが出回って法面の保護・補強とか壁以外にも使われるようになり、いつしかラスは金網を意味するようにもなっているようです。木舞↓も似たものです。
こまい
木舞 lath Latte
小舞とも書きます。壁の下地に作る壁心です。木舞貫は強度を高めるために柱と柱の間に渡す板です。木舞竹は柱と柱の間に編み込んで壁を塗るためのものです。
あらきだつち
荒木田土
もともとは東京荒川付近でとれていた粗壁(荒壁)用の土ですが、それと似た土のことで荒壁土とも言います。グランドなどの造成にも用います。小舞↑に荒壁土を塗り、裏側から裏返し塗りをするのが荒壁仕上げです。
じむら塗装の下地にでこぼこがあることです。
だぼ dowel, joggle
goujon, cheville, tampon Dübel
Diebel, Dorn

ダボ(点)
point rodPunktstab
(1)漢字は太柄らしいです。突きつけるようにして接ぐ場合に、接触面がずれないよう、両方の材にまたがってはめ込む鉄、木など。伝統的な城の石積みでは鉛を流し込んでいました。コンクリートでは玉石をはめ込んだりします。ネットで語源を探すとドイツ語由来というのが見つかりますが、嘘でしょう。Dübelならジベルとして定着した用語になっています。太柄という漢字からすると、この読みが中国読みでダボではないでしょうか?昔は寺院などの建築技術は中国から来たのだろうと思います。06年3月25日、テレビで唐招提寺の金堂が1200年、倒壊しない謎を追っていましたが、ダボというのはきっちり嵌っているわけではなく、適度にダボダボになっているようです。力を伝えるよりはずれ止め、それも場合によってはシアピンのように壊れて全体を守る役目もあるかも知れません。(2)トンネルの測量で基準点のことをダボとかダボ点と呼ぶようです。普通は路面に作るわけですが、それが出来ない場合は天井に天ダボを設けたり、側壁に設けたりするようです。
からづみ
空積み dry masonry
maçonnerie sèche
Trockenmauerwerk
石やレンガをモルタルを使わずに積むことです。このときの、隙間は目地(からめじ)です。モルタルを使うのは練り石づみです。↓ どちらが高級かというと空積みでしょう。モルタルの部分からセメントがしみ出してきたりせず、自然な風合いが保てます。接着に頼れないので入念に施工する必要があって高く付くことになります。練り積み↓でもモルタルを見えないように奥まったところだけに使うやり方があります。この場合の目地は深目地と言います。
ねりづみ
練り積み
wet masonry, mortar masonry
maçonnerie
 avec mortier

Mörtelmauerwerk
↑モルタルを接着剤に使って積む石積みです。石なら練り石積みです。
いしばり
石貼り
だいたいのところは石積み↓と同じようなものですが、平たい石を貼り付ける感じのものを言うようです。
いしづみ
石積み
masonry, bossage
maçonnerie
Mauerwerk
切石積み ashlar, ashler,
ashlaring, ashlar masonry

maçonnerie en pierre de taille
Quaderamauerwerk
自然石積み
maçonnerie en pierre
Naturstenmauerwerk
野石
rubble
野石積み
rubbler work
要するに石を積んだものですが、積む方法により、空積み、練り積み↑↑の別があり、使う材料によって、整然と切った切石を使った切石積み野石を使った野石積みあるいは自然石積み玉石を使った玉石積み間知石を使った間知石積みなどがあります。石の並べ方(石割りと呼びます。単に石を割る作業と言う意味があるのはもちろんですが。)によって、いろいろの名前があります。↓
せいそういしづみ
整層石積み
range
表積み
face brick
乱積み
ragwork
亀甲積み
hexagonal,
turtleback
↑石を整然と並べた石積みです。ランダムに並べるのは乱層石積みということになります。不定形の雑多な石を組み合わせて積むのは乱積みということです。。野石積み↑は必然的に乱積みになります。岩座積み(がんざづみ)とも言うらしいです。貼るのは乱貼りです。積むのと貼るのとの違いは、積むのは、それ自体で壁などの構造になるのに対して、貼るというのは壁のようなものに薄く石を貼ることを言うようです。長方形の石を斜めに使ったのは谷積です。左の図のように整然と並んだ谷積は矢羽積でしょう。うってがえし積みともいうようです。谷積は多少不規則があって乱積みとの区別があいまいになります。谷積の英語を探して来た人がいましたが、矢羽積みと同じヘリンボンでいいでしょう。乱積みの中でもかなり大小の差があって崩した感じにしたのをくずれ積みと言うそうです。また、石をきちんと組み合わせて積むのを組積みといいます。石積みというのは擁壁などとして支える役目をしますが、力はかからないけど、つながっていて、見栄えのために設けるのは化粧積みです。化粧積みについては、もう二つくらい意味があるようです。一つは強さとしては大した役目はしないもので、意匠を凝らした表積みレンガを使うとか目地だけを綺麗に仕上げるもの、もう一つは、意匠というか並べ方をデザインしたものをを言うようです。イギリス積みとかフランス積みなどもそうでしょう。こうした石積みの表面に出る石は面石 (つらいし)です。このほか、野面積み、割石積み、布積み、布乱積み、雑割石積み、整形乱積み(方形乱積み、整形乱貼り、方形乱貼り)、整層乱積み、立て積みなどの言葉があります。六角形の石を亀の甲形に積んだり貼ったりするのは亀甲積み、亀甲貼りです。長方形のレンガみたいなのを模様になるように積む文化積みというのもあります。このほか布築き伐合せ積(ぬのずききりあわせづみ)、四方伐合せ積(しほうきりあわせづみ)、矢羽小谷積(やばねこたにづみ)、綾織積(あやおりづみ)とか亀の子が少し平ったい感じのは並亀甲積(へいきっこうづみ)らしいです。六角形の少しひしげた形を使って矢羽みたいに積む亀甲矢羽積(きっこうやばねづみ)というのもあります。よそのホームページですけど。
たまいしづみ
玉石積み
長手積み
running bond,
stretcher bond,
stretching bond

小口積み(俵積み)
header bond, heading
玉石積みの中でも、長手方向をどちらに向けるかで、長手積み小口積み、俵積み、矢羽積、往復積み、乱層積みなどの呼び方があります。
やはずづみ

矢筈積み
herringbone bond
(矢羽積み)
矢筈積みというのは珍しいようです。滋賀県の甲賀市にあります。矢筈というのは矢の尻の弦につがえるように凹に切り欠いた部分のことだそうです。矢筈の英語 herringbone ヘリンボンは一般的には矢羽模様のようです。herringは実は鰊でニシンの骨をイメージした模様ということになります。
かごめばり
かごめ貼り
レンガなど敷石の貼り方の一つです。うろこ貼りというのもあります。ほかにもいろいろあるでしょう。
かごめ貼り
 
うろこ貼り
フランス積み
flemish bond
オランダ積み
dutch bond
イギリス(十字)積み
english cross bond
出入り積み
インアウト積み
in and out bond
外国のレンガの積み方は歴史があるだけあって、フランス積み、イギリス積み、オランダ積みといろいろあるようです。イギリス積みはオランダ積みとほとんど同じで、建物の角のところで、ちょっとした不規則性があるようです。詳しくは家屋評価用語集でお調べ下さい。研究社の英和辞典では出入り積みとかインアウト積みというのがあって、「小口と長手が垂直方向に交互に表に出るように積むこと」とあります。オランダ積みもその仲間でしょう。ついでに研究社の英和辞典で見つかった石積みとかレンガ積み関係の用語を紹介しておきます。レンガ積み(煉瓦積み)bricklaying、brickworkレンガ積み職人bricklayer木骨煉瓦積み: brick nog(nogging)は木で骨組みを作って回りをレンガ積みにしたもののようで、長崎あたりで見よう見まねで建てた初期の教会はそうだったようです。多分、ヨーロッパにもあるのでしょう。あまり丈夫ではなさそうです。格子積み: checker (brick) workというのは左みたいなのだと思います。
ねづみ
根積み
base course
レンガをどのような積み方↑しようと、土台になるところを作るのが根積みです。レンガを階段上に並べたりして厚みを持たせます。
めじくそ
目地糞
練り積みのとき、目地からはみ出たモルタルを言います。
うらごめ
裏込め backfilling
remblayage
Auffühlung,
Hinterausflühlung
擁壁とか、石積み↑、トンネルの覆工などの裏側のすき間を詰めることです。詰める材料はコンクリート、擁壁の場合は良質の土砂、砂利、砕石などの裏込め土です。トンネルや石積み、石貼りの場合はモルタル、コンクリートを併用します。コンクリートであれば裏込めコンクリートです。石積みがかなり高い場合に、裏側に小さな石を積むのは裏積みです。
差しとろ石積み、レンガ積みのとき、軟らかく練ったモルタルとろ)を隙間に流し込むことです。つぎとろとも言います。据えつける前に水平にならすためのものを敷きとろと言います。のろという言葉もあって、水とセメントだけを練ったものだということですが、実は石灰とか石膏でも、とにかくノロッとした感じに練った泥団子みたいなものです。とろも同じようなものですが、もう少しトロッとした軟らかいものでしょう。
水抜き(孔)

水抜きトンネル
drainage tunnel
galerie de drainage,
galerie d'asséchement

Entwässerungsstollen

(1)擁壁とか石積み、あるいはのり面の背面に水が溜まらないように、直径 4-5 cmくらの硬質塩ビパイプなどを設けるものです。右の図はコンクリート吹きつけの場合で、止め釘で留め、要所々々にちょっと長いアンカーを使っています。
(2)地すべり対策で、地山に水平にボーリング(水抜きボーリング、排水ボーリングです。)して穴あきのパイプを埋めるのも水抜孔です。みずぬきあな、みずぬきこう、単にみずぬき、どれでも構いませんが、みずぬきこうと言うと(3)トンネル工事で、水の湧き出しが多すぎるときに、本線とは別に小さな水抜きトンネルを設けることがあり、別名を水抜き坑といいます。地山の中に地下水の通り道:みずみち(水道)が出来ていることがあります。これに出くわすと思わぬ出水で切羽が崩壊したり、地山がゆるんだりして支保工覆工も終えてから土圧が増える後荷(あとに)という現象が起きて変形を招いたりします。
しんどうめじきりき
振動目地切機
打込み目地↓をつくるときに、板などを差し込みための溝を、コンクリートが固まりきらないうちにナイフ状のものを振動で押し込む機械です。
めじ
目地 (コンクリート)
joint joint Fuge
目地板
joint filler
目地材
joint sealing material
corps de joint
Fugenvergußmasse

注入目地材
joint sealing compound
produit de scellement
Fugenvergußstoffe
成形目地
sealing member
manchette d'étanchéité
Dichtungsmanschette
中空目地材 gasket
コンクリート打設のときなどの継目。わざわざ設ける目地もあります。⇒舗装チョイ知識参照。その継目にはさむ板を目地板と言い、ブローアップを防ぐ役をします。繊維にアスファルトをしみ込ませた瀝青繊維質板などがあります。目地に詰める材料を目地材と言います。注入目地材といって、溝に流し込むものと、あらかじめひも状に成形した成形目地材というがあります。注入目地材にはまた、アスファルトにゴムなどを混ぜたものを溶かして流し込む加熱施工式と、乳剤や2成分硬化型のものなどがあります。成形目地材の中には中が中空になっていて目地幅の伸縮をよく吸収する中空目地材というのもあるようです。↓
よこめじ
横目地
transverse joint
joint transversal Querfuge
縦目地
longitudinal joint
joint longitudinal
Längsfuge
斜め目地
skew joint joint oblique
Schraubenfuge
ダミー目地
dummy joint joint pordu
Scheinbetonfuge
↑コンクリート舗装では、方向により当たり前ですが、道路の横断方向に設ける横目地、縦方向に設ける縦目地があります。横目地は普通は真横ですが、外国では斜め目地というのもあるようです。車の両輪が同時に目地を踏まないので乗り心地が良くなるということです。鋭角部ができて、そこが弱点になりやすいようです。コンクリートは連続で打設する場合にひび割れが不規則に発生するのを防ぐために目地を設けるのはめくら目地です。内部の構造として、ひび割れが入るならここ、というように三角形の細い木材などを埋め込んでいて施工中には分かりますが完成すると見えません。ダミー目地ともいうようです。差別用語を避けるにはこの方が良さそうです。
うちこみめじ
打ち込み目地
preformed joint,
formed joint,
wet formed joint

joint préfabrique
Fugenherstellung
 im frischen Beton

カッタ−目地
cut joint, sawn joint
joint scié
eingeschliffene Fuge
突合わせ目地
press joint
joint abouté
Preßfuge
ほぞ目地 keyed joint
joint rainuré
 languetté

Hohlfuge
キーウェイジョイント
keyway joint
joint à encastrement
Keilnutfuge
コンクリートの目地は一般にまだ固まりきらないうちに振動目地切機でコンクリートを切って、切り欠きになるように板などを置いておきます。これが打込み目地 らしいです。幅は1 cm、深さは 3 cm程度です。後でコンクリートカッタ−で目地を切るのはカッタ−目地と呼ばれます。カッター目地は打設後、1日、2日うちに切らないと、先にひび割れが出てしまいます。工程上、1日、2日うちに施工できないときは打ち込み目地とします。
施工の都合で、打ち継ぐときに出きるのは突合わせ目地です。ほぞ目地というのもあります。空港のコンクリート舗装などで用いられるもので、コンクリート版を印篭決り(いんろうじゃくり)のように接合します。キーウェイジョイントと呼ぶようです。相当に版厚がないとこの構造は無理で、道路舗装では見られません。何しろ空港は一機で450トンにもおよぶ飛行機が通りますので、万事、一回り大きくなります。
エラスタイト
elastite
élastite
elastiche Platte
コンクリートの伸縮を吸収するための伸縮目地に詰める目地材の一種です。
めじ
目地 (左官)
レンガ・タイル・石・モルタル塗りなどの左官仕事の接合部のことです。目地の幅や間隔を決めて割り付けることを目地割りと言います。押し目地というのはモルタルを塗ったあと、目地ごて(目地棒とも)というので、押しつけて作る目地です。目地棒は、コテというよりは棒状のものを押しつけるもので、いろいろな製品があります。こうして作った目地は表面から凹んでいて引込み目地ということになります。引き目地だと、レンガ積みなどで目地部分をモルタルで塗りつぶしてから釘みたいなので筋を引いたものを言うようです。反対に出っ張った出目地というのもあって、これは意匠としてのものでしょう。レンガ積みの場合は左官屋さんが腕を振るって撫でつけるのでしょう。コンクリートの場合は型枠の板を二重にして内側の型枠に隙間をあけておくと出来ます。何とか目地という言葉は何十くらいあるのでしょうか。個人が実際に接するのは、そうたくさんではないでしょうが。
いとめじ
糸目地
ごく細い目地のことです。さらに細いのは眠り目地になります。
いもめじ
芋目地

うま目地
stretcher

石、レンガなどを積む場合に、一つ以上の縦目地が垂直に連続するものです。目地部は弱点で、これが連続すると一般的には強度が弱くなり悪い積み方です。芋ねえちゃんというように、芋がつくといい意味にはなりません。ブロック積みの場合、鉄筋を入れる都合で、芋目地にします。反対語はレンガ目地、うま目地あるいはうまのり目地になります。ストレッチャー:stretcher長手積みのことですが、普通はうま目地なのでうま目地と考えていいでしょう。芋目地のように目地の線が通っているのは目通りです。その他、石積みの悪い積み方には毛抜き合端笑い合端あぶりあごだしせり出し目違いこけ込みつづみ胴鏡張り逆石稲妻目地四つ目芋串重箱落とし込み四ツ巻七ツ巻八ツ巻などがありますが、石垣のいけない積み方に図入りで説明があります。
さかいし
逆石
石積で、施工が悪くて脱落しそうな石のことです。↑
もっかいほそう
木塊舗装
wooden block pavement
pavage en bois
Holzpflasterung, Holzpflaster
木れんが舗装も同じです。要するに木でできたレンガで舗装するわけです。大きさもレンガと同じくらいです。コンクリートを基層の上に砂や瀝青材料で褥層をつくって、その上に木塊をならべて目地に瀝青材料を詰めます。
チョーキング
chalking
白華
efflorescence
efflorescence
Reflektionseigenschaf
ペンキが紫外線とか雨とかで、要するに風化して、チョークの粉みたいになってしまって指でこするとパラバラとはがれるようになることです。難しく言うと、白亜化する、ということです。ちょっと似たもので、セメントと顔料を混ぜたような塗料は、塗ってしばらくすると、白い粉が浮き上がってくることがありますが、白華現象といって、これは風化ではなくて、コンクリートのレイタンスと同じ現象です。塩酸を薄めたもので洗うと、かなり取れます。トイレの洗浄用の洗剤でサニポンとかいうのが、安全かも知れません。塩酸は買うのに署名とか手続きが必要ですから。
モザイク舗装これは、芸術でしょう。イタリアのミラノに工房があるそうで、1 cm角くらいの大理石を使って、細密に絵柄を表すものです。雑誌・道路建設の03年7月号にビジュアルデザイナー・岩井珠恵さんがかかわって西日本のある駅前広場で、原画をミラノに送って制作したそうです。どんなものか調べてみたら、http://www.kt.rim.or.jp/~togawat/sub02b.htmlにミラノ・ガッレリアの舗道という写真がありました。