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2002年度・AAPT・アスファルト舗装技術目次へ
技術セッション 18

Top-Down Crack Propagation in Bituminous Pavements and Implications For Pavement Management

アスファルト舗装における、トップダウンクラックと舗装管理に対する意味

Leslie Ann Myers and Reynaldo Roque

Abstract

 表面から始まる長手方向のわだち割れについては、アスファルトコンクリート舗装に広く見られるとされてきたが、そのメカニズムを完全に説明する理論はほとんどない。本研究は、このトップダウンクラックの始まりについての研究の補足的フォローアップであり、トップダウンクラックの拡大メカニズムに挑み、説明しようとするもので、舗装設計に対する意味を予測しようとするものである。現在の、平均的な舗装の条件と等価換算通過輪数を用いた舗装の設計、解析では、表面から始まって下に向かって成長する長手方向のわだち割れは、予測することも、説明することもできないと、結論してもいいと思われる。研究を実施した結果、平均的な条件を使用する既存の設計および評価手法は、このタイプの表面ひび割れを予測するのには不適切であることが示された。 表面から発生した長手方向のクラックの広がりは、限定された条件でのみ進行し、その成長は舗装体内の温度勾配に大きく依存することが確かめられた。この要因は従来のアプローチでの舗装解析では問題となるものであり、そのため、それに代わる舗装の設計あるいは修繕に関するアプローチを新しく定式化するなり、従来の、アプローチ方法を、表面発生長手方向わだち割れを扱えるよう、修正しなければならない。ひび割れの成長を、よりよく時間との関係において説明できるよう、定式化する考え方が舗装管理にトップダウンクラックを導入するについての第一歩と思われる。

 わだち割れがついに、世界的に議論されるようになってきました。いつのまにか、広く知られていることになっています。しかし、このAbstractくらい、短い記述の中に同じような用語が重複して現れるのは珍しいようです。