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 フィンランド・ビールの起源をご紹介します。

 元の原文ではカルト、つまり神秘の事物として紹介されています。熊祭りが思いの外、字数をくったので、残りをここに載せようと思ったのですが、ビールの起源だけになりました。あと、血の洪水の話とか、シャーマンの話がありますが、私の趣味で省きました。
 ここで参考にしているのは、主として下記のサイトです。

http://www.finnishmyth.org/

聖なるエール
 ほかの神話と同じくエール、つまりビールの起源にも、いろいろの説明があります。田舎の人々の間では、最初にエールを醸し出したのは女神、オスモタール: Osmotarだったということです。話はこうです。
 彼女は最初に手のひらの間にリスを創り出します。そして、荒野からトウモロコシを採ってくるよう、言いつけます。これがエールにならないので、今度は狐を創り出します。それから草むらの中から豆のさやを採ってくるよう、言いつけます。 これでもエールは醸されません。オスモタールは次にテン(貂)を創り出します。そして命じます。
行きなさい。私の貂よ。
飛びなさい。私の小さな小鳥さん。
川を越えて、もう一つ越えて、
そして、その向こう、三番目、
猪が争っている、野猪が戦っている。
行きなさい。私の貂よ。
つばき(唾液)を集めておいで、
そして、持ってきて、私のところに。
 この、イノシシのよだれを使って、ついに最初のエールの発酵に成功しました。この話は、学者によると別の解釈があるようで、Osmotarという言葉は酵母のイーストの原料である樹液のオリ、つまり沈殿物からきた言葉なんだそうです。
 エールを醸すときに、つばきを使うというのは広く、よく知られたやり方です。例えば、南米国のインディアンはエールを作るのに、つばきを使いますし、シベリアの原住民も同じ方法を使います。日本でも、素戔鳴尊(すさのうのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する話がありますが、このとき、おろちに飲ませた酒は乙女たちが、穀物を噛んでは、壺に入れて作ったことになっています。乙女の方が辛抱できます。
 この話は世に言うカレヴァラにもあります。大筋は同じですが、ちょっと話は違います。イノシシが熊になっていたりします。今、参考にしているサイトはあくまで異説・カレヴァラにこだわっているようです。そのカレヴァラにオスモタールに関する生き生きと描写した一節がありますので、ご紹介します。下のサイトにあるもので、ロシア北西部 Karelia 共和国のサイトです。なぜ、 多分、カレヴァラは北方の民族が共有する伝説なのかも知れません。散らばって、つながりのわからなくなった断片を集めて一大叙事詩にしたのが、フィンランド人だったということではないでしょうか? ひょっとしたら、こちらこそ本家だということかも知れません。Kareliaという地名は確かにKalevaraを想起させます。このサイトにはカレヴァラの印象的な場面を絵にした美術館もあります。もうちょっと調べたら、Kareliaはフィンランドに極めて近く、そこにある、ワーロッパ第 2 の湖、オネガ湖には、エストニアの資料で前史時代のKarelia地方の精神史によると、湖の中にあるオレニ島は石器時代には墓場になっていたということで、大量の発掘があるようです。ということは、宇宙の構造と奇妙に一致します。
http://www.gov.karelia.ru/gov/Different/Kalevala/songs/song20_e.shtml
 話は上の話の前段で、イルマリネンの結婚式の準備をしているところです。大麦とホップは煮上がって樽に入れられ、発酵しないので、いらついているところです。

 カレバの娘、可愛い乙女、
しなやかな指に軽やかな足、
何をするにも、すばしこい、
床の端から端へと、
部屋の真ん中へと、
ここ、かしこと忙しい、
二つの湯沸しの間を、つと、通る、
ふと、床に見つけた木ぎれ、
木ぎれを床から拾い上げて、
ためつ、すがめつ、裏返したり、
これから、何ができてくるかしら、
美しい女性の手の中なら、
たおやかな乙女の指先なら、
これを彼女の手に置いたなら、
そこで、彼女はその手に置いた、
たおやかな乙女の指先に、
両の手で、両の手のひらで、
うら若き娘、たおやかな乙女、
乙女のももにこすりつける、
真っ白なリスが出てきた。

 全訳したくなってしまいますが、それなら、ちゃんと日本語で本になったものがあります。カレヴァラのページを作るときに紹介します。

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