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メールマガジン021号 サッカー、フットボール、トトカルチョ

 別にサッカーの大ファンというわけではないのですが、ちょっと調べものをした結果を。

 佐藤ホームページをどこの国から見に来たか調べています。一応、調べる方法があって記録として残っている 80.94.48.43とかの IP番号を便りに whoisとかいうサイトに行くと、80.94.48.0から 80.94.63.255までは skのドメインから来たとわかります。さて、skとはどこの国じゃいな?と調べ、ついでに国土面積、人口、人種構成、宗教、言語、通貨、それに簡単な歴史、国名の由来、国旗の意味と調べているうちにデータベースが出来て、それを、ドメイン名で検索したり、国名で検索したり、国旗を見て検索したりできるページを作って、けっこう人気があります。
 そのページ(複数です。ときたま複数形が欲しくなります。英語みたに杓子定規に複数形にするのはバカげてると思いますけど。まあ、それらのページとすれば用は足りますが、何だか堅苦しい気がします。前後から察するのが日本流でしょう)に国際電話番号なども書いておけば便利かな?と調べて書き入れたりしていましたが、国を表すコードはドメイン名のほかにもオリンピックのテレビ中継でJPNとか出てくるのがあり、サッカーでも似たようなのがあるな、これはまとめて表にしようか、と作業をはじめました。
 ドメイン名を仕切っているのはアイアナ IANA、オリンピックは IOC、サッカーは FIFAですが、この FIFAは Federation Internationale de Futbol Associationと、フランス語の略です。英語だと International Federation of Football Associationで FIFAにはなりません。イギリスが発祥の地というのにどうしてフランス語の略なのだ?と気になりました。FIFAの事務局はジュネーブにあって、どうも微妙な力関係があるようなのです。
 サッカーのワールドカップで、イギリスはイギリスというチームでなく、イングランド、そのほかにスコットランド、ウェールズ、北アイルランドが出てきます。実際、本戦にこの四チームが出てきたことも何度かあるようです。なぜこんなことになるのか? サッカーの発祥の地を尊重して特別の待遇をしているのか? イギリスのユナイティッド・キングダムは四つの王国の連合国でたまたま、一人の王が全部を兼務しているということらしいです。
 しかし、そんなことを言えばアラブ首長国連邦だって、7つの首長国の連合国で、首長 Emirateと言って、王よりは下位に見ているようですが、実質は王でしょうし、アメリカだって United Statesの Stateは国が本来の意味ですけど。
 とにかく、最初の国際試合は 1872年のイングランド対スコットランドらしいし、1880年にはこのイギリスの 4王国でサッカー協会が結成されていたようです。19世紀後半の大英帝国の発展とともにサッカーは海外に広まって、ついに 1904年、フランスが音頭を取って国際フットボール協会 FIFAが結成されたわけです。このとき、イギリスの 4王国の独立参加を認める代わりに名称はフランス語にし、事務局はフランスでなくスイスに置くことになっのではないか?というのが私の想像です。
 とは言ってもイギリスの 4チームが、ちゃんと強豪として活躍しているから、よその国もあえて文句は言わないのでしょう。統合イギリスになると、強すぎるというのもあったのかも知れません。少なくとも FIFAの結成当時はそうだったのでしょう。
 ところで、サッカーは以前はフットボールと呼んでいました。少なくとも私の学生時代の体操での授業ではフットボールでした。いつからサッカーと呼ぶようになったのか、どうもはっきりしません。なぜサッカーと呼ぶようになったかは、文部省に説明したページがありますが、いつからというのは出ていません。ネットで調べると第一回の国体でもサッカー競技が行われたとあり、公式の場ではすでにサッカーになっていたようです。多分、戦後、アメリカの影響で特にアメリカン・フットボールとの区別の必要からサッカーと呼ぶようになったのでしょう。
 文部省のページでは イギリスで、現在のサッカーをラグビーと区別して Association footballと呼んでいたのが、略されて assoccerとなり、さらに省略されて soccerになったとあります。英語版 Wikipediaではオクスフォード大学の学生の間で、略語に erをつける Oxford -erというのが流行って ラグビーは ruggerとなり、Association footballは soccerと呼んだ事から来ていて、最初に soccerという言葉が使われたのは 1895年とあります。ですが、前の段階として assocerもあったのかもしれません。
 この関係で調べていたらイギリス子供の質問で「アメリカン・フットボールはほとんで手でプレイするのにどうしてフットボールなの?」というのがありましたが、確かにそうですよね。蹴るのは特定の場合、特定のプレイヤーだけに限られるようですし。
 国際的に見るとサッカーと呼ぶのは文部省のページによると、日本、韓国、中国、アメリカ、カナダ、オーストラリアだけとなっています。Wikipediaでは 4カ国だけとなっていますが。その他の国ではイタリアを除いて、少なくとも意味としては footballのようです。フィンランドでは Jalkopallo、エストニアでは Jalgpallなどですが、これは日本語で足球というのと同じでしょう。日本では蹴球ですが、中国は足球です。韓国は蹴球とは書きませんが、元の漢字は蹴球のはずです。
 イタリアの場合は少なくとも公式にはカルチョ Calcioです。もともとイタリアにそういう球技があったということなのです。日本語版の Wikipediaを見ると、カルチョの方が、より現在のサッカーに近いということらしいです。このカルチョが日本のサッカーくじが手本にしたトト・カルチョのカルチョです。「少なくとも公式には」と言ったのは、どうも調べてみると、一般にはフート・ボールという言い方のほうが多いようなのです。日本にも昔は蹴鞠というのがありましたから、この伝で蹴鞠を公式名としても誰も尊重はしないだろうと思います。ルールもチーム対チームではなかったようですし。
 元祖フットボールの方は祭事として、二つの村で対抗して相手の特定の場所に球を運び込むというもので、日本の「玉せせり」みたいにルールなどはなく暴力沙汰が絶えないので、しばしば領主が禁止令を出すといったことがあったようです。

文部省のページ
http://www.mext.go.jp/worldcup/dokuhon/2_1_3.htm

鈍感力
 安倍さんはまた大変な鈍感力を身につけたようですね。雑音は民意でしたか。しかし、その民意なるものは安倍政権成立当時は 70%の支持率でしたから、そう簡単に民意に迎合するのも考えものでしょう。どちらかというと民意の定見の無さが目に立ちます。マスコミにしてからそうだという気がします。まあ、アメリカでもイラク戦争開戦のときは 実に90%がブッシュ政権支持でしたから。安倍さんは定見があるとも言えるのか? でもアメリカに言われると豹変するところもあるようです。

家の話
 レタスの花が咲きました。作者のページに、写真を載せました。調べたら種物やさんのサイトにもありましたが。アサツキが目を覚ましました。まだ、猛暑は続いていますが、時期が来れば目覚めるものらしいです。ブルーベリーはもう終わりです。まだ一日に数十粒は熟れていますが。10キロ弱くらい取れて 7割方は親戚、ご近所にいきますが、あとは生食はわずかで、ジャムにします。これが暑い盛りなのでまた一苦労です。もっぱら家内が嫌いなヨーグルトをごまかして食べるのに使っています。私はほとんど作るだけです。
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