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 国名を表すコードにも、数字コード、2文字コード、3文字コードとあります。インターネットで使うのは2文字コードですが、2文字コードにもいくつか種類があります。このドメイン名辞典みたいなのは、どこの国からアクセスがあったとか、どこの国からメールが来たとか、自分はいったい、どこの国のページを見ているのだろうとかの参考に作りはじめたものですが、国際電話番号もあればいいかな、と記載しはじめるうちに、ほかにもオリンピックやサッカーの国際試合などで国名を 3文字で表しているのがテレビでよく見られるな、と気が付きました。では、これらもと思ったのですが、各ページにいちいち書くのも面倒だし、表にまとめてやれ、と考えました。
 国名コードの表は別ページに用意しましたが、ここに掲載されているコードについて一通り説明しておきます。
 まず、A-2、A-3、Numまでが、ISO (International Organization for Standardization: 国際標準化機構 通称 イソあるいはアイソ)が定めたもので、SI単位とかも ISOが制定しています。インターネットのドメイン名は IANA (Internet Assigned Numbers Authority アイアナ)が取り仕切っていますが、これは ISOに準拠することにしているので、A-2がカントリー・トップレベル・ドメイン cTLDとして国別のドメイン名に使われるものです。もっとも A-2でも A-3でもないグローバル・トップ・ドメイン gTLDと呼ばれる、COM, NET, ORG, EDU, ARPAなどがありますが。A-2は Alpha-2 codesの略です。この三つのコードは ISO 3166-1で定められています。1974のことです。
 Num: Numeric codesは、あまりお目にかかりませんが、ICカードなどを国際的に使えるようするためとかで使われるようです。数字の方が少しでもメモリーを食わないということでしょう。数字コードでは国際電話番号がありますが、これは歴史の違いで既に既成事実になっていた国際電話番号は国を無視した通信ネットとしての都合で、アメリカとカナダは同じ番号とか、いくつかの北アメリカのイギリス領とかの島々もアメリカと同じ番号になっていたりしてまったく別物です。

 IOCコードはオリンピック競技のテレビ放映で国名として表示されるもので国際オリンピック委員会 International Olympics Committeeが取り仕切っています。これは3文字コードで、だいたいは A-3と同じなのですが、多分、ISOよりは歴史が古いこともあって微妙に違うものがあります。2文字よりは3文字の方が若干ながら国名の想像はつきやすいわけでインターネット以前は一番目に付く国名コードでした。総じて言えば、アルジェリアが A-3の DZAに対して IOCでは ALGと想像のつきやすいものになっています。また、オリンピックは1896年に第一回が開かれており ISOよりは古い歴史があります。今回、国名コード表を作ったのは、オリンピックとかサッカーのワールドカップの国名表示から国名を探すのに便利かな?と思ったためです。

 FIFAは Fdration Internationale de Futbol Association つまり、国際サッカー連盟の略です。サッカーはイギリスが母国のスポーツなのに、どうしてフランス語の略語 FIFAが使われるのでしょうか? 少し追いかけてみましたので、そちらをご覧ください。

 IANA (アイアナ、イアナ Internet Assigned Numbers Authority)はインターネットに関連する番号を管理する組織です。1988年設立ということになっていますが、実態は南カリフォリニア大学の情報科学研究所 (ISI: Information Science Institute)がアメリカ政府からの委託を受けていたものです。出だしがアメリカの国防からスタートしたため、国際機関という感じではなく、1998年にアイキャン (ICANN The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers 直訳するとインターネット名称・番号割り当て財団でしょうか?)が設立され、その下部機関ということになりました。それにしても ICANNはアメリカ商務省の委託を受ける形であり、ちょっと国際問題になっています。設立が ISOよりは遅いこともあり、ISOの A-2が国別ドメインとして採用されていますので、表の中には入れていません。

 ITU (国際電気通信連合: International Telecommunication Union)はラジオの発信地の国名コードとして使われているものです。1865年にパリで設立された万国電信連合 (International Telegraph Union)が前身で、世界最古の国際機関らしいです。ということで A-3ともIOCとも違う国名コードが見られます。

 FIPS(連邦情報処理標準: Federal Information Processing StandardsS)は、アメリカの軍事以外全ての政府機関及び請負業者による利用を目的としたコードで、国名こーどのほか、州コード、郡コードなども含んでいます。また、アメリカの都合で、あまり知られていない島々にもコードが割り当てられています。パレスチナについてはガザが GZ、ヨルダン西岸には WEなどが割り当てられています。

 DS (Distinguishing Signs of the place of registration 車籍地識別サイン) ヨーロッパで車のバンパーに車の登録地を表示する幅 15 cmくらいの楕円形のステッカーに表示するものです。一般に大きな国は 1文字で日本は J です。アメリカは USAです。イギリスが UKですから Uというわけにはいきません。アメリカに対する嫌がらせの意味もあるかも知れません。とにかく、その方が分かりやすいのは事実でしょう。デザインはかなり自由度があって、ドイツの例では、このほかにも紋章入りとかあるようです。


 WMOは世界気象機関(World Meteorological Organization)は、国際連合の専門機関の一つで、気象観測業務の国際的な標準化と調整をするところで採用している国名コードです。国連に参加していない国も参加しています。二文字ですが、A-2とは違うところが多々あります。

 MARC (MAchine-Readable Cataloging)は図書資料の電子的目録作りのためのものです。アメリカで1980年に USMARCとしてスタートしたようです。A-2とはかなり違います。

 WIPOは. 「World Intellectual Property Organization」(世界知的所有権機関)の略で、知的財産権保護の国際的な促進を目的とした国連の専門機関です。 基本的には A-2に従っています。国でない世界知的所有権機関・事務局(WIPO)が WOとか、欧州特許庁が EP、ベネルクス商標局&意匠局が BX、アフリカ工業所有権機構 (OAPI)が OA、アフリカ地区工業所有権機関が AP、ペルシャ湾岸諸国協力会議の特許庁が GC、ユーラシア特許庁が EAなどがあります。