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 スコットランドの伝統行事・お正月をご紹介します。

Hogmanay

 スコットランドのお正月は、Hogmanayという特別の名前を持っていて、その祝い方も特色があるようです。その語源には諸説あるようです。一つはケルト人のゲール語(Gaelic)で新しい朝という意味の "oge maide"とされ、また、アングロ・サクソン語の聖なる月という意味の "Haleg Monath"、もう一つ、古代ギリシャ語でやはり聖なる月(この場合はお月様)という意味の "Hagmena" という説です。どれも似通った意味を持っているようで、元をたどれば、同じかな、という気がします。

 スコットランドではクリスマスはあまり祝われず、ギフトの交換も正月に行われるということです。というのは、クリスマスを祝うことを禁じられた時代があったからです。スコットランドはスコットランド長老教会という、新教が支配していましたが、その長老教会がクリスマスはカトリック的で迷信的であるとして禁じたためです。そのため、クリスマスの分も新年に祝うということになったようです。行事としては荒っぽしいのから、秘めやかなものまで、いろいろとあるようです。
 まず、新年の真夜中、鉄砲を撃ちまくるというのから始まるようです。そして男たちは、歓迎してくれそうな家に一番乗りを目指して出かけます。首尾よくいけば、飲み物とバノック(bannock)という、パン種を入れずに焼いた円盤状の大麦のケーキにありつけるというわけです。
 そして家の中といわず、町中にも繰り出して歌いながら飲み明かします。そこでは昨年中は憎み合っていたものも意気投合するという結構な忘年会になっていたようです。また、誰かれなく、キッスをするのもセクハラにはあたらなかったということです。今ではこの風習も廃っていることでしょう。ただ、風習が広がるということもあるようで、今では、ロンドンのトラファルガー広場ではケルト系のスコットランド人とアイルランド人が集まって大騒ぎするということです。
 子供たちはやはり、お年玉にありつくようです。これをhogmanay呼ぶようです。子供たちには気の毒だけど、いくつかの地方ではこの風習はなくなったということです。
 スコットランドと言ってもその地方により、いろいろ風習の違いはあるわけで、地方によっては子供たちは楽隊を組み、そのリーダーは羊の皮を来て、他の子供は袋を持って歩き、ゲールの民謡を歌いながら家々をまわります。その家の女主人に迎え入れられると暖炉のまわりを、暖炉がなければ椅子のまわりを時計回りに歩きます。そこで、子供たちはバノックをもらって袋に詰めるというわけです。

 娘たち、特に適齢期を迎えた娘にはもう一つの行事がありますというかあったようです。それは、元旦の朝一番に井戸から水を汲み、これを元日のうちに想い人に飲ませれば、その年に結婚できるというものです。これを紹介する記事を書いた人は実際に行われたのを見たことがないと言っています。だいたい、井戸を探すのが大変だし、一番乗りでしかも、その日のうちにというのでは、条件が厳しすぎるようです。

 この項の記述は下記のURLを参考にしたものです。

http://www.caithness-mm.co.uk/discover/essential/esshogm.html(リンク切れ)