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オマーン(Oman) .om

首都 マスカット (1.5 万) (Muscat)

 アラビア半島東南端の国; 公式名 オマーン-スルタン国 Oman Sultanate 。 1970 年に Muscat and Oman を改称。国土面積 309,500 km2。人口 2,622,198 (2003)。アラブ人が大部分. 公用語: Arabic. 宗教: イスラム教(主にイバード派). 通貨: rial。
 古代はBC 2300年頃はシュメール人が住んでいて、Maganというのが現在のオマーンの一部だったようです。その後、ペルシャ人が席巻し、7世紀に入ってアラブ人がイスラム教とともに支配するようになったようで、かつては、この地域の強国だったということです。
 1508年にポルトガルにマスカット港を占領されるまではオマーンは数世紀にわたって商業の中心でした。1659年には今度はオスマントルコに奪われます。しかし、植民地化はあまり進まなかったようで、1741年にはアーメッド・イブン・サイード Ahmed Ibn Saidが現在の王朝を開いてサルタンになってヨーロッパ人を追い出します。
 19世紀初頭にはオマーンはペルシャにまで所領のある強国になっていましたが、次第に勢いを失い、1891年にはイギリスの保護領になり、1971年までその状態でした。その前年にサルタンのサイード・イブン・タイムールが息子のQaboos bin Said Al Saidに地位を追われ、以来、経済的にも石油で潤い、中東のほかの国
ともうまくやっているようです。
 サルタンが内閣を任命するという君主国ですが、議会もあって選挙があります。投票権を有する人は限られるようですが、2003年にの選挙では19万人が投票して(投票率 74%)、83の議席のうち、女性が二人いるそうで、全体としては民主主義の方向に進んでいるようです。
 このページが「オマーンの国名の由来」をキーワードとしてたびたびヒットするようですが、実は探してみたのですが、古アラビア語の「滞在地」というのが見つかるくらいで、英語のサイトでもめぼしいものはありませんでした。一つの情報としてOmanの現地語での正式名は Uman Saltanatです。それから、7世紀にアラブ人が支配を確立して宗教指導者が支配するようになったのですが、その指導者名が imamです。imamは指導者という意味らしいです。imamが支配する国は imamateだったということです。私は imam, Uman, Omanと変化していったのではないか?と思っています。もう一つ見付けたのが情報省(外務省に相当するようです。)のサイトで一番信頼できそうですが、そこに記されているのは「オマーンの国名の由来については諸説ある。あるものはオマーンのQahtani族に由来するとし、あるものはアラビア語の形容詞、アーメン "aamen" 意味は'a settled man'とあり、これは意味の取り方では「滞在者の」ととれないこともありませんが、「設立者の」ととった方が良さそうな気がします。ローマ時代の歴史学者 Yalainous (23 - 79AD) は、この地域に Omanaという地名を記し、地理学者・プトレミーも書物にも出ているということです。とにかく、あまりに古くて、その意味までは分からないというのがほんとのところでしょう。ついでにキリスト教のアーメンの意味を調べてみましたが、「そのとおり」といった意味で、"aamen"とは関係なさそうです。
 国旗の赤は血なまぐさいということはない、スルタン、つまりイスラムの世界の君主、王の元々の旗の色らしいですが、左上のエンブレム、これまた、スルタンの紋章らしいですが、二本の剣が斜めに交差して、その上にナイフが交差するという、殺伐なものです。18世紀には、アフリカ東海岸まで勢力が及んでいた、なかなかに武の国だったようです。緑色は、一般的な農業の豊かさ、を示しています。マスカット港の名前があるくらいですから、中東でも緑は豊かな方なのでしょう。と思ったのですが、マスカットにはブドウの意味などは無くて「山が海に落ちるところ」とか「停泊地」という意味なんだそうです。オマーンのホテルの説明では anchorageという意味だそうですから、アンカレッジと同じということになります。ブドウの方は正式にはマスカット・オブ・アレキサンドリア、エジプト原産でクレオパトラが大好きだったということです。それでは、こちらはなぜマスカットなのか気になります。マスカット・オブ・アレキサンドリアのマスカットは明らかにブドウを指しています。私の想像では、やはり本来の原産地はオマーンのマスカットで、それがブドウの名前として伝わり、エジプトで大量に栽培したから原産地ということになったのでしょう。同じような推定を下した英語のサイトもあります。
 オマーンの文化に関しては、佐納康治というの大学の先生の旅行記があるので紹介しておきます。コンピュータとか情報の教授のようですが、世界中、旅をされています。
アジアの地図 →ペルシャ湾岸の地図

↓オマーンの地図