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2003年度・AAPT・アスファルト舗装技術目次へ
ワークショップ 02

Ternary Property Maps for Asphalt Concrete

アスファルトコンクリートの三成分特性地図

Donald W. Christensen1, Jr.and Ramon F. Bonaquist

Abstract
 アスファルトコンクリートは三相の成分の複合物と考えられる。したがって、その構成は三角チャートを用いて効果的に表現できる。この場合の三軸は骨材間隙率(VMA)、有効アスファルト量(Vbe)および全混合物(VTM)中の空隙率(Va)である。
 三角チャートと供用性に関わる特性と容積構成を関係づける数学モデルを用いて三成分地図を作ることができる。この地図は容積構成とモデュラスとかわだち掘れ抵抗性、疲労抵抗性、あるいは透水性などの特性との複雑な関係を図示的に説明する。
 一つか二つのアスファルトコンクリート混合物の構成を示す三角チャートを作るのは簡単なことであるが、三成分特性地図を作るのは、ちょっと複雑な手順を要する。本論文で示したいくつかの三成分特性地図をもとにして、容積構成とアスファルトコンクリート混合物の供用性の可能性との関係について、いくつか分かることがある。
 VMAを減らせばわだち掘れ抵抗は増し、疲労抵抗は Vbeあるいは VFA(アスファルト充填率)を増やすことによって増す。透水性は VFAが増して骨材を細粒にすれば減少する。
 スーパーペーブ混合物においては VMAの上限と下限が設定されるべきである。また、設計の交通レベルと関連づけて有効アスファルト量の加減も設定することを考慮すべきであろう。

 有効アスファルト量は、骨材間隙率から空隙率を差し引いたものでしょう。三角チャートなるものの例を下に示しておきます。