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2003年度・AAPT・アスファルト舗装技術目次へ
技術セッション 15

Direct Tension Tests - a Useful Tool in Evaluation of the Low-Temperature Improvement in Air Blown Asphalt

直接引張試験-ブローンアスファルトの低温時の改善評価に有用なツール

Susanna Ho , Ludo Zanzotto And Daryl MacLeod

Abstract

 アスファルトバインダの低温供用性の等級はスーパーペーブの MP1でベンディングレオメータ(BBR)を用いても、MP1aでBBRの熱応力曲線と直接引張試験(DTT)の破壊応力値を用いてひび割れ限界温度(Tcritical)を推定して決められる。
 ブローンアスファルトはストレートアスファルトに比べて低温特性が優れているこはよく知られている。本研究で、良質のアスファルトのできる原油として良く知られている原油からのブローンアスファルトとストレートアスファルトとについて、スーパーペーブ MP1の規定で、ブローンアスファルトは明らかに優れた低温特性を持つことを確かめた。MP1aの規定を適用すると、その差はさらに拡大した。
 しかしながら、スーパーペーブの MP1aの規定ではTcriticalはブローンアスファルトについてワックス質原油から精製したストレートアスファルトにくらべて 11℃の低温特性の改善が見られた。この改善はスーパーペーブの MP1の BBR試験では低温のパラメータはBBRのクリープ速度(m値)破壊によって制限される。DTTの切片モデュラスと破壊エネルギーの結果はTcriticalに見られる低温特性の改善は控えめであり、ブローンアスファルトは同じ原油から精製したものでもストレートアスファルトに比べてスティフネスは低く、破壊エネルギーも高かった。
 すなわち、DTT試験はワックス質原油からのブローンアスファルトの低温特性の改善を見ることができる。BBR試験ではこの改善は検知されなかったろう。

  質問を見ると、ブローンアスファルト、つまり空気を吹き込むと分子が重合して分子量が大きく降伏応力は大きくなるが、程度ものであって適度でないと、ひび割れの原因になるということのようです。質問者は25年間、失敗せずひび割れを生じないものを作っているような話でした。
 ブローンとストレートの比較は同じ等級のものについての話でしょう。低温特性が良くなるのは、もともと軟らかいアスファルトを空気を吹き込んで硬くするわけですが、もとの軟らかい成分も残ってるからでしょう。ストアスでは全体がほぼ均質になっているのでしょう。